街路樹




平成11年9月代表質問
C◆岡崎源太朗議員 次に街路樹についてでございます
 韓国の鎮海市は街路樹に桜を16万本植え、桜祭りをしています。江田島町は13万本の桜があり、県道を美しく飾っています。海軍の街呉市は広い歩道と公園に桜を植え、桜による町興しがあってもいいのではないでしょうか。中通りに植えてある樹木は通行の妨げになり、商売のじゃましています。バス停などの人が足を止めるところには、歩道側にキノコ型の樹木を2本植えて木陰を作り、小さな花壇を作っていくというようなバス利用者に心優しい取り組みは出来ませんでしょうか。人の動く所と、とどまる所と、街路樹の形態は変えられないものでしょうか。おたずねします。

土木建設部長(山本久司) 私の方からは、街路樹についてのお尋ねについてお答え申し上げます。
 まず、桜によるまちおこしができないかとの御質問でございますが、現在、呉市には音戸の瀬戸公園、串山公園、寺本公園、大空山公園、灰ヶ峰山腹など桜の名所と言われておるところに約5万本の桜がございまして、開花時には多くの市民の方々に親しまれているところでございます。
 桜の街路樹につきましては、現在西中央片山線、望地1号線の2路線ございますが、桜の木の特性として、枝が横に広がり家屋にすぐ接すること、虫がつきやすいことなどから、狭い歩道にはそぐわないものと考えられます。
 しかし、このたびの韓国の鎭海市との交流を機に、呉市におきましても、音戸の瀬戸公園の桜の里の充実、河川護岸への桜並木、また新しく生まれ変わる天応公園に桜の広場など多くの桜を植え、桜の名所を創出してまいりたいと考えているところでございます。
 次に、街路樹の形態についてでございますが、議員さん御指摘のように人が集まるところに緑は必要であり、人が移動するところでは障害となるという考え方もございますが、中通商店街は、買物公園として緑あふれる歩行者専用道として整備された経緯がございまして、憩いの場所、緑にふれる場所としてベンチ、植栽を設置してございまして、商店街の中にも緑に接する場所は必要と考えております。
 また、バス停等人が集まるところに木陰となる樹木や花壇を設けてはどうかとの御質問でございますが、バス停につきましては、歩道の幅員、道路の状況により歩行者の安全を確保し、交通の妨げにならないように植栽を行っているところでございます。今後はバス停等人が集まるところにおいては、通行に支障のない範囲で花壇などを設置し、議員仰せのように潤いのある緑を増やすよう検討してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

◆岡崎源太朗議員  今度は街路樹に関してでございますが、ドイツなどでは街路樹1本1本の適正配置によって街全体を空気が循環して、体感温度を2〜3度変えることに成功しておるそうでございます。建設省では風の道と呼んでおります。河川、公園、造成には樹木を中心としたビオトープが必要ではないでしょうか。
 ところで呉市はどのような科学的な裏づけをもって街路樹の種類を選び配置をしておられるのでしょうか。また、街路樹による経済効果は幾らぐらいあるでしょうか、お尋ねします。

土木建設部長(山本久司) 街路樹選定の条件といいますか御質問でございますが、現在日本の街路樹では約250余りの樹種があると思います。このうち呉市には、67街路に約40種類の高、中、低木を植えております。これらの選定条件でございますが、道路の条件、交通の条件、沿道の町並みの状況、景観の調和、防災、日当たり等の条件を考慮すると同時に、地元の皆様の意見を聞きながら選定しておるところでございます。
 次に、街路樹による経済効果という質問でございますが、樹木には気温を下げるとか、炭酸ガスを吸収するとか、科学的な効果がいろいろございますが、街路樹の効果といたしましては、住む人々に、また訪れる人々に心身の安らぎを与えるなど、どちらかといえば心と環境に対する効果が大きいものと考えております。よって、経済的効果ははかり知れないものがあるものと考えておるところでございます。


◆岡崎源太朗議員 最後に街路樹に関してでございますが、経済効果があいまいということであれば、目に美しく人をたくさん集め、アルコール消費能力の高い桜の木という結論に達するわけですが、いかがなものでございますでしょうか。建設省の桜堤モデル事業もあります。市の考えをお聞かせください。