PFIについて



平成14年予算特別委員会
◆岡崎委員 では、質問させていただきます。
 既に総体質問におきまして、PFIは論議されておりますので、細かく質問させていただきます。
 庁舎は建設から40年近くたち、PFI検討委員会が建てかえを検討しておられます。市町村合併もあり、規模的にも今から早期計画を立てる必要があります。
 そこでお尋ねします。
 現在建設に向け、どこまで検討されておられるでしょうか。規模、場所等青写真があれば教えてください。


◎神垣総務部参事補 市庁舎整備につきましては、平成12年度にPFI事業手法の導入調査を実施いたしまして、昨年5月の総務水道調査会におきまして、PFI手法を活用すれば、市の財政負担がある程度節減でき、市庁舎整備にPFI手法はなじむという調査結果を御報告させていただいたところでございます。現在は、PFI事業を実施する場合に必要となります実施方針の策定のため、基礎的な事項でございます庁舎の規模、機能等について検討を行っているところでございます。
 議員さん御指摘の建設場所等についてでございますが、庁舎規模ともかかわる大きな課題であると考えており、庁舎規模とあわせて引き続き検討してまいりたいと考えております。


◆岡崎委員 企業が四苦八苦する中で、資金を出す企業があるかどうかが疑問です。資金の可能性はいかがでしょうか、お尋ねします。


◎神垣総務部参事補 PFI事業で実施した場合、企業が名乗りを上げるかということでございますが、この庁舎につきましては、ローリターンでございますが、長期間にわたって安定した収益を上げられると。こういったことに加えまして、市を相手方とするというローリスクという観点から、希望する企業はかなりあるのではないかと感触を得ております。


◆岡崎委員 償還は30年を考えておられるのでしょうか。それと、400億円ぐらいの建設費がかかると仮定いたしますと、毎年15億円程度償還が必要になってまいりますが、返済の資金面はどのように考えておられますでしょうか、お尋ねします。


◎神垣総務部参事補 まず、償還期限でございますが、これについては、検討の中では30年という形で検討はいたしましたが、現時点、未定でございます。
 それで、PFI手法を活用して庁舎整備を行った場合、その償還をどうするかということでございますが、これにつきましては、今後市全般において、財政健全化に向けての計画を策定し、財政構造の大幅な改革を進めてまいることとしておりますので、仮にPFI手法を活用して庁舎整備を実施することになった場合には、この計画に基づきまして、長期的な視点から計画的に財源を確保してまいることになると考えております。


◆岡崎委員 では、地震で崩壊する学校校舎がある中で、なぜ市庁舎の建てかえを急がれるのでしょうか、お尋ねします。


◎神垣総務部参事補 庁舎につきましては、どういいますか、防災の拠点という位置づけになっております。こういったことから、できるだけ早い時期にと考えておるものでございます。


◆岡崎委員 先に学校校舎をPFIで建てるという考えはございませんでしょうか。


◎宮久保企画部長 学校建設にPFIを活用できないかということでございますが、さきの本会議で御答弁申し上げましたように、呉市におけるPFIの活用指針というものをつくりまして、PFI活用の要件を定めております。その主なものを御案内いたしますと、まずPFIを活用するに当たりましては、事業において民間事業者の創意工夫ができる範囲が広いかどうか。2点目に、維持管理、運営の割合が多いこと。それから、3点目に、事業規模が適正であること。最後でございます4点目は、PFIの適用によりまして、補助金等の有無に影響がないかという4点でございます。こうした要件を満足する事業がPFIの事業対象になるのではないかと考えております。
 PFIを活用する際に当たりましては、市の財政負担の節減、そして民間事業者にとっても魅力のある事業の創出が必要でございます。つきましては、現在、呉市が進めております学校校舎等の整備事業につきましては、この要件から照らしてみますと、民間事業者の創意工夫の範囲や維持管理、運営の割合、さらには、補助金など多くの点で問題がありまして、現時点ではPFIにはなじみにくい事業ではないかと考えておりますので、御理解をお願いいたします。


◆岡崎委員 学校建設をPFIで建てる場合、国庫補助は受けられないんでしょうか。


◎宮久保企画部長 補助の問題につきましては、補助を受けた前例はございます。
 しかし、これにつきましても、例えばプールの運営管理におきまして、学校で使ったり、市民に開放したりということで、前例はございますが、なかなかハードルが厳しいようでございます。




平成13年度予算委員会
◆岡崎委員 次に、PFIについてお尋ねします。
 PFIは、焼却炉とか、病院とか、空港といった機械やそのメンテナンスに費用がかかるものが成功しています。幕張メッセや東京湾横断道路といった優良なものは箱だけでも何とかやっていけます。庁舎という家賃だけで、果たして民間がやっていけるのかが疑問です。市役所をつくった業者は入札に有利になるからではないかといううわさも聞きました。
 ところで、何年間、幾らずつ払われるのでしょうか。


◎神垣総務課長 議員御承知のとおり、今年度庁舎建設がPFIという手法になじむかどうかといった検討を行っております。その中で、建設面積でございますが、3万5,000平米程度といった前提といたしまして検討いたしております。こうした中で、家賃としては大体年間20億余り(後刻訂正)になるのではなかろうかといった想定でございます。これはあくまでも想定ということでお願いしたいと思います。


◆岡崎委員 20億をじゃあ何年で払われるのでしょうか。それと、大規模災害で崩壊した場合、ただで建て替えていただけるのでしょうか。


◎神垣総務課長 済みません。
 今の大規模災害で壊れたときどうなるかということでございますが、これは今後、事業者と詳細な契約書を交わすことになります。その中で、そうしたリスクについてどちらが負担するかといったことを検討してやることになると思います。
 それからもう1点、ちょっとただいま年間20億と申しましたが、恐れ入ります、訂正させてください。大体10億余りということになると思います。失礼しました。(後刻、堀総務部長再度訂正)


◆岡崎委員 たしか30年だったかと記憶しているんですが、はっきり何年、10億を何年間ずっと払い続けるのかということと、もう1つは、会派の部屋のように模様替えをすることも考えられますが、特定業者しか参入できないのではないかと思いますが、どうなんでしょうか。


◎神垣総務課長 これも想定になりますけれども、検討といたしましては30年間ということで検討いたしております。
 それから、今の模様替えと申しますか、部屋の用途の変更にたえ得るものにするかといったことでございますが、ここら辺につきましても、当然配慮していきたいというふうに考えております。


◆岡崎委員 丁寧な御答弁ありがとうございました。質問は以上です。
答 配慮します。