AI婚活
令和7年9月一般質問
***3.AI婚活について
***(1)婚活事業をやめたのはなぜか
質問 呉市では、平成27年度から若者交流セミナーとか、結婚出前講座といった婚活支援事業を実施してきました。
今はしていません。なぜ婚活支援事業をやめたのかお教えください。
答弁 呉市の婚活支援事業は,平成27年度に民間事業者に委託して婚活イベントを実施し,平成28年度から令和4年度まで民間事業者が行う婚活イベントへのを計27件実施しました。
また,広島中央地域連携中枢都市圏の4市3町の連携事業としても補助事業を実施してまいりましたが,圏域市町において,連携事業として継続して実施していく希望がなかったことから,こちらの事業につきましても令和4年度までで廃止となっております。
なお,同時期に広島県も積極的に婚活支援事業を行っていましたが,県の包括外部監
査で,「結婚支援事業は少子化対策において費用対効果が明確ではない。」との指摘を受
けたため,事業を大幅に縮小しております。
このような婚活イベントは,開催した時にマッチングしたカップルの数は把握できま
すが,個人情報保護の問題があり,その後結婚したのか,子供が生まれたかなどの後追
いが難しく,費用対効果を計ることが困難になっています。
婚活支援を生業とする事業者だけでなく,市民団体や企業なども婚活支援事業に参入
するなど,一定の機運が醸成されたことから,婚活事業は令和4年度までで廃止に至っ
ております。
***(2)こども家庭庁の補助金を活用してはどうか
質問 婚活イベントをして年度内に結婚してすぐに子供が生まれるのはまれです。長い目で見守ってください。
お節介と言われるくらいお世話しないと婚活は進みません。幸い総務省にはビッグデータがあります。こことリンクするのがこども家庭庁の婚活補助事業です。最近の既婚者の25.1%がAIアプリで結婚したと資料があります。こども家庭庁にはAI結婚支援に補助事業があります。こども家庭庁の補助金を活用してはどうか
答弁
「こども家庭庁の補助金を活用してはどうか。」につきまして,お答えいたします。
まず,こども家庭庁の補助金についてですが,地域少子化対策重点推進交付金のメニューにライフデザイン・地域結婚支援重点推進事業「AIを始めとするマッチングシステムの高度化・地域連携」が該当するものとなります。これは,従来型の検索機能に加えて行動履歴や価値観診断でAIが相性の良さそうな異性を判定して紹介するAIマッチングシステムの導入・改良等の費用を補助する内容になっております。
次に,マッチングシステムの導入の課題ですが,呉市のみが単独で導入した場合,市の規模ではこのシステムを利用する人数が限られるため,県単位もしくは大都市でなければ事業効果はあまり見込めないど考えております。ただ,AIであればこのような課題を克服して効果をあげることができる可能性はないか研究してみたいと考えています。
呉市では,この交付金の別メニューである結婚,妊娠・出産,子育てに温かい社会づくり・気運醸成事業を活用しております。具体的な取組としては,呉子ども祭を開催し,未来を担う若者である高校生がたくさんのこどもや子育て世帯と触れ合うことで,子育てに対するイメージが抱けるよう,こども・若者が結婚や子育てを視野に入れたライフデザインが措けるような事業を行っております。
今後の方針としては,こども家庭庁の「若い世代が描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループの最終報告」にあるように,まずは,「こども未来戦略」における若い世代の所得を増やす等の取組等を着実に行うことが大前提であると考えております。そのうえで,ライフデザイン支援やAI婚活なども含めた直接的な出会い結婚支援事業についても国や県の動向や他都市の先進事例を研究してまいります。
要望 AI婚活アプリの出会いのいいところはお見合いもネット上でできるそうです。やせたり目を大きくしたり、修正フィルターがかかっていないことを願います。海上自衛隊員は出会う機会が少なく、民間アプリに個人情報登録しにくい面があります。海上自衛隊を抱える呉市はAI婚活アプリを推進すべきです。
結婚して、呉市で家を建てて、呉市で子供を育てて、呉市で墓を建てると、お金の面だけではありませんが、その経済効果は計り知れません。日本の国力が増します。
こども支援課の皆様には国家のため呉市のためよろしくお願いいたします。
令和 3年 3月予算特別委員会
◆岡崎委員 195ページ、子育て対策費についてお尋ねいたします。
内容は婚活です。子育て支援課が婚活をしていただいておりました。全庁を挙げて取り組むべき内容ですが、先駆けてお取組いただいたことに感謝申し上げます。大変ありがたいことで、頭が下がります。
これまでの御業績と来年度の御計画がございましたら、お教えください。
◎植野子育て支援課長 婚活事業についてですけれども、呉市では、平成27年度から令和元年度におきまして、若者交流セミナーですとか、結婚出前講座といった婚活支援事業を実施したり、民間事業者が行う婚活イベントへの助成を行ってきました。現在、この令和2年度からは、広島中央地域連携中枢都市圏の事業としての婚活支援助成事業を実施しているところです。
◆岡崎委員 大変ありがとうございます。
内閣府は、人工知能AIやビッグデータを使った自治体の婚活事業の支援に力を入れております。これはAIが膨大な情報を分析して相性のよい人を提案するもので、お見合い実施率が高まるといった効果が出ております。来年度から自治体への補助を拡充し、システム導入を促すそうでございます。未婚化、晩婚化が少子化の主な要因とされておりますが、結婚を希望する人を後押しすると思います。
自治体へのシステム導入運営費の補助を、現行の2分の1から、複数自治体単位でAIやビッグデータの婚活を実施した場合には3分の2に引き上げるそうでございます。参加する自治体が増えれば、それだけ多くのビッグデータとなりまして、全国の自治体が参加すれば全国レベルに、国家単位の参加となれば世界レベルになるでしょう。未来の結婚はAIが世界中から相手を探してくるという形に変わるかも分かりません。
ここで質問します。
国のAI婚活支援に参加できないのか、お尋ねします。
◎植野子育て支援課長 今おっしゃられました国の婚活支援事業、AIを使ったものについては、私も新聞記事等で拝見しました。紹介の仕方は、全国的な大きな事業であったとは思うんですけれども、これを呉市が単独で入ってしまって、それが人口減少を食い止める一つになるかどうかとか、期待するだけの効果がなかなか得られにくいかなと思っているところです。
あと、この事業、県のほうの実施も必要にはなるんですけれども、今県のほうは婚活について実施をしないように考えられておりますので、現在のところ呉市が単独でこちらに入ることは考えてはおりません。
◆岡崎委員 御心配なことのように、AI婚活は日本全国が対象となります。呉市の女の子と湘南ボーイという組合せが出てくるかも分かりません。そのとき、どちらに新居を構えるかということが問題となります。どうか呉市を選んでいただけるよう、全庁挙げて御用意くださいますようお願いいたします。