防災士研修
令和5年12月定例会
防災士研修
◆29番(岡崎源太朗議員)
次に、防災士研修の推進についてお尋ねいたします。
呉市の防災士は188名です。中核市62市の中で61番目です。東京23区と政令市合わせて中核市以上にしますと、105市中104位でございます。一番下は大阪府寝屋川市でございますが、試験所が大阪にありますので、いずれ呉市が最低となるのではないでしょうか。ちなみに松山市は、防災士8,870名です。
ここで質問させてもらいます。
防災士養成講座を開催し、防災士を増やす考えはないでしょうか。お尋ねいたします。
◎総務部参事(岡本茂宏) 防災士の養成についてお答えをいたします。
防災士でございますが、自助、共助、協働を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識、技能を習得したことを認定特定非営利活動法人、日本防災士機構が認証した人のことを言います。一方、呉市では、防災士とは別に、平成25年度から市独自で、防災士と同等の知識を有し、地域での活躍が期待できる方を育成するために防災リーダー養成講習を年2回開催しているところでございます。その内容でございますが、防災の基本的な知識に関する講義だけではなく、地図を使って防災対策を検討するDIGや避難所の運営をゲーム形式で行うHUGといった実技も交え、本市の地理的特性に適応した具体的かつ実践的なカリキュラムを無料で提供しております。これら必要な時間を受講された方々を呉市防災リーダーとして認定しており、令和5年10月末現在の認定者数は640名となっております。
また、令和4年度からは、認定後も防災に関する指導や講話、さらには、避難所の運営にも対応できるよう、必要な知識や技術の習得を目的とした充実強化研修に取り組むなど、防災としてのさらなるスキルアップにも努めているところでございます。本市といたしましては、防災士の養成ではなく、引き続き独自で行っております防災リーダーの養成を優先していくことで、地域に密着した防災活動の中心的な担い手を増やしてまいりたいと考えております。
◆29番(岡崎源太朗議員) 消防では卓越した知識と技能を持った消防職員と、地元に精通した消防団員がいて、例えば消防団員だったら、この裏に川があって水利になりますよとか、この家の人はいつも飲みに行っているので店に連絡してみますとかといったことがありました。消防職員と地元の消防団員がいて、消火活動が進むことがあります。他自治体では、高度な知識を持つ防災士と、地元をまとめる防災リーダーがいて防災活動をしておられます。防災士は、企業や団体から危機管理目的で資格を習得するために、総務の若手が送られることがあるようでございます。防災リーダーは、地域の自治会長や世話役の方が防災訓練のために受講するようで、比較的年齢が高いようでございます。仕組みと立場が違うことと、受講料を払って資格を取得する防災士とは意識が違うと思われます。防災リーダーの技能を高めながら、防災士講習もお考えいただきたくお願いを申し上げます。