クラウド
平成24年9月代表質問
(3)クラウドの活用
岡崎源太朗議員 では、3番目になりますが、クラウドの活用でちょっとだけ質問させてもらいます。
自治体のコンピューターシステムをクラウド化してコスト削減をする自治体もありますが、クラウドシステムの導入という可能性はいかがでしょうか。
総務企画部参事(西岡伸一) 議員お尋ねのクラウドは、自前で調達したコンピューターシステムを使うのではなくて、インターネット上にあるサーバーやサービスを利用する仕組みでございます。一つのシステムを共同で利用するので、割り勘効果によって経費の削減が期待できますし、またサーバーやデータを1カ所に集中していないため、災害時などデータの消失を防ぐメリットがあるものでございます。全国的には、各自治体において既存システムからの移行検討が始まったところで、今後各業者のシステム開発が進み、普及していくものと考えております。呉市においては、本庁舎建設にあわせて行う共通基盤システムの導入後、システムごとの更新時期に合わせてクラウドの導入を検討してまいります。
岡崎源太朗議員 呉市のシステムはオープンソースのクライアントサーバー、略してクラサバと言いますけれど、略す必要はありませんでした。IT化におくれたおかげで、うまくクライアントサーバー型システムになったと思います。既にネットワークが構築されておりまして効率化が図られるようでありましたら、ぜひクラウド化を御検討ください。
クラウドは、知識を共有する分野では効果が期待できるところがあります。クラウドにすると、書き込んだ情報がどのパソコンからでもどのスマートフォンからでも取り出せまして、情報を共有、シェアすることができます。既に応用できそうなのが学校関係でございます。学校教育では、さまざまなノウハウがあります。ことしの教育企業委員会の視察でも目にいたしましたが、教員の知恵をまとめた特別支援ハンドブックのようなもの、内容は、例えば不登校児に頑張れと声をかけると負担になって二度と学校に来れなくなるとか、心を開かない問題児に対してはじっと話を聞いてあげるといった、ちょっとした知識や情報などをネットワーク上に蓄積をできないでしょうか。わざわざこれを活字にして製本にして各教員に配るほどではなくても、知っておくと教員活動に大いにプラスになることがございます。このようなちょっとしたノウハウは、クラウドにして教員全体で情報を共有、蓄積すれば大きな財産となります。それもわざわざパソコンを立ち上げるのではなく、バスや汽車を待つちょっとした時間で書き込み、閲覧が携帯でできると、情報量がふえます。すぐに取りかかれることですが、取り組む考えはございませんでしょうか。
学校教育部長(工田隆) 現在呉市においては、各学校にサーバーを置いてネットワークなどを活用して、既存の環境で情報などを十分共有することはできておりますが、今御案内ありましたように、今後さらに効率化を図るために、セキュリティー機能も勘案しながら、このクラウド化について研究を進めてまいりたいと思っております。
以上でございます。