男女共同参画



平成29年度予算総体質問
1.男女共同参画事業について
(1)目的
(2)実績
(3)今後
◆(岡崎源太朗議員) 呉氏です。呉市の新しいイメージキャラクターに呉氏が登場いたしました。きょうも呉氏が登場させてもらいました。瀬戸内海の海の男をイメージ化したものと思われます。かつて、世界最強のバルチック艦隊を打ち破り太平洋の半分を制覇した日本海軍と、不審船から114発の機関砲弾を受けながらも日本を守った海猿も、今の海の男はヒップホップなんだなということを思わせられました。明るく平和なゆるキャラの誕生をお祝い申し上げます。呉氏さんは、性別がありまして男の子だそうです。ちなみに、ふなっしーは妖精なので性別がありません。以前の男女共同参画事業でしたら、呉市は男の子だけが活躍する自治体ではないというところですが、クレームがないのは男女共同参画が心を入れかえたか気づかなかったからでしょうか。青の男の子がいるのなら、ピンク色のかわいい女の子くれりんも御登場いただきたく思います。といいますのが、この世はペアシステム、夫婦雄雌から成っておるからです。イメージキャラクターにおきましても、男女ペアといった取り組みが必要であると思いますし、男女共同参画化は、ただ単に社会の中でジェンダーフリー、性差別をかたきにするのではなく、男女共同による理想社会実現に向けて方向を定めるべきと思います。本来の家庭のあり方を考え、社会の男女のあり方を考えることと家庭教育推進について考えてみたく、今回予算質問させていただきます。
 男女共同参画事業について、男女共同参画事業は小泉内閣のときに強力に推進され性別による差別、ジェンダーフリーが問題視されてまいりました。当時、男女共同参画の方向性を定めた「基本のき」が発行され、人の名前まで批判されました。例えば、太郎は男らしい名前だとしてよくないとされました。私の名前などは最悪ではないかと思います。ドラえもんの静香ちゃんの足が内向きなことも批判されました。お父さんだけが仕事をするかのようなコマーシャルは規制されました。慎吾ママのおはロックは、ママが料理をするというフレーズがけしからんということで多くの幼稚園、保育所で歌を流すことが規制されました。男女のすぐれたところを抑えてしまうジェンダーフリー制度には疑問が残ります。
 ここで、男女共同参画の考え方を質問します。
 呉市の男女共同参画事業の主要目的は何でしょうか、教えてください。

◎市民部長(品川裕一) 現在呉市が取り組んでおります男女共同参画事業の目的についてのお尋ねでございます。
 平成11年制定の男女共同参画社会基本法におきまして、男女共同参画社会は仕事、家庭、地域生活など多様な活動をみずからの希望に沿った形で展開でき、男女がともに夢や希望を実現し、一人一人が豊かな人生を送ることができる社会とされております。また、その基本理念として男女の人権の尊重、政策と立案決定への共同参画、家庭生活と他の活動の両立、社会制度、慣行への配慮、国際的協調という五つの柱を掲げております。こうした男女共同参画社会を実現することを目的といたしまして、呉市は平成13年、くれ男女共同参画推進条例を制定、平成15年以降、その具体的な自主計画であるくれ男女共同参画基本計画に基づき、さまざまな参画事業を実施しているところでございます。

◆(岡崎源太朗議員) 社会における制度、慣行についての規制がお題目にあるようでございますので、制限が続くのではないかと思われます。日本の伝統文化の規制は御遠慮いただきたく思います。人権を尊重するというのでしたら、人の名前を批判したり、アニメでかわいい女の子の容姿を批判することはよく考えていただきたく思います。
 ここで、では実績についてお尋ねいたします。
 一般企業と市役所におきまして女性の割合というのは今どうなっているか教えてください。

◎市民部長(品川裕一) 呉市が毎年実施しております企業アンケートによりますと、企業の労働者における女性の割合、これは第3次基本計画を策定いたしました平成23年の37.3%から平成28年36.1%と1.2%の減となっております。また、市職員における女性の割合につきましては、平成23年の23.4%から平成28年24.4%と1%の増となっておるところでございます。

◆(岡崎源太朗議員) マルクス労働価値説では、家庭の主婦は生産性がないとして価値がないとされるそうでございます。しかし、子供は国の宝でございまして、母親と触れ合って家庭で大切に育てることが必要であると私は考えます。企業の労働者に占める女性割合が下がったということは、お金よりも家庭、子供を選んだことであり、家庭を大切にする女性の裏返しであり、ありがたいことだと思います。呉市は8週、57日、首が据わってない子供を保育所で預かります。これは考える必要があるのではないでしょうか。
 次に、管理者についてお尋ねします。
 企業の管理者と行政の管理者の女性割合というのはどうなったか教えてください。

◎市民部長(品川裕一) 管理職ということでお答えいたします。
 管理職における女性の割合につきまして、企業では平成23年の10.4%から平成28年10.6%と0.2%の増、市では平成23年の2.3%から平成28年の1.1%と1.2%の減となっております。いずれも期待される有意な差と言えるものではございませんが、この基本計画で設定しております意識面についての指標では、例えば男は仕事、女は家庭という性別で役割を固定化する考え方に反対する人の割合など若干の増加傾向が見られるようになってきており、今後の取り組みについて一層の工夫が要るものと認識しております。

◆(岡崎源太朗議員) 組織の方向性に影響する管理者におかれましては女性の視点、思考も取り入れるべきでありまして、一般企業のように、市役所におかれましても管理職の割合は伸ばすべきではないかなと思います。教育におきましても、立派な校舎を建てれば立派な子供が育つとは限りません。子供の目の輝きを見て何に興味があるかを見つけ出さなくてはならないと思います。女性の観察の目が必要だと思います。
 そこで、今後の方向性をお尋ねします。
 3歳までは母親と過ごすことが心の育成に大切であると文部科学省は訴えております。男女共同参画事業では、社会の女性進出を叫んでおりますが、そのことで婚期を逃したり子供と触れ合う時間が減っては少子化に拍車をかけてしまいます。しかし、管理者の女性割合はふやさなければならないと思います。
 ここで、男女共同参画化を縮小、廃止、あるいは方向転換するお考えはないでしょうか、お尋ねいたします。

◎市民部長(品川裕一) 現在、平成25年から平成34年までの10年間を計画期間とする第3次のくれ男女共同参画基本計画に基づきまして諸事業を実施しております。計画期間の中間年に当たります来年度、計画の見直しを実施する予定になっております。この見直しに際しましては、これまでの施策の進捗状況、今年度実施いたしました男女共同参画市民アンケート調査の結果を踏まえまして、指標それから目標値の検証とあわせ、平成27年に施行されております女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づきます推進計画も盛り込む予定としております。男女がともに夢や希望を実現し、一人一人が豊かな人生を送ることができる男女共同参画社会の実現という目的を見据えまして、引き続き取り組みを進めてまいりたいと考えております。

◆(岡崎源太朗議員) 男性は、空間認識能力がすぐれているそうでございます。ここが弱いと狩りに出ても帰ってこられないからだと思います。逆に女性というのは、色の微妙な違いを見分けることができるそうであります。食べられるキノコか毒キノコか細かい違いを見分ける能力が発達したためと考えられております。また、女性というのは、右脳と左脳をつなぐ脳梁が太いので、両方の脳を一遍に使えるそうであります。両方の脳で記憶するので、記憶力が抜群だそうです。こういったことから、女性は右脳言語を使う国際交流とか記憶を使う総務、秘書、議員に向いておると思います。教育は教えることと育てることから成っておりまして、女性は主に育てるほうになろうかと思いますが、教えることよりは育てるほうが大事ですので、教育委員会は女性を多く現場に配置していただきたいと思います。男女共同参画におかれましては、数字を上げることばかり考えず、人間工学を考えて適材適所に人を配置くださいますよう提案申し上げます。また、PR動画の踊る呉氏を陰で見守る女の子くれりんもぜひ考えていただきたいと思います。呉市の人口は、女性のほうが7,700人多いですから。



平成21年予算委員会 
男女共同参画推進事業 男女共同参画推進費 P185 1,836千円
◆岡崎委員  去年から比べましたら30万円ほどアップしておるんですが、どうしてアップしたのか教えてください。

◎山下市民部主幹 30万円ふえた理由についてでございますけど、くれ男女参画基本計画(第2次)の重点項目に上げております仕事と生活の調和の推進に向けた啓発を行うために、そういった啓発冊子を印刷していくということで30万円お願いしているところでございます。

◆岡崎委員 確認なんですが、冊子をつくるのに30万円かかるということなんでしょうか。

◎山下市民部主幹 市民向け、企業向けということで、かなりの冊数をつくって、ワーク・ライフ・バランスについて全市民的に周知、あるいは企業についてもきっちり周知していこうということで計上させていただいております。
 以上です。

◆岡崎委員 じゃ事業についてお尋ねするんですが、今男女共同参画化されてる事業は、今度されるのがその啓発事業の冊子と、いわゆる「アンサンブル」の冊子を出しておられて、それと講演会をされておられると思うんですけど、大体このような内容でしょうか。

◎山下市民部主幹 委員さん仰せのことに加えること、同じく新規事業、第2次計画の重点項目に上げておりますDV対策ということで、DV、デートDVに関するセミナーの開催でありますとか、男女共同参画推進活動支援事業でありますとか、そのほか女性エンパワーメント支援事業等々、あるいは男女共同参画週間事業であるとか、その他いろいろございます。
 以上です。

◆岡崎委員 これだけの事業に職員が張りつく必要があるのか、民間でもできるのではないかと、委託してもいいのではないかということを思うんですが。
 もう一つお尋ねしたいのが、呉市の男女共同参画に関する年次報告書の41ページに、管理職への女性の積極的な登用というのがあります。積極的な登用ということで、普通の登用ではない、いわゆる普通に聞いたらげたを履かせておるというふうにとれるんですが、こういったのは差別的な表現ではないんですかね。

◎山下市民部主幹 委員さん御存じのように、積極的な登用ということは、国における男女参画基本の法律について、積極的改善措置ということで、そういったことで意思決定の参加ということを定められております。また、呉市の条例におきましても、これは平成13年につくられたわけですけど、その中で基本理念として同じような考えに基づいて実施しております。実際に、先ほどの管理職数についての御質問ですけど、現状を申しますと、18、19、20におきまして呉市の数字を申しますと、1.8、2.8、1.5%になっております。他都市の状況、これは20年4月1日現在の状況でありますけど、広島市におきましては4.8、三原市におきましては23.9、尾道市4.9、福山市8.6というような現状がございます。したがいまして、男女共同参画を進めるに当たりまして、そこらあたり積極的施策として進める必要があるんじゃないかというふうに考えております。
 以上です。

◆岡崎委員 次に聞こうとしておったことを先に言われてしまったんですけど、女性の管理職の割合というのは、14の市のあるうち下から2番目ということで大変少ない。そういった面では、もっともっとふえてほしいというのが希望ではありますけど、こういった積極的な登用というのが、言葉によってはひょっとしたら勘違いして、人事にひょっとしたら圧力がかかっておるのではないかというふうな危惧もあるんですが、人事に関しては公平な人事をされておるのかというのを最後お尋ねします。

◎末重人事課長 公平にいたしております。

◆岡崎委員 ありがとうございました。ほかの回答は期待してなかったんですが、ありがとうございました。では、これは終わります。



平成20年予算委員会 P189
男女共同参画推進事業
157万円の事業ですが、どういったことを予定されてるんでしょうか。パンフレットとか講演会とかされると思うんですが、どういった事業をされるんか教えてください。

山下人権センター主幹 20年度における157万円の事業の内訳でございますけど、呉市男女共同参画推進活動支援事業、呉市女性エンパワーメント支援事業、呉市男女共同参画推進審議会等開催、あるいは情報誌の発行、また呉市男女共同参画週間事業等々に要する経費でございます。

岡崎委員 審議会の開催と情報誌の発行ということで、大体今までどおりされてきた事業をされるんだなと思うんですが、今職員3人おられると思うんですが、20年度は何人体制でされる予定なんでしょうか。

山下人権センター主幹 今後、人事異動等もあったりとか、配属される人数等々についてはこれから決定されることと思っております。また、配属された人数が決まって、他業務との関係等々の中で考えていくことだと思うんですが、現在の時点では、おおむね2名程度を考えています。

岡崎委員 わかりました。2名ということで、平均給与から掛けますと1,500万円ぐらいですか、150万円の事業に1,500万円かかるということで、事業が、費用が多ければいいというものではないんですが、情報誌と審議会の開催、嘱託かボランティアでも対応できるんじゃないかと思うんですがどんなでしょう。

山下人権センター主幹 審議会の開催と情報誌の発行、あるいは週間事業の開催、あるいは、等々と言いましたけど、セミナーの開催であるとか、また講演会の開催、それとか企業調査、ここらもあります。そのために連絡調整とかいろんな形で職員は必要と考えております。ボランティアのことにつきましては、支援の形でぜひお願いできればと考えております。
 以上です。

岡崎委員 職員でないとできない事業らしいので、ぜひ頑張ってください。



平成18年度予算委員会
男女共同参画の問題点について
◆岡崎委員 次に、163ページの下の方、男女共同参画推進費についてお尋ねします。
 国勢調査で呉市の男性12万人、女性13万人という報告がありました。女性の方が多いのなら女男共同参画にするべきじゃないかという、これは冗談であります。
 さて、男女共同参画先進市大阪の男女共同参画センターステップのトイレのマークは、男性トイレも女性トイレもマークが同じ形であります。同じ緑色のマークであります。マークを見ただけでは何のことか、どちらか見分けがつきません。マークの意味を全くなしておりません。男性がズボン、女性がスカートのマークとか、男性が黒、女性が赤というのもジェンダーフリーでないからであろうと思います。東京都南区も同趣旨のガイドラインを出しております。これは全く他市の例ではありますが、呉市もいずれこうなるおそれがあります。今なら後戻りできるんですが、ジェンダーフリーをやめるというお考えはありませんでしょうか。

◎平内市民生活課長 ジェンダーフリーにつきましては、国会でも議論されておりまして、政府見解も示されているところでございますが、この用語を使用しまして性差を否定したり、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化を目指すということでございますが、これにつきましては男女共同参画の基本方針としましては、取り組むべき内容とは多少相違するものではないかと考えております。したがいまして、ジェンダーの視点につきましては、正しい理解をしていただくよう啓発の方を努めていく必要があろうと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

◆岡崎委員 呉市の男女共同参画に関する年次報告書の52ページに、管理職への女性の積極的な登用と書いてあります。積極的登用と消極的登用では差が出るのではないかと思います。性別で差別をするのは私はよくないと思います。性別で管理職登用に差があることに関して、審議会の委員の意見は何かありましたでしょうか。

◎平内市民生活課長 審議会の方ではいろいろ、基本計画等御意見をいただいておるわけでございますが、これは基本的な方針でございまして、特にこれに対しての議論は最近ではそう突っ込んだ議論はなされておりません。しかしながら、男女共同参画に関する年次報告書に、くれ男女共同参画推進条例第9条に基づき、くれ男女共同参画に関する施策の実施状況を明らかにしておりますけども、委員さん仰せの管理職への女性の積極的な登用という取り組みは、基本計画の目標2、方針1の政策方針決定過程における男女共同参画の推進に関するものでございます。これは豊かで活力ある社会の形成に向け、多様な意見を生かすという視点に立ち、あらゆる分野の政策や方針決定の立案決定する過程において、男女がともに参画することが重要であるということでございます。しかし、現実には女性の参画はどの分野も少ないのが現状でございまして、市職員は地方公務員法に定める平等取り扱いと成績主義を前提とするのはもちろんでございますが、政策方針決定過程への女性の参画の拡大に向け、市が率先垂範して取り組むものでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

◆岡崎委員 大変御丁寧な説明ありがとうございました。ちょっと理解の範囲を越えております。公立学校の管理職も同趣旨の通達が出ております。ぜひ性別に左右されずに公正な人事をしていただくよう要望いたします。



平成16年予算委員会
◆岡崎委員 男女共同参画事業についてお尋ねします。
 川崎市男女共同参画センターが発行して、川崎市の高等学校で教えているテキストがこれなんですが、このテキストによりますと、マスターベーションのやり方が図入りで解説してあります。「━━━━━━━━━━━」と書いてあります。「━━━━━━━━━」と書いてあります。「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━」と書いてあります。文部省の検定に通っていないテキストが教育で使われるのは、「男女平等かわさき条例」の中に、「学校教育における男女平等学習の支援に努める」とあるからです。
 呉市のくれ男女共同参画条例の中にも同じ条項があり、法的には同様のテキストをいつでも呉市の小中学校に配ることが可能であると思います。反対すれば条例違反となると思います。教育まで踏み込んで、マスターベーションや同性愛を━━するテキストを配ることを呉市としてどう思われますでしょうか、お尋ねします。

◎歌田企画調整課長 まず、呉市の条例におきましては、くれ男女共同参画推進条例でございますが、11条でございます。ここに「男女共同参画に関する教育、学習の振興について必要な施策を行うものとする」とうたっております。それを受けて、基本計画でございますが、目標の4番目のすべての人が安心して暮らせる社会づくりの方針の2に、健康で安定した生活の実現をうたってあります。その中身でございますが、性に関する基礎的事項の正しい理解が得られるよう学校における性教育の充実を求めるとともに、性感染症予防の啓発のための学習機会の充実を保健所等に求めております。あと、学校における性教育につきましては、国会での答弁を見てみますと、性に関する科学的知識を理解させるとともに、みずから判断する能力を身につけ、望ましい行動がとれるようにすることを目的に、学校教育全体を通じてなされるものと答弁の中でされております。よって、今の川崎市の事例でございますが、社会通念上、行き過ぎた内容のものにつきましては、今の呉の基本計画における性に関する基礎的事項の正しい理解が得られるものかどうか、甚だ疑問であると感じております。

◆岡崎委員 このテキストによりますと、「セックスはコミュニケーション」と書いてあります。「━━━━━━━━━━」と言ってるようなものではないかと思います。
 ある新聞社が高校生にアンケート調査をした結果は、「結婚前は純潔を守るべき」の設問に対する「肯定」は、日本33.3%、アメリカ52%です。男女共同参画事業の影響ではないかと思われます。男女共同参画化は、市民を正しい方向に導いていただきたいと思います。要望で終わります。(太傍線部分は後日発言取り消し)



平成15年6月定例会
男女共同参画
◆岡崎源太朗議員 私は交友会を代表して質問させていただきます。きょうは4人目です。あいさつ部分を除いて早速質問に移らさせていただきます。
 男女共同参画社会の問題について質問させてもらいます。ちなみに、この質問もワイフと共同で作成したものです。午前中、男女共同参画について質問が提起されましたが、違う観点から質問をさせていただきます。
 男女共同参画は、国が定めた「男女共同参画基本法」がもとになっていますが、この法律成立の立て役者の一人である東京大学の大沢真理教授は、「男女共同参画と男女平等とは全く異なった概念であり、男女共同参画とはジェンダーフリーのことである」と発言しておられます。ジェンダーは、歴史的、社会的、文化的につくられた性差と定義され、これを解消しようとするジェンダーフリーの考え方からすれば、我が国の美しい歴史、伝統、文化をも否定することになります。実際、午前中も紹介されましたが、昨年4月に文部科学省の委嘱で作成された子育て支援のパンフレット、(現物を示す)これですが、伝統文化の「ひな祭りのおひな様」や「こいのぼりや武者人形」は否定、男の子は「太郎」、「翔太」、「大輝」など勇ましい名前も否定的に記述されています。私の名前「源太朗」などはもってのほかと言われてしまいます。
 このように、ジェンダーフリーの思想には、自然の摂理を否定し、我が国の文化、伝統を破壊するものがあります。つきましては、言葉こそありませんが、ジェンダーフリーの思想で進められようとしている男女共同参画社会についてどのように思われるか、お伺いいたします。

◎企画部長(岡島正男) 私の方からは、1項目めの(1)にお答えをさせていただきます。
 男女共同参画社会の問題点についてお尋ねでございますが、「ジェンダーフリー」という言葉につきましては、国におきましても公式な概念が示されておりませんし、呉市におきましても男女共同参画に関する施策を推進していくに当たり、画一的に男性と女性の違いを一切排除するといったような考えはとっておりません。したがいまして、先ほど竹川議員にもお答えしましたように、「ジェンダーフリー」という言葉は用いておりません。また、伝統文化を壊すのではないかとの御心配でございますが、日本には古来の伝統文化がございまして、大切にするべきものは大切にしていくということであろうと思っております。
 繰り返すようでございますが、男女共同参画社会とは、「男女が固定的な性別による役割分担意識にとらわれることなく、ともに個性と能力を十分に発揮し、対等なパートナーとしてさまざまな分野に参画し、喜びも責任も分かち合っていけるような社会」というふうに認識しておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

◆岡崎源太朗議員 皆様同様、再質問は要望とさせてもらいますが、男女共同参画について国会で問題になった例を少し紹介させてもらいます。
 お母さんたちが運動会で慎吾ママの「おはロック」のCDをかけて一緒にダンスをしたいと言ったら、お母さんが朝御飯をつくるというフレーズがジェンダーフリーに反するからだめだと言われて、歌詞をなくしてカラオケだけでやったそうでございます。桃太郎のおとぎ話はジェンダーフリーにかかわるからだめだと、桃子の鬼退治という物語にすり変わったそうでございてます。おじいさんが川に洗濯に行って、おばあさんが山にしば刈りに行って、ウリの中から桃子ちゃんが生まれて鬼ケ島に行って鬼と仲よしになるというストーリーだそうでございます。男が強く女性が家庭的にとられる表現は否定されています。職場や生活習慣面での抑圧等があってはならないと思います。しかし、いい意味での男らしさ、女らしさもすべて否定されようとしております。お母さんがエプロンをした挿し絵が教科書やパンフレットから消されようとしています。否定、削除する前に、女性が社会で働いている姿も一緒に載せるべきではないでしょうか。他都市の学校では、身体検査が男女一緒に行われました。ジェンダーフリーにより混合名簿になったからです。ある高校では男女一緒の部屋で体操服に着がえております。男女の区別まで全くなくしていくというのはおかしいと思います。
 男女共同参画では、男性と女性のお互いのよいところを尊重し、その個性と能力が十分に発揮できる社会をつくるために政策を進めていただきたいと思います。



平成14年度決算
げん 東京都港区のポスター掲示物のガイドラインを定めたパンフレットによると、成人式で晴れ着を写した写真は女性しか写っていないからだめ。
祭りのみこしの写真は、男性しか担いでいないのでだめ。
 男性と女性の写った数が同数でない写真やイラストは、人の目にふれてはならないことになった。呉市も同様の考えか。

答弁 表現の自由は抵触しない範囲で守る。

げん 微笑んだ女性のポスターもいけないと書いてある。トイレのマークも男性が青色でズボン、女性が赤でスカートなのはよくないと書いてある。呉市では今後ともこのような規制はしないで欲しい。



平成15年6月代表質問
男女共同参画社会の問題点
経緯 男女共同参画の本来の目的は男女がともに手を携えて、よりよい社会を作ることです。しかし、現実は男女の違いによる社会・文化的な慣習を排除し、男らしさ女らしさを否定し、男女の区別をなくそうとしています。大阪・埼玉では問題が出始め、国会と広島県議会で問題が提起されました。
 岡崎議員は単身上京、国会議員に問題点を聞き、今回質問しました。

岡崎 男女共同参画基本法成立の立て役者の一人である東京大学の大沢真理教授は
「男女共同参画と男女平等とは全く異なった概念であり、男女共同参画とはジェンダーフリーのことである。」と発言している。
 ジェンダーは、「歴史的、社会的、文化的につくられた性差」と定義され、これを解消しようとする、ジェンダーフリーの考え方からすれば、我が国の美しい歴史・伝統・文化をも否定することになる。
 事実、昨年4月に文部科学省の委嘱で作成された子育て支援のパンフレットで、伝統文化の「ひな祭りのお雛様」や「鯉のぼりや武者人形」は否定。男の子は太郎、翔太、翼、大輝など勇ましい名前も否定的に記述されている。
 このようにジェンダーフリーの思想には自然の摂理を否定し、我が国の文化・伝統を破壊するものがある。
 言葉こそないが、ジェンダーフリーの思想で進められようとしている男女共同参画社会について、どのように考えているか。

答弁 ジェンダーフリーという公式な概念はない。画一的に男性と女性の違いをいっさい排除する考えはない。

岡崎 国会で問題になった例を紹介する。
 お母さんたちが運動会で「慎吾ママのおはロック」のCDをかけて一緒にダンスをしたいと言ったら、お母さんが朝ご飯を作るというフレーズがジェンダーフリーに反するからダメだと言われて、歌詞を無くしてカラオケだけでやった。
 桃太郎のおとぎ話はこう変わった。
 おじいさんが川に洗濯に行って、おばあさんが山に芝刈りに入って、瓜の中から、ももこちゃんが生まれて、鬼ヶ島に行って鬼と仲良しになるというストーリーだ。
 男が強く、女性が家庭的にとれる表現は否定される。
 お母さんがエプロンをした挿し絵が教科書やパンフレットから消されようとしている。他都市の学校では身体検査が、男女一緒に行われた。ジェンダーフリーにより混合名簿になったからだ。ある高校では男女一緒な部屋で体操服に着替えている。
 男女の区別まで全く無くしていくのはおかしいと思う。男女共同参画では男性と女性のお互いのよいところを尊重し、その個性と能力が十分に発揮できる社会を作るための政策を進めていただきたい。