電子図書
平成28年12月一般質問
図書館は、資料としての本をそろえておいて市民の文化程度を高めるのが第一目的であると思います。さらに、願わくば快適な環境で本を読むことができて、気軽に貸し出し、返却ができれば理想と思います。
70万冊の本は、テキストデータだけでしたら400ギガバイトくらいでノートパソコンのハードディスクに全部入ってしまいます。つまり、呉市七つの図書館全部の本もテキストデータだけでしたら1台のノートパソコンに入ります。デジタルならすばらしいと思います。
このデジタル技術を活用して、図書館に行かなくてもデジタル化された本を借りることができるのが電子図書の貸し出しでございます。暗い部屋でも夜行バスの中でも読めます。視覚障害者には読み上げソフトがございます。
府中市、東広島市に次いで、呉市でも電子図書の貸し出しを開始してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
◎文化スポーツ部長(上東広海) 電子図書の取り扱いについてのお尋ねでございます。
電子図書は、紙媒体と異なりタブレットなどの端末を通して電子的に提供されますので、図書館の立地や開館日、時間の制限もなく、大変自由度の高い図書館サービスとして私どもも注目しております。
議員もおっしゃいましたように、仮に図書館の全ての図書を電子化できれば、資料の保存や利用の仕方が画期的に変わり、利便性の向上が大いに期待されるところですが、現在のところ無料提供できるコンテンツは著作者の死後50年経過したもの、つまり著作権が消滅した図書に限られるなど制約も多く、現時点で全国の公立図書館で導入しているのは約4%とまだ低い状況となっております。
一方で、電子図書は多様なサービスの可能性を持っていることは間違いございませんので、引き続き研究してまいりたいと考えております。