ふるさと納税


平成28年6月一般質問
質問 ふるさと納税について質問させていただきます。
 ふるさと納税の返礼品の競争が激化しておりまして、鹿児島県曽於市(そおし)ではとうとう300万円のキャンピングカーが返礼品として使われるようになりました。なぜふるさと納税が高額納税者の気持ちを引くかと申しますと、ふるさと納税は税金控除の対象となるからです。ただし、控除の限度額は所得と生活環境で違います。
 わかりやすいたとえをします。私に1400万円収入があったとします。
ふるさと納税で落とせる額は34万円です。32万円を岡山県の備前市にふるさと納税すると、アメリカのパソコンSurface4がもらえます。13万円のパソコンです。32万円から2千円引いた31万8千円が税金控除されます。つまり2千円の負担で13万円のパソコンが手に入ります。パソコンは口に入るものでないので、ネットオークションで即売れます。10万円近くで売れるでしょう。最近は2千万、3千万といった高額納税者のふるさと納税を狙ったサイトもあります。クリックで高額商品がただ同然で手に入ります。ふるさと納税制度は高額納税者が儲かる制度になっています。
 このしくみ、、呉市で言わない方が良かったですかネ。
 ここで質問します。呉市は高額納税者をターゲットとして、従来の牡蠣やレモンといった食品ではなく、高価な返礼品しかも換金しやすい外国製の電気製品を加える考えは無いのか質問します。
 以下は質問席で行います。

答弁 ふるさと納税の返礼品に高価な換金性の高い製品を採用してはどうかとのお尋ねでございます。ふるさと納税制度は,生まれ故郷はもちろん,縁やゆかりのある地域に,また,これから応援したい地域に対して寄附をするのが本来の趣旨となっております。本市におきましては,その趣旨に鑑み,ふるさと納税の活用を呼びかけるとともに,ふるさと納税をしていただいた方に,呉市との「絆」を感じていただくために,呉地域の特産品を返礼品として贈らせていただいております。
 一方,議員ご案内の様に,一部の自治体で換金性の高い返礼品を用意するなど,返礼合戦が過熱している状況があるのも事実でございます。
 そういう状況を踏まえまして,総務省は,高額又は寄附金額に対して返礼割合の高いもの,換金性の高いものや資産性の高い電気製品など,ふるさと納税の趣旨にそぐわない返礼品の送付を行わないように通知を出して指導をしています。
 呉市といたしましては,制度の趣旨に鑑み,換金性の高い返礼品を用意する考えは持っておりませんし,これまでどおり呉らしさを感じていただける特産品を返礼品として参りたいと考えております。