学校間交流
平成16年6月代表質問
C学校間の交流について
熊野町の中学校で分数計算が出来ない生徒の原因を探っていくうちに、九九が出来ないことがわかった。そこで中学校の先生が、小学生の授業をしてみた。ここで問題点と解決策が分かった。今では熊野高校の先生が中学生を教え、小学校の先生が幼稚園に教えに行っている。幼稚園から高校まで学校を越えた先生の頭脳を集結し、授業の流れを考えている。
改善された点として、出来る子と出来ない子を分けて授業する方が、子どもに負担が少ないことがわかった。出来る子が分かり切ったことを繰り返されると授業に集中しなくなり、出来ない子にとって分からないうちに授業が進むのは苦痛になるからだ。
もう一つ改善されたことに学校通信が頻繁に出されるようになったことだ。保護者の理解をうるために、教育長を始め、校長、各クラス担任が毎月B4二まいの新聞を発行するようになった。
来年から小渕総理の提唱された総合教育が始まる。いち早くポートフォーリオを取り組み、子どもの研究成果をインターネットで配信している学校もある。
学校の枠を越えて交換授業はできないか。総合教育についてどのような取り組みを準備しているのか質問する。
答弁 市立呉高校では呉大学と連携を図った授業を取り組んでいる。必要に応じて学校間を越えた授業等の連携を進めてゆく。総合教育については学習の時間がより充実をするよう指導計画の作成や評価のあり方等、各学校を指導助言してゆく。
参考 小渕総理の提唱された『ゆとり教育』は余裕を与えることではありません。知識を詰め込むだけではなく、生き抜いてゆく知恵を身につける教育です。
ポートフォーリオという教育システムは、自分で課題を設定し、調査し、発表するというものです。
平成13年6月代表質問
◆(岡崎源太朗議員) 4つ目は、学校間の交流についてでございます。
熊野町の中学校で、分数計算ができない生徒の原因を探っていくうちに、九九ができないことがわかりました。そこで、中学校の先生が小学生の授業をしてみました。ここで問題点と解決策がわかりました。今では熊野高校の先生が中学生を教え、小学校の先生が幼稚園に教えに行っています。幼稚園から高校まで学校を超えた先生の頭脳を集結し、授業の流れを考えています。改善された点として、できる子とできない子に分けて授業をする方が子供に負担が少ないことがわかりました。できる子がわかりきったことを繰り返されると授業に集中しなくなり、できない子にとってわからないうちに授業が進むのは苦痛になるからです。
もう一つ改善されたことに、学校通信が頻繁に出されるようになったことです。保護者の理解をいただくために、教育長を初め、校長、各クラス担任が、毎月B42枚の新聞を発行するようになりました。
来年から小渕総理の提唱された総合教育が本格的に始まります。いち早くポートフォーリオに取り組み、子供の研究成果をインターネットで配信している学校もあります。
ここで質問します。
学校の枠を越えて交換授業はできないでしょうか。総合教育についてどのような取り組みを準備されているのか、質問いたします。
いま一つは、4の学校間の交流について、(1)の学校間の交流と総合教育の取り組みについて、御答弁をさせていただきます。
現在、小学校と中学校の一貫した教育の推進のため、文部科学省から指定されております研究開発学校で、小学校と中学校の教職員が一緒になって、議員仰せの学校の枠を超えた授業を試行的に進めております。また、市立呉高等学校におきましては、呉大学と連携を図った授業を行うなど、高大連携に積極的に取り組んでいるところでございます。
本来教育活動は、各学校において児童生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、地域や学校の実態及び児童生徒の心身の発達段階や特性を十分に考慮して、適切な教育課程の編成のもと、進めていくことが基本でございます。
今後とも、この基本を大切にしながらも、必要に応じて学校間を超えた授業等の連携を進めてまいりたいと考えております。
次に、総合的な学習の時間の取り組みでございますが、各学校ではその時間のねらいでございますが、学習指導要領に示されております。一つは、「みずから課題を見つけ、みずから学び、みずから考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てること」でございます。いま一つが、「学び方や物の考え方を身につけ、問題の解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること」でございます。このねらいを踏まえて、昨年度から適宜実践を進めているところでございます。例えば、二河川や黒瀬川の環境調査、音戸の瀬戸や阿賀の伝説をもとにした創作舞踊等、児童生徒が主体的に地域に働きかけ、自分の住んでいるふるさとのよさを再発見した事例もございます。
今後は、総合的な学習の時間がより充実するよう指導計画の作成や評価のあり方等の課題の解決に向けて、各学校を指導、助言してまいる所存でございます。よろしくお願いいたします。