義務教育学校
令和7年予算特別委員会
◆岡崎委員 予算書250ページ、教育指導費についてお尋ねいたします。
市長肝煎りの義務教育学校ができまして、学力テストがありまして、科目によっては、全国平均より学力が10ポイント、あるいは12ポイント高い結果が出ました。どういう教え方をしたらこんなに成績が上がるのかと思ったりします。後輩がいたら頑張るといいますか、気合が入るのかなと思ったりするんですが、東京から天応学園に視察が来られたこともありました。開校から2年がたちます。状況といいますか、成果がありましたらお教えください。
◎木屋学校教育課長 義務教育学校、天応学園の成果についての御質問でございます。
先ほど、学力について御紹介がありましたけれども、天応学園では、9年間を見通した取組ということで進めています。特に、探求的な学びのカリキュラム指定を県のほうから受けております。そうした中で、子供たちが主体的に学ぶ取組を進めておりますので、そうしたことが子供の学びの充実へとつながっているのかなと思います。
また、先ほどコミュニティ・スクールの取組についても御紹介しましたけれども、地域と学校と、そして保護者と一体となった取組が進んでいると捉えております。
◆岡崎委員 学力はアップしましたし、主体的といいますか、生徒がすごく立派になっております。
以前、小学校の学習発表会と中学校の文化祭を合わせたような文化祭がありまして、体育館には、小学校1年生の絵が掲げてありました。丸と直線の絵で、どっちが上下なのかなとか分からないような絵に対して、壇上にはスクリーンで美術部のイラストだと思われるものが打ち出されていまして、9年間でこんなに上達するんだなと思いました。
すごいのは、その文化祭の司会進行を生徒会がされておりまして、担任の先生に指示を出したりしておりました。中学年、低学年の児童生徒がこれを見ると、先輩はかっこいいなという理想の先輩像に映ったのではないかなということを思います。
そういったように、学力がアップし、立派になるということから、いきなり来年度から義務教育学校の拡大というのは難しいかもしれませんが、今後広げていく、拡大するお考えはございませんか。お尋ねいたします。
◎木屋学校教育課長 義務教育学校を拡大するかどうかですけれども、今委員から天応学園の取組の様々御紹介いただきましたけれども、そういったものをしっかりと見ながら、また、来年度サミットも行いますけれども、これまで進めてきた小中一貫教育の取組も一方で充実をさせながら、この義務教育学校についても研究をしていきたいと思います。
◆岡崎委員 小学校の授業時間と中学の授業時間が違いますので、チャイムがずれてくることがあるので、実際チャイムは鳴らさないそうでございます。
学力はアップしますし、生徒は自立して立派になります。義務教育学校に申し上げることは何もありません。ただ、1つ御高配といいますか、御協力を賜りたいことがありまして、隣接して天応保育所がございます。ここと連携をいたしますと、幼小中一貫教育と申しますか、日本語、英語バイリンガル教育ができるのではないかと思います。日本語は右脳を使います。英語は左脳を使います。6歳までに脳はつくられるそうでございます。6歳までにバイリンガル教育をしますと、脳全体が活性化するという話もあります。どうか幼小中一貫教育を行っていただきまして、世界一魅力的な呉市となることを願う次第でございます。このことによって、呉市に引っ越す方が増えて、呉市から霞ヶ関を目指す子供が増えますようお願いします。応援いたします。
令和6年決算特別委員会
義務教育学校
次に、同じページですけれども、学事費にいきます。天応学園義務教育学校が、令和5年4月に開校いたしまして、1年ちょっとが過ぎましたので、1年の成果がまとまったと思います。実は先日、8月号の学校だよりをいただきました。6年生の国語が、全国平均の点数が67.9点に対して、本校は79点。全国平均より11点も多いです。また、9学年、中学3年生の数学ですけれども、全国平均が52.5点に対して、本校は65.0点。全国平均より12点も多いです。どういう教育をしたら、こんな立派な子が育つのか、教えてください。
◎木屋学校教育課長 全国学力調査の結果の数値であろうと思います。どういう教育をしたらということのお答えになるかどうか分かりませんけれども、委員仰せのように、天応学園は、義務教育学校として1年が経過しました。そうした中で、災害以降ですと、小学校、中学校が同じ敷地内で、一緒に学校生活を送っておりましたけれども、それが1つの学校になったということで、小学校出身の教員は小学校のノウハウ、中学校出身の教員は中学校のノウハウを持って、全ての教職員で子供たちの9年間をしっかりと見据えた教育を行っているところです。そうした成果が、学力の数字として出ているということもあるのかなと思います。
◆岡崎委員 ぜひ、これは成果をまとめていただいたらと思います。全国平均より10点も多いというのは、すごいと思う次第でございます。
先日、同校の文化祭に出たとき、1年生の描いた、丸と直線、ひっかいたような絵が展示してあり、壇上には9年生が描いた漫画のイラストがありまして、人間は、9年間でこんなにも成長するんだなと思わさせてもらいました。また、同じ絵を比較しましたら、人間の目は楕円ではなくて、実は四角形なんだなということも、比較することによっていろんなことが分かってまいりました。
やっぱり、小学校と中学校を一緒にしますと、いろんな相乗効果があるのではないかと思うのでお尋ねするんですが、今後、この義務教育学校を拡大するお考えがあるのか、お尋ねします。
◎木屋学校教育課長 先ほど、委員のほうからも、成果をしっかりとまとめてほしいというお言葉もいただきました。天応学園の1年間の成果、あるいは課題も当然あろうかと思いますので、そういったこともしっかりと整理しながら、研究してまいりたいと思います。
◆岡崎委員 どうしても小学校と中学校が隣接していないと、できないという事情もあると思いますけれども、できるところがありましたら、ぜひ一緒にしていただければと思います。
令和6年3月定例会予算特別委員会
◆岡崎委員 予算書255ページ、教育指導費になろうかと思うんですが、義務教育学校についてお尋ねいたします。
誠志会は、1月に世田谷区の学校ICTの視察をさせていただきました。このとき、世田谷区の教育委員会が、先日、天応学園に視察に行きましたとおっしゃられました。東京から天応学園に視察に来ていただいたということで、ついウフフとなってしまった次第でございます。
その天応学園は義務教育学校になりまして学力が上がったと、こうお聞きしておるわけなんですが、義務教育学校の成果がありましたらお教えください。
◎木屋学校教育課長 義務教育学校天応学園が開校して1年になるというところで、その成果についてのお尋ねでございます。
天応学園では、学校教育目標を「かかわる つながる よく生きる」として、呉市初の義務教育学校として9年間を見通しながら、児童生徒の資質、能力の育成に向けた教育実践を展開しているところでございます。
昨年12月に学校のほうで行った児童生徒アンケートでは、いろいろな先生に関わることが増えたとか、あるいは教科のことがより詳しく学習できるという児童生徒の声、あるいは困ったときに上級生が助けてくれる、下級生が困ったら助けているという項目でいずれも高い数値を示しており、子供たち、児童生徒がより落ち着いた環境で学習を進めていることができているものと捉えております。
先ほど委員のほうから、学力が高くなっているということもありましたけれども、令和5年度の全国学力・学習状況調査においては、9年生の正答率が全教科で全国平均を上回るなど、学力面でも成果が現れているかなと思います。1年生から9年生までというところで幅広い年齢層の児童生徒が義務教育学校を一つの学校として学習するよさが現れているものと捉えております。
また、広島県教育委員会からは、天応学園は探求的な学習の在り方に関する研究推進地域事業という指定を受けております。今年度が3年目で一区切りとなりますけれども、こちらでは防災教育を中心とした児童生徒主体の学習プログラムを作成、実践して、県のほうからも高い評価を得ております。そうした地域に根差した特色ある学びが展開されている成果が現れていると思っております。
◆岡崎委員 御丁寧な答弁、誠にありがとうございました。
その件でございますが、1月末にまちづくり討論会がございました。天応学園高学年の生徒が体育館の壇上からプレゼンをしたわけですが、対象は先生、生徒、呉高専の教授と生徒、自治会関係者、テレビ局の前でございました。大勢の前で堂々とプレゼンをしたわけでございます。また、この模様はテレビで報道をされました。
プレゼンの資料の中には、インタビューをした動画もうまいこと編集されておりまして、音声はフェードイン、フェードアウトでございました。これらの資料を高性能パソコンではなく自分のタブレットで作ったということでございました。完全にICTを使いこなしておるということを思いました。どういう教育をしたらこんな立派な生徒ができるのかと思わさせていただいた次第でございます。やはり後輩ができると、人格が立派になるのかなと思った次第でございます。
ここで質問しますが、小学校と中学校では校区が違うので、呉市全ての学校を義務教育学校というわけにはまいりませんが、できるところから拡大してはどうかと思うんでございますが、お考えをお教えください。
◎木屋学校教育課長 今、天応学園の成果ということで申し上げましたけれども、そういったところもしっかりと今回1年たつところで検証もしながら、今後、義務教育学校を市内にどのように展開していくかということについては、また研究をしてまいりたいと思います。
◆岡崎委員 ありがとうございました。
これ以上はお釈迦様に説法となりますので、私からはもう申し上げることはございませんので、次に参ります。
令和5年12月定例会
義務教育学校の推進
◆29番(岡崎源太朗議員)
次に、義務教育学校の推進についてお尋ねいたします。
天応町は、5年前、西日本豪雨を受けました。天応中学校が被災したので、天応小学校に天応中学校が移転し、今年の4月から義務教育学校となりました。資料によりますと、小学校の学力は変わりませんが、中学生の学力は上がっております。後輩と勉強していると緊張するのかも分かりません。義務教育学校を拡大する考えはありませんでしょうか。お尋ねいたします。
◎教育部長(高橋伸治) 義務教育学校を呉市内に拡大する考えがないかというお尋ねでございます。
呉市では、今年度、市内初の義務教育学校として、天応学園を開校いたしました。天応学園では、これまで小学校、中学校、別々の組織であった教職員が、一つの職員集団となり、教科等の専門性を生かして、義務教育9年間を見通しながら、児童生徒の資質、能力の育成に向けた教育実践を展開しております。義務教育学校の拡大につきましては、天応学園における取組の成果と課題を、学力のみならず、あらゆる視点で検証し、今後の方向性を検討してまいります。
◆29番(岡崎源太朗議員) 今年の夏休みの期間中に天応学園でふれあい食堂がありました。調理は大人がしておったんですけれど、受付と配膳は高学年の方がされておりました。私と、自治会長と民生委員が手伝おうかと言いましたら、結構ですとぴしゃりと断られました。夏休みの遊びたい盛りにボランティアで、しかも完全に自立しておられました。
また、先月、文化祭がありました。文化祭の司会進行と照明は高学年が担当しておりました。しかも、担任の先生にマイクで、「担任の先生、次も当たってください」と指示を出しておりました。この高学年の姿を見て育つ中低学年は、もっと立派な指導者に育つでしょう。どうやったらこんなに立派な生徒が育つのか、義務教育学校を英断した市長に御高説賜りたいところでございますが、時間の関係で次回とさせていただきます。
令和2年3月予算特別委員会
◆岡崎委員 それでは、254ページ、教育振興費についてお尋ねいたします。
天応地区は義務教育学校となります。恐らく運動会は1年生から9年生までの合同の運動会になると推察されます。先日、自治会長の集まりがあり、できれば義務教育学校の運動会と地域の運動会を合同でできないかという要望が出ました。地域の声に耳を傾けてはいただけませんでしょうか。
◎栩田学校安全課長 運動会については主催するのは学校でございますので、今後地域の方々の思いを十分に聞かせていただく中で、子供たち、保護者、地域の方にとってよりよい運動会の在り方を考えていくように、学校とも話をしていこうと思っています。
◆岡崎委員 自治会長と天応体育協会は合同運動会に賛成です。再来年度は体育館建て替えでグラウンドが使えないと予想されますので、今年度、来年度くらいで先生方と児童生徒と保護者の意見をしっかり聞いていただくようにお願いいたします。
災害を受けましたが、地域の絆を強めてまいりたいと考えております。教えるのが学校、育てるのは地域であるとお示ししたいと思います。
令和元年12月一般質問
***3.天応小中学校の今後の取り組みについて
*** (1)前倒し教育
【質問】天応小中学校は義務教育学校になります。他市ではクラブ活動を小学生から参加許可しているところがあります。人格形成に有効で、オリンピックが夢でなくなります。
天応小中学校は、義務教育学校の呉市全域展開可能性を決めるモデル校となります。
9年間を通したカリキュラムとなりますが、カリキュラムの変更が可能であれば、中学3年生は最後の一年を受験勉強を念頭にした圧縮したカリキュラムは可能でしょうか、5教科だけでも前倒し教育ができないかお尋ねします。
【答弁】義務教育学校は,小学校・中学校の学習指導要領を準用することとされており,特例として,部独自教科等の創設や学年間・学校間での指導内容の入替等を実施することが認められております。
また,文部科学省からの通知には,教育課程の特例について,学習指導要領に示された内容項目を網羅すること,各教科等の系統性・体系性に配慮すること,児童生徒の負担過重にならないようにすること等を前提とするとあります。
このことを踏まえると,9年間の学習内容を8年間で行うという前倒し教育は難しいと考えます。
天応地区の児童生徒の学力の定着及び希望する進路の実現に向けて,特色のある教育課程
をどのように創設していくか検討してまいります。
【提案】電子黒板とタブレットを併用すれば、黒板を書き写す必要がなくなるので、授業が短縮できます。タブレットを使えば、動画で予習でき授業の終わりに習熟度を確認できます。どうか教育を諦めないで頂きたく存じます。
設備投資と先行投資に費用がかかります。財務部様ご高配の程よろしくお願い申しあげます。
*** (2)幼小中一貫教育
*** (ア)呉市の取り組み
【質問】幼稚園・保育所と小中学校の連携した取り組みがありますか、公開できるものがあれば教えてほしい。
【答弁】呉市内においては,地域の実態に応じ,保幼小中合同で防災訓練や避難訓練,運動会,クリーン活動を行っている中学校区がございます。
その他,小中学校の教員が保育参観や協議を行っている中学校区もございます。
また,呉市教育委員会主催で,保幼小中合同特別支援教育コーディネーター研修会を開催しております。研修会では,特別支援教育についての実践発表をしたり,中学校区別に分かれて情報交換を行ったりしております。
*** (イ)天応での取り組み
【質問】子供の脳は6歳まではあらゆることを吸収します。右脳と左脳がありますので、日本語だけより、英語と一緒に覚える方が両方の脳が働くので、記憶しやすいようです。たとえば数字の1と英語の小文字のlとハングルのイなどを関連して覚えます。
天応小中学校は認定保育所と隣接しております。ALTが入れるようになると英才教育が実現します。協定を結ぶ、買い戻す、方法はあるかと思いますが、連携して幼小中一貫教育ができませんか。
【答弁】呉市では,平成19年度に全中学校区で小中一貫教育を開始いたしました。
さらに,平成22年度には,保育所(園)や幼稚園,認定こども園等から小学校へ円滑に接続できるように,「呉市保幼小連携に関する代表者会」を設置し,情報交換を行ったり,リーフレットや共通の個別の教育支援計画等を作成したりしてまいりました。
本年度は,幼児期と小学1年生の教育をスムーズにつなげるための「呉版接続カリキュラム」を作成し,全小学校や保育所(園),幼稚園,認定こども園等に配付予定でございます。
このように,小中一貫教育を基盤とし,保育園や幼稚園,認定こども園等と小学校が円滑に接続できる取組を進めております。
天応中学校区におきましても,地元の認定こども園等と協議しながら,教育内容が充実するよう検討してまいります。
【提案】呉市の子供の成績は平均を越えております。これは小中一貫教育と呉市教育委員会のたまものであると認識しております。
どうか幼小中一貫教育で、さらに向上されますことを願います。
天応小中学校で前倒し教育と幼小中一貫教育が実現すると天応に移住する人が増えます。呉市全域に展開すると呉市で生活を始める方が増加します。