ガバメントクラウドファウンディング
令和7年予算特別委員会
◆岡崎委員 予算書223ページ、観光客誘致費で下から2行目なんですけれど、ガバメントクラウドファンディングによるイベント支援事業についてお尋ねいたします。
尾道市では、毎年、全国仮装大会in尾道をやっておりまして、10万人程度集まるそうでございます。県知事も参加されます。呉でやったら、呉は艦これのメッカでございますので、もう違う世界になったといいますか、アニメの世界になるのではないかと思われます。
ところで、このイベント活動について、どのような要件を満たせば御支援いただけるのかをお教えください。
◎瀧川観光振興課長 ガバメントクラウドファンディングに関する事業についてのお尋ねでございます。
この事業は、観光客の滞在時間の延長を図り、市内の宿泊や観光消費額の増額を狙う観光コンテンツの創出事業のうち、新規イベントの取組のメニューにつきまして、そのプログラムに共感した人から寄附を募るガバメントクラウドファンディング制度を活用し、間接的に支援を行っていくものでございます。
お尋ねの要件でございますが、市内外の団体や法人が呉市内で開催する事業、そして市内への誘客促進及び地域の活性化を図る事業、そして1回の来場者がおよそ1,000人以上を見込める事業、このいずれにも該当するものを対象としております。
◆岡崎委員 去年、広市民センターで高齢者のファッションショーというのをさせていただきました。出演者の一人が病気が改善したということがありまして、スポットライトに当たると思いましたら、わくわくして病気を忘れてしまったのではないかと思います。これは高齢者を元気にするという福祉が目的だったんですが、何とか観光性を持たせて、パリコレといいますか、呉コレを目指したいと思います。
ところで、ガバメントクラウドファンディングによるイベント支援事業ですが、フィルムコミッションで映画の誘致等にも使えるのでしょうか、お尋ねいたします。
◎瀧川観光振興課長 委員仰せのフィルムコミッション事業ですが、これは呉でロケが行われた映画が上映されて、その結果、聖地巡礼などで波及的に1,000人以上の方が呉を訪れるということは想定されると思います。しかし、今回は令和7年度中の大和ミュージアムの休館による観光客の減少を抑制し、地域経済への影響を抑えるための呉・大博覧会事業の一事業として実施する予定でございます。まずは、今回、観光誘客イベントを直接実施する事業に対して支援を行いまして、その寄附状況ですとか成果を見た上で、今後、フィルムコミッション事業など対象事業を広げていくかどうかっていったことを検討してまいりたいと考えております。
◆岡崎委員 ありがとうございます。
他市でドラマの撮影をガバメントクラウドファンディングしたら、すぐに数百万円が集まったそうでございます。といいますのが、特典で出演者との撮影会があったからでございます。呉で撮影したら、数百万円、数千万円が補助されるとなりましたら、他市でなく呉市で撮影ロケをしていただけるのではないかと思います。呉市で映画とかドラマの撮影がされますと、そこのロケ地が聖地となって、たくさんの観光客が増えますので、ぜひ拡大のほどをよろしくお願いいたします。
令和 6年第2回 6月定例会
◆29番(岡崎源太朗議員)
いよいよ最後の質問となりました。ガバメントクラウドファンディングについてお尋ねいたします。
現在、呉市では、市内で起業しようとする者に対しビジネスプランコンテスト、プランのブラッシュアップを行うことで、「呉市であれば何かチャレンジができる」という機運醸成を図っていると認識しております。ここで、呉市が実施している起業家支援プロジェクトにおけるガバメントクラウドファンディングの概要と実績についてお尋ねします。
◎産業部長(奥村和広) それでは、商工振興課において平成30年度から実施しておりますガバメントクラウドファンディングを活用した起業家支援プロジェクトについてお答えをいたします。
本事業は、市内で起業しようとする方向けにビジネスプランを公募し、公開で行われるビジネスプランコンテストの最終審査会で選ばれた起業家のプランについて、呉市がふるさと納税制度を活用して事業資金を募集する、いわゆる「ガバメントクラウドファンディング」により集まった寄附額を、起業家に対し奨励金として支援する制度でございます。呉市では、このクラウドファンディングに要する事務手数料を、運営事務局に対し別途負担をしております。また、このほか、このビジネスプランをより事業性の高いものにするために、起業家を招聘しての講演会、ビジネスプランのブラッシュアップなどの支援を併せて行っております。実績でございます。令和5年度は3件、979万6,000円の寄附をいただき、平成30年度からの累計は16件、3,878万5,157円となっております。
◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございました。最近の映画は制作資金集めでクラウドファンディングが使われることがあります。投資をする方も、映画のエンドロールで自分の名前が出ることと映画チケットが手に入ることで、双方にメリットがあるからです。ここで、映画制作に呉市ガバメントクラウドファンディングを使えるようにできないでしょうか。理由は、ガバメントクラウドファンディングになりますと、ふるさと納税みたいなもので投資者の個人負担は実質手数料の2,000円で済みます。投資者は実質手数料2,000円で済むので、映画制作者としては資金を集めやすくなります。呉市で映画を作ってもらえれば、呉市が撮影場所に使われる可能性が高くなりまして、ロケ場所はいわゆる「聖地」として観光客が訪れます。ガバメントクラウドファンディングをフィルムコミッションに使える仕組みづくりをしていただけないものか、お尋ねいたします。
◎産業部長(奥村和広) 映画制作にガバメントクラウドファンディングを活用してはどうかとの御質問でございます。
民間の映画制作に際し、呉市が資金を調達する場合は、前提として、数あるロケ相談の中から呉市として支援する映画をどのように選択するか、またクラウドファンディング実施に係る事務手数料も含め、公費負担することが適切であるかなど、その目的や方法を慎重に選定する必要があると考えております。また、このほか、ガバメントクラウドファンディングを実施するためには、映画の規模等に応じて必要な額を事前に予算化する必要がございますが、映画内容に関する情報公開が限定されることも多く、映画ストーリーや撮影時期等を含めて応募に関する要件を事前に設定することは、現実的には大変難しいと考えております。
現在、呉市におきましては、呉ならではの美しい風景や建物等の映像化を通じて呉地域のイメージアップを図るとともに、地域経済の活性化につなげていくことを目的として、平成15年に呉地域フィルムコミッションを設立し、呉地域を舞台とする映画やテレビドラマ、CM等の制作に関する支援を行っております。具体的には、ロケ地の情報提供、現地案内、道路、公園等の公共施設や民間施設の使用申請手続の調整のほか、宿泊や飲食、エキストラの手配、撮影の立会いなど、多岐にわたる支援を行っております。この支援は毎年40件から50件に上っておりまして、今後もこうした支援を行う中で呉の魅力を発信してまいりたいと考えております。
◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございました。尾道市は、毎年仮装大会を実施いたしまして、10万人近くが集まると言われております。今月6月は、それに加えてコスプレ綱引き大会が行われました。このような大規模イベントにガバメントクラウドファンディングが使えるようになりますと、市外の方は参加費が実質手数料の2,000円で参加することができます。イベント資金が集めやすくなることと、市外からの参加者が増えます。観光客が増えます。ガバメントクラウドファンディングを観光イベントで使える仕組みづくりをしていただけないでしょうか。お尋ねいたします。
◎産業部長(奥村和広) 市民をはじめ市外からの観光客を呼び込むイベントの実施につきましては、来年2月中旬からの休館を予定しております大和ミュージアムリニューアルの対策として、また休館に伴う観光客数や観光消費額の減少幅をできるだけ少なくするためにも重要なコンテンツであり、市が後押しできるところはしっかりとサポートをしてまいりたいと考えております。こうした民間事業者のイベントに対し、呉市としてガバメントクラウドファンディングによる支援を行うためには、先ほど答弁しましたように、数あるイベントの中から支援するイベントをどのように選択するのか、公費負担が適切であるかなど、その目的や方法を慎重に選定する必要がございます。そのためにも、今年度は閑散期における新規イベントの創出に対して、公募により選定された事業者等に補助金を交付する「観光コンテンツ創出事業」という形で事業を実施しております。民間イベントに対するガバメントクラウドファンディングの実施につきましては、今後、本市の起業家支援プロジェクトの手法や、他都市における観光イベントへの導入事例も参考にしながら研究してまいりたいと考えております。
◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございました。ガバメントクラウドファンディングは、使い道を指定したふるさと納税みたいなものです。なので、企画がよくなければ寄附金は集まりません。以前、奈良県に視察に行きましたが、前年度5件の申込みのうち、目標金額に達したのは3件で、寄附が集まらない企画は断念となります。このような仕組みでございますので、市が前もって予算組みを立てるというものではなく、申請がありましたら、その都度審査して看板をお貸しするという仕組みでございます。事務手数料を寄附金から支出しますと、呉市の財政負担と職員の労務負担はなくなります。市内外のみんなが幸せになる方法でございます。市外からの観光客が増えます。どうか御検討のほどよろしくお願いいたします。
秋に高齢者のファッションショーを企画しております。高齢者がランウェイを歩くと、突然元気になるのではないかと考えておるからです。このような福祉イベントや、教育に関するイベントにもガバメントクラウドファンディングを使える仕組みをお考えいただきますよう、御高配のほどよろしくお願いいたします。
質問は以上です。御清聴ありがとうございました。
令和2年9月一般質問
3.ガバメントクラウドファウンディングについて
***(1)呉市の取り組み
【質問】呉市はガバメントクラウドファウンディングで起業家を支援しています。
これまでの実績を教えて下さい。
【答弁】産業部で行っているクラウドフアンディングは,一昨年前から行っている「起業家支援プロジェクト」と,この度の新型コロナウイルスの影響を受けながらも販路拡大等に取り組む事業者を応援する「クラウドフアンディング活用応援プロジェクト」がございます。
現時点での実績ですが,「起業家支援プロジェクト」は,今年度は8月3日から9月15日の間での公募となっており,事業者はまだ決定していませんが,昨年度及び一昨年度とも,それぞれ10件の応募があり,昨年度は2件,一昨年度は3件のプロジェクトが採択されました。
また,「クラウドフアンディング活用応援プロジェクト」につきましては,延べ12件が採択され,現在プロジェクトが進行中,あるいは終了したものもございます。
***(2)非営利活動への拡大
【質問】呉市では起業家を支援していますが、他市ではたとえば神石高原町の犬の保護を目的とした活動のように、営利でない活動に対してもガバメントクラウドファウンディングを適用しています。
非営利活動にもご適用いただけないか質問します。
【答弁】非営利活動のうち,ビジネスの手法で社会的課題の解決に取り組む「ソーシャルビジネス」に該当するものであれば,現在,商工振興課で行っている制度も活用できる場合もあり得ると考えております。
一方,議員ご案内の神石高原町の事例のように純然たる非営利活動について,ふるさと納税を活用したクラウドファンデイングを導入することは,その効果や課題等,加えて補助金など,他の支援方法との比較などを十分踏まえて整理する必要がありますので,すぐに導入することは難しいものと考えております。
神石高原町の他にも大阪府泉大津市では,純然たる非営利括勧の支援事例がございますので,まずは,こうした他都市での事例を参考として調査研究を行っていきたいと考えております。
【提案】残念な答弁ありがとうございます。
他市では難病支援やイルミネーション・動物保護といった心温まる活動を支援しています。呉市でも復興支援、復興イベントに活用できるよう、お考え改められますようよろしくお願い申しあげます。
平成29決算特別委員会
◆岡崎委員 ふるさと納税の状況について伺う。
昨年は,ふるさと納税が過熱して,オークションで転売できるような外国製の家電製品や楽器のほか,キャンピングカーといった返礼品が出現し,実質 2,000円で高額な物がもらえると話題になった。
呉市ではそういった高額な返礼品がなく,他市と比べて不利だったとのではないかと思うのだが,平成28年度の状況について説明願う。
◎久保企画課長 平成28年度のふるさと納税額は 5,050万 7,694円である。
◆岡崎委員 納税額と返礼品にかかった額の差し引きはどのような状況か。
◎久保企画課長 400万程度のプラスである。
◆岡崎委員 高額な返礼品がない中でのプラスである。努力に頭が下がる思いだ。
納税額を伸ばすためには,転売できるような物を返礼品にするのが早いが,やはりそれはよくないと思うので,目的を決めて寄附してもらうといったクラウドファンディングを考えてはどうか。
犬や猫の殺処分ゼロを目指すことを目的に,クラウドファンディングを行っている自治体がある。
また,平成28年度に,総務委員会がふるさと納税とクラウドファンディングについて墨田区を視察したが,すみだ北斎美術館建設を目的にクラウドファンディングを行ったところ,5億円が集まったということである。
議会の視察報告を受け,クラウドファンディングの実施について検討したか。
◎久保企画課長 クラウドファンディングは成功事例もあるが,うまくいっていない事例もあり,また,手数料等の問題もある。
現在は他都市の状況を調査研究しているところであり,引き続きしっかり検討していきたいと考えている。
◆岡崎委員 報告書も提出しているので,しっかり生かしていただきたい。