はみ出し樹木



令和5年12月定例会
はみ出し樹木
◆29番(岡崎源太朗議員
 次に、公道のはみ出し樹木についてお尋ねいたします。
 5年前に父親が実家で倒れました。車がなかったので救急車を呼ばせてもらいました。実家の100メートル上の道路までは救急車が来たのですが、そこで停止いたしました。崖から道路に木の枝が伸びていて、通行ができなかったからでございます。普通車は一応通れます。坂道をみんなでストレッチャーを押して上がったから父は助かりましたが、もし、私だったら重くて坂が上がれない可能性が高いです。今でも三和町の北側上部と、和庄本町の一部上の道は、緊急自動車は通れません。以前、上平原で桃の木が道路に飛び出していて、持ち主を探して、手紙を書いて、ようやく切っていただきました。呉市内には、崖から枝が伸びていて緊急自動車が通れないところはまだあると思われます。崖から道路に飛び出している樹木というのは伐採できないものでしょうか。お尋ねいたします。

◎土木部長(松川隆志) 道路に隣接する民有地から道路上にはみ出している樹木などは、歩行者や車両の通行に支障を来すほか、カーブミラーや標識が見えにくくなるなど、交通事故の原因となるおそれがございます。こうした民有地からはみ出した樹木などについては、民法におきまして、その土地所有者等に所有権と管理する義務があるとされておりますので、土地所有者が伐採等を行うことが原則となります。これまでも、道路への樹木などのはみ出しを確認した場合には、土地所有者に対して伐採等をお願いしているところであり、今後も引き続き土地所有者の把握や関係者への連絡を行い、適切な管理をお願いしてまいります。
 なお、樹木の枝の切除に関しましては、令和5年4月に民法が改正され、催促しても越境した枝が切除されない場合や、土地所有者の所在が不明な場合、急迫の事情がある場合には、越境されている土地の所有者が樹木の伐採等を行うことを可能とする見直しが行われています。こうした民法の見直しにより、道路へのはみ出し樹木についても、管理者が不明な土地がある場合など伐採を行うことも可能となりましたが、伐採費用の徴収の面などの課題もございます。今後も通行の安全確保や災害防止など、安全に利用できる道路を維持していくため、必要な対応を検討してまいります。

◆29番(岡崎源太朗議員) 伐採できるという御答弁でございました。本当にありがとうございます。消防団にはチェーンソーが配備してございます。緊急自動車が通過できないということは消火活動にも多大な影響を与えます。消防団に、はみ出し樹木伐採のための出動許可も可能ではないかと考えます。通報から伐採までの仕組みづくりを、どうぞよろしくお願いいたします。敬礼でございます。



令和4年決算特別委員会
◆岡崎委員 最後ですけれど、同じページで、救急活動事業についてお尋ねいたします。
 以前、私の父が血を吐いて倒れたときに、救急車を呼んだのですが、三和町まで3分ぐらいでサイレンが聞こえまして、随分早いなと思ったんですけれど、途中から進んでこなくなりました。普通車は通れるんですけど、崖から木が飛び出していて、高さがある救急車はそこから通れずに止まっている状況でした。結局、その坂道をみんなでストレッチャーを押して運ぶということがありました。
 そこでお尋ねするのですが、令和3年度に障害物があって緊急車両が走行できなかったということがあれば教えてください。

◎上瀬警防課長 救急活動中に通行不能になるなど障害が発生する事案は確かにあります。こういった救急隊だけで対応が困難な場合には、警防隊や救助隊を支援出動させ障害物を除去するなどして対応しております。
 また、支援出動が遅れることがないように、出動場所や気象条件などによっては、障害が予測される場合には119番受信時に活動障害の有無についても聴取して、障害の可能性が少しでもあるようであれば、救急隊と同時に先ほどの警防隊や救助隊を出動させて対応しております。

◆岡崎委員 今の話は、災害時に木が倒れていたときに駆けつけられないという話だと思うのですが、ふだんから崖や家の土地から木の枝が伸びて通行できないということが実際にうちの近くでありました。今でも三和町24番地、26番地と和庄本町18番地、19番地は家の前に道路がありますが、木が邪魔で救急車が近寄れないという状況があります。もし、こういった場合を発見した場合は、道路管理者と打合せして木の枝を落としてもらうとか、そういったお願いをするほうがいいのではないかと老婆心ながら思うのですが、いかがでしょうか。

◎上瀬警防課長 消防隊や救急隊は、ふだんからそういったところを走行訓練等で走行しておるんですけれども、もし、そういったものを発見した場合は、私有地等の関係もありますので、そこらも含めて協議し排除できるものは排除させていただきたいと思います。

◆岡崎委員 許可をいただければ消防団でも木を切ることができるのではないかと思いますので、ぜひ道路管理者と打合せをしていただいていただければと思います。
 今回は、決算ではなかったんですけれど、命に関わることとして質問させていただきました。