避難済シール
令和7年9月一般質問
***(1)避難済シールの作成
質問 この7年間、天応地区は実戦に即した自主防災訓練をしてきました。そのなかでこれをすれば生存率が上がる方法を見つけましたので、ご検討いただければと思いご提案させていただきます。
令和元年6月に天応仮設住宅で避難訓練をしました。あらかじめ、「救助が必要です」と「家族全員避難しました」シールを渡しておき、避難訓練が始まったと同時に仮設住宅の玄関に張ってもらいました。すると10分以上かかる避難確認作業が1分半で終わりました。
「避難しました」シールは有効と思いますが市の考えをお示しください。
ここで質問席に移ります。
答弁 避難状況や救助の要否を表明するシールについてのご質問です。
災害時に,近隣の方々,特に高齢者や障害者など避難に支援を必要とする方々の安否を確認し,避難行動を支援することは,共助の観点から非常に大切なことです。
その際,議員ご紹介のシールを,玄関先に貼り,ご自身の状況を表明することは,災害時の急を要する場面で,支援者が効率的に情報を収集するために有効な手段の1つであると理解しております。他県には,シールの代わりに旗や黄色いハンカチなどを使用している地区等もあり,呉市でも防災講話等を通じて市民の皆様にご紹介しているところです。
一方で,地区の賛同や理解のないまま,シールなどの手段だけを導入すると,所持しているシールが災害時に見当たらず,家の中を探し回ることで逃げ遅れが生じたり,避難する際に要救助シールから避難済シールに貼り替え忘れた場合,支援者が既に避難済みの住人を探し回ることで2次被害を引き起こすなど,懸念事項もございます。
そのため,市全域でのシールの導入にちきましては,今後,慎重に研究を重ねてまいりたいと考えます。
要望 他市ではクリアファイルの両面に「避難しました」と「救助が必要です」を印刷した自治体があります。二級ダムの緊急放流や津波など一定地域全体が避難しないといけない地区には確認作業の迅速化で有効と思われます。