ホームオフィス


平成28年6月一般質問
(岡崎源太朗議員) 松山市では、ITホームオフィスビジネスモデル事業を行って、母子家庭に地図入力などの仕事を依頼しております。呉市でできないんでしょうか、お尋ねします。

◎福祉保健部長(濱田俊文) 議員仰せのようにITを活用した母子家庭等への在宅の就業支援は、子育てと生計の担い手という二重の負担を負っているなど、特有の事情を持つ母子家庭等の自立に向けた取り組みの一つの有効な手段であると考えております。本市では、現在ハローワークと連携した就労支援を行っているところでございますが、中核市への移行に伴いまして、今年度からは母子家庭等就業・自立支援センター事業として、就業に結びつく可能性の高い技能を習得するためのパソコン教室の実施についても計画をしているところでございます。今後も、就業・自立支援に向けた有効な取り組みについて、他都市の事例を参考にしながら市の関係課とも連携をしてまいりたいと考えております。

(岡崎源太朗議員) 車椅子等の身体障害者にも同様の有効な手段だと思うんですが、これも呉市でできないものでしょうか。

◎福祉事務所長(釜田宣哉) 御提案のITを活用した在宅就労、これは通勤の負担を省ける、あるいは勤務時間にとらわれない、また障害のある人の特性を生かすことが可能であるといった面からは、車椅子の身体障害者に限らず、障害のある人にとって有効な就労スタイルの一つであると思われます。一方で、在宅就労という面でいいますと、社会とのつながりの希薄化、こういったことが懸念されます。現在本市では、障害者の就労機会の確保、充実を図るため、市の業務につきまして障害者就労施設等へ発注可能なサービス、物品を抽出するなど、発注増に向けて取り組んでいるところでございますので、今後、ITホームオフィスなど他都市の取り組み事例につきまして、さまざまな角度から研究してまいりたいと思っております。

(岡崎源太朗議員) 母子家庭は子どもの面倒を見ないといけません。夫婦で分担ができないからです。ですから、在宅で仕事ができれば、家事の合間の時間を利用して仕事ができます。議事録のテープ起こしは通信回線とパソコンがあればできるので、車椅子でも、てんかんをお持ちの方でも、どなたでも仕事ができると思います。また、市の仕事をしておりましたらエクセルやワードや一太郎等の操作を覚えまして、一般企業に就職する就業訓練にもなると思われます。ホームオフィスは法人でないと仕事が出せないとか、いろいろ問題はあるかもわかりません。でも、呉市には障害者就職あっせん企業がございますので、連携をとってシステムを構築していただければと思います。呉市は、母子家庭が普通に暮らして障害者が自立できるまちを、ぜひ目指していただければと思います。新しい庁舎はエレベーターの中で車椅子が転回できたり、障害者に対して多少評価するところもございます。庁舎が新しくなりました。願わくば障害者の自立支援に御協力をいただければと思います。