放射能除染

平成24年9月誠志会代表質問
4.微生物による放射能除染について
(1)産官学で研究できないか

岡崎源太朗議員  微生物による放射能除染について質問させていただきます。
 若干長くなります。3・11東日本大震災は、放射線被害も生みました。中国で放射能を除去するサボテンが売られているそうですが、効果のほうは不明です。呉市在住の大学教授が、微生物による吸着作用から放射能除去に成功しておられます。以前から、微生物が放射能を体外に出す働きがあることは知られていて、呉市に本社があるみそ会社や信州信濃からも、パックみそ汁が被災地に送られました。特に甲状腺がんにワカメが効くとのことで、ワカメみそ汁パックが送られました。ほかにも、EM菌は放射能除去効果があることが民間調査でわかっております。もともと微生物は、太古の地球で亜硫酸の海、放射線が降り注ぐ環境の中で、生物がすめる環境につくりかえてきました。放射線降り注ぐ劣悪な環境の中で放射線に対する耐性を身につけ、あるいはあるものは、放射線さえもエネルギーに変換して利用してまいりました。見てきたようなことを言っておりますが。これらのことから、福島の放射能汚染土壌浄化には微生物が有効と考えられます。本来、国が率先して研究すべきですが、1年半たっても除染が始まる様子はありません。かといって、除染技術が確立されていない中では民間主導では進みません。
 ここで、提案します。呉市が主体となって産官学で放射能除染の研究を進めてはどうでしょうか。呉市はみそ、酒、キノコと微生物を扱ってきた会社があります。瀬戸内海は水と温暖な気候が微生物育成に適しているからだと思います。行政でも、安浦、川尻、蒲刈はEM菌に補助金を出して推進してまいりました。ノウハウもあります。音戸町には発酵装置があります。呉市には、呉高専含めると五つの大学、研究機関があります。ここは呉市が指導し、産官学による微生物放射能除去プロジェクトを立ち上げてはどうでしょうか。質問いたします。

環境部長(佐々木寛) 微生物による放射能除染につきましては、その除染効果がどのようにあるのかにつきましては、専門家の意見はさまざまに分かれているのが現状でございます。学会等の調査報告によりますと、微生物が行う化学反応により放射性物質を分解、吸収し、放射性物質の減少や消滅が可能であるという科学的なメカニズムの解明はまだ出されてないと聞いております。このような状況でございますので、当面、国や県の動向に注視するとともに、また先日、広島県内の大学が、放射性物質に汚染された植物を微生物や細菌の力で処理する仕組みを探る研究を行うとの報道もございましたので、これらの研究成果も含めましていろいろと情報収集に努め、そうすることによって今後の対応を考えていきたいと考えております。
 以上でございます。

岡崎源太朗議員 アニメ「宇宙戦艦ヤマト」は、放射能で汚染された地球を救うために遠く離れたイスカンダル星に放射能除去装置をとりに行くストーリーです。最初これを聞いたときに、機械装置を何もとりに行かなくても、ファクスで図面を送ってもらったらいいのにと思いました。でも、ひょっとしたら機械装置ではなく、微生物の粉末だったかもわかりません。呉市で微生物放射能除去プロジェクトを成功させて、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の話は現実だったと言わしめようではありませんか。このオチが言いたかったから、この質問をしたわけではございません。研究者がいて研究施設があって、企業があって、温暖で水が軟質である世界中で呉市しかできない取り組みだから、質問いたしました。福島を救い、チェルノブイリを救い、東トルキスタンを救って、放射能除去ヤマトと、シティーメイヤー小村和年の名を世界中に知らしめようではありませんか。よろしくお願いいたします。