介護認定



令和6年決算特別委員会
介護保険認定率
◆岡崎委員 広島県健康保険局が出しております介護保険制度実施状況、令和5年10月の資料なんですけれど、この中に認定率がありまして、呉市は広島市を含めて14ある市の中で11番目でございます。要は下のほうでありまして、認定されにくい市なのかと思うんですけれど、これについて、低いことをどう思われるのかお尋ねいたします。

◎笠井介護保険課長 呉市は認定率が低く、審査が厳しいのではないかとの御質問でございますが、訪問調査については、全国一律の基準である74項目に基づき実施しております。調査員を対象に年1〜2回の研修を実施するなど、日々研さんに努めております。認定については、この訪問調査と主治医意見書を基に、医療・保健・福祉の専門である95人の委員が審査判定をしているところでございますが、多くの人が関わっておりますので、特定の傾向があるとは考えておりません。

◆岡崎委員 認定率が低いおかげで、料金が低いということもございます。恐らく、予防効果のおかげで、呉市は元気な方が多いのかなと思わさせてもらいます。私の町内でも、いきいきサロンをやっておりますし、みはらし荘にも行きますし、公園清掃もさせていただいておりまして、私も老人会副会長をさせていただいておりまして、集まることが大変多くて、なかなか忙しくて、これが健康につながるのかなということも思います。ただ一つ心配なのは、随分昔ですけれど、我が家に判定員の方が来られたとき、74項目聞き取らないといけないのを、実は11項目聞かれなかったことがありました。何でこれを聞かなかったんですかとお尋ねいたしましたら、見たら分かりますよ、とおっしゃられたんですけれど、中には痴呆の項目もありまして、痴呆は家族に聞かないと分からないと思うんです。そのことから、すぐに再審査していただきましたら、2段階ほど上がったという状況がございました。決して疑っておるということではないんですけれど、適正に聞取りされているかどうか、再度お尋ねいたします。

◎笠井介護保険課長 繰り返しになりますが、先ほども申しましたように、訪問調査については、全国一律の基準である74項目に基づき実施しておりまして、調査員を対象に日々研修を行って、研さんに努めております。



令和3年3月予算特別委員会
 呉市の介護保険料は5,500円です。県内14市中12位の低さです。その理由としては、認定率が県内14市中11位と低いからです。認定率が低いのは、介護予防効果が功を奏したからなのか、それとも呉市の高齢者は特別元気だからなのでしょうか。
 質問します。
 ここでなぜ認定率が低いのかを教えてください。

◎多田介護保険課長 認定率、現在呉市は17.7%でございますが、これにつきましては幾つかの要因が考えられるところです。温暖な気候、車の入らない坂道や階段の多い地域で暮らす環境や各地で行われているサロンなどの介護予防の効果から、介護を必要としない比較的お元気な高齢者が多いということも考えられます。加えて、医療機関の充実は、市民の健康の維持ということに合わせて病床数の多さから、認定を受けての介護サービスではなく、医療保険を使って入院されている方も比較的多いという側面も考えられるところでございます。

◆岡崎委員 大分前の話になりますが、我が家にも訪問調査員が来られました。事前に分かっておりましたので、訪問調査票を入手いたしまして、家内と何を尋ねるかを確認して、聞き漏らさないように構えておりました。私は、ふすまを隔てて質問項目をチェックしておりました。PDAに録音もいたしました。何と重要項目11項目のうち8項目聞きませんでした。後で調査票を閲覧させてもらいましたが、聞いていないのに問題ないとチェックをされておりました。重要項目は痴呆に関することで、これは聞かないと分からないと思われます。案の定、判定は要支援になりました。再審査をしてもらうと、2段階上がって要介護2になりました。父はパトカーで帰宅したことがあります。徘回があるのに、最初の判定決定の要支援はおかしくないでしょうか。聞かない項目があったら、認定率は低くなって、介護保険料は安くなります。
 ここで確認します。
 疑っているわけでは全然ないのですが、訪問聞き取り調査は適正に行われているか、お尋ねいたします。

◎多田介護保険課長 介護保険の認定調査ですが、現在74項目の基本調査がございますが、調査員は、調査対象者や介護者に不快な思いを抱かせないよう、調査項目の順番にこだわらず、相手が答えやすいように質問の入り方や方法を工夫しております。このため、調査票に書いてある質問を調査対象者にそのままストレートに聞くことはせず、何げない雑談と思われる内容の端々から基本調査の質問項目に該当する可能性があるか、ないか、その状態を慎重に見極めたり、立会人の証言や反応から判断したりすることもございます。特に認知症の疑いのある方につきましては、注意深く調査しておりますので、通常であれば30分から40分で済む調査が1時間を優に超えることも多々あります。調査員は、認定調査がその人の今後の生活を左右する重要な業務であることを十分理解し、研修を行うなど日々精進に励んでおり、調査項目をはしょって適当な判断をすることは決してございませんので、御理解のほどよろしくお願いいたします。



平成29決算特別委員会
 介護保険について,65歳以上の方で要介護認定を受けた方の割合,また,他市との比較はどのようになっているのか。
◎北村介護保険課長 65歳以上の方に占める要介護認定を受けている方の割合は,平成28年9月末現在で17.3%である。
 県と国では,広島県は19.5%,国は18%である。
◆岡崎委員 全国平均や県平均よりも低いとのことだが,認定審査基準が厳しいのか。または,福祉保健部全体の努力により元気な高齢者が多いのか。
◎北村介護保険課長 介護認定については,調査員による全国一律の74項目の調査に加え,主治医の意見書に基づき一次判定し,保健医療福祉の専門家で構成される審査会で判定している。この審査会の基準については全国統一であり,審査委員の98名が13グループに分かれて実施しているため,呉市は適正に実施した結果であると考えている。
 いろいろな分析は可能だと思うが,呉市では認定を受ける必要がない状態の方が多いと考えている。
◆岡崎委員 これは私の分析だが,呉は海の幸も山の幸もあり新鮮な食べ物が多い。そのほか,介護予防になる交流事業も多く,まちのいきいきサロン,自治会のいきいきサロン,老人会,ゲートボール,病院などでカレンダーがほとんど埋まるほどである。
 また,適正な介護がされ,施設が充実しているといったことが要因ではないかと思う。
 先ほどの生活保護と同様に,介護においても高齢者が病気にならない元気なまちであるということで,お年寄りが元気なまちとして,高齢者の移住も進むのではないかと思う。