介護保険認定調査



平成22年度予算委員会
要介護認定費 P363
 次に、介護保険認定ということで、ページは363ページ、予算額は1億5,000万円についてお尋ねします。
 これは私ごとになるんですが、以前私の携帯メールを家内がチェックしておりまして、話は合うんですが日付が合わなかったということで、ちょっと朝まで一方的な会議になったことがありました。目が覚めましたら、ふすまを隔てた隣の部屋に既に介護保険認定調査員の方が来られておりました。その部屋を通らないと出られないので私は横でずうっと聞きながら、たまたま介護保険認定調査票を持っておりましたので、これをチェックしながらずっと聞かせていただきました。これは医師が書き込む項目以外の79項目を、その家族から聞き取り調査するはずだったんですが、聞かない項目が17項目ありました。確かに外見だけで判断できる項目もありますが、例えば問題行動に関することは家族に聞かなければわからないという項目があります。この後、私も家内と二人でチェックしましたので、ほとんど間違いないと思います。その翌日、家で調査した認定調査票原本を閲覧させてもらったんですが、答えてもいないところに既にチェックがついておりました。ここでお尋ねしますが、聞き取り調査というのは聞かなくてもわかるんでしょうか。今の課長ではないのでおわびはいいですから、遠慮なく答えてください。

武内介護保険課長 介護認定調査というのは、介護保険のサービスを決める上で重要な、一番根幹になる調査でございまして、それについては公正かつ適正に、厳正に処理を行ってるところです。各項目につきましては、国の厚生労働省の調査員テキストに基づきまして調査を、本人さんの行動の観察や、あとは家族等の聞き取りによって客観的に行っているものでございます。呉市におきましては、特に家族等、本人さんの状態がわかる方の立ち会いを必ず求めております。それと、調査につきましては本人さんの負担のないように、なるべく観察した行動や、あとは関連する項目については重ねて質問することがないように努めているところでございます。
 以上でございます。

岡崎委員 ちなみに、このときに点数の高い重要項目を聞かなかったので、当然判定は低く、要支援になりました。県に不服審査の申し込みをしましたが、裁決を待ってる間に半年がたって次の介護認定がありまして、前回と症状は全く変わっていないのに、今度は違う調査員で通常どおり認定していただいたので、ランクが上がりました。このようにして介護保険料を抑えてるんかなというふうに、からくりが見えた次第なんですが。ここで、こういったような___認定が行われないようにチェックする体制、すべてとは言いませんが、時々サンプリングして本当に調査員が聞きながら調査したかどうかをチェックする必要があると思われるんですが、どうでしょうか。

武内介護保険課長 介護認定調査を調査員が行いました後、チェックにつきましては実際に介護認定審査会にかける際の担当職員が、整合性等、細部にわたってチェックを行いまして、その後介護認定審査会に事務員として属する職員が最終チェックを行うような体制にしております。また、聞き取りをもし仮に漏らした場合には、家族等に確認するようにしております。
 以上でございます。

岡崎委員 一般市民の多くの方は、当然ですが、この認定調査票の原本を持ってませんし、どういったことについて聞くのか、何項目聞くか、ほとんどの方は知らないと思いますので、ぜひチェック体制はしっかりしていただきたいと思います。
 そのときに問題だなと思ったのは不服審査の申し込みに関してですが、呉市の介護保険のパンフレットには、このような不服申し立てができますということは書いてありません。他市を訪問したとき、いろんな市のパンフレットをもらってくるんですが、中にはイラストつきで「不服申し立てができます、不満があれば言ってください」というふうなことが書いてあるんですが、呉市は書いてありません。呉市は不服を県に言われては困るので、わざと書いてないのではないかと思うんですが、どうでしょうか。

武内介護保険課長 呉市の介護保険のパンフレットにつきましては、なるべくポイントを絞って、皆さんにお伝えしなければならないことを軽易な文章で書いております。実際に介護認定の結果通知とか保険料の決定通知を出す際には、必ずその不服申し立てについて教示をしております。
 以上でございます。

岡崎委員 認定通知書に不服申し立てをすることができると書いてあるという答弁だったんですが、うちにもその認定書来ました。大変小さい字で書いた認定書類が来たんですが、保険という世界は都合の悪いことは小さい字で書くんかなあというふうに思います。それよりも、みんなが見るパンフレットに正々堂々、普通の字の大きさで書くべきではないかと思うんですが、どうでしょうか。

武内介護保険課長 委員さんの仰せられることもわかるんですけど、実際に処分の通知が行ったときにそれを見て不服かどうかというのを判断するようになりますので、そのときに例示を見ていただいて、不服があれば、介護保険で言えば広島県介護保険審査会というところがございますので、そちらのほうへ手続をとっていただくようになると思います。

岡崎委員 大変よくわかりました。今回さまざまなことが幸いして___介護認定が発覚したわけでありますが、今後このようなことがないようにしていただきたいと思います。私も反省しております。

山口福祉保健部長 私どもの職員の名誉にかけて答弁させてもらいますけども、___をした覚えは一切ございませんし、私も初代の課長として認定審査しましたけれども、これは他市に比べて過分に調査項目をふやしております。したがいまして、特記事項等につきましても他市が追随したぐらいでございますんで、今現在も特記事項については、要は国を挙げての事業については先進的な対応をしておるというふうに考えております。
 以上でございます。

岡崎委員 じゃあ、そう言われたらちょっと長くなるんですが、問題行動に関して、これは家族に聞かなくてはわからない項目に対して、私夫婦で聞いておったんですが、聞かない項目がありました。しかし、翌日調査したときは、コピーはもらえなかったんですが閲覧をさせてもらいました。そしたら、聞いてもいないことにチェックがついておりました。これはどのように考えられますか。

山口福祉保健部長 委員さんの例については私は承知してませんが、基本的にひとり暮らしの方でも、要はいらっしゃらないときには近隣の方に聞いたりとかいう形で、その方の問題行動等については把握するようにしております。これが基本でございます。

岡崎委員 例えば家の中でないとわからないこと、夜間不眠、昼夜逆転という行動、あるいは目的なく家の中で動き回る、あるいは火の不始末、不潔行為というのがありました。本当は言いたくなかったんですけど、父はかみそりで歯を磨いたりしておりました。庭の葉っぱを食べたりしておりました。実はうちの父が死ぬまでこのことは隠そうと思っておったんですが、今言わせてもらいます。このようなことは家族でしかわからないんです。近所の人に聞いたり医者に聞いてもわからないこのような問題行動というのは、当然痴呆に関することですから家の中の人でしかわからない行動です。これを近所の人に聞いてもわからないと思います。どうでしょうか。これを聞かずに判定されておったということに私は不満を覚えてるんですが、どうでしょう。

武内介護保険課長 認定調査につきまして、現在の介護調査員におきましては___は全くございません。毎月、事例検討とか研修会を行いまして調査員の資質を上げるように努力しておりますので、よろしくお願いします。

岡崎委員 今は正しい認定をされておると思います。これは過去にこのような事例があったということで、___という言葉が悪かったんであれば、聞かなかったけど勝手に判定したということだけ御理解しとってください。
 以上、終わります。



平成15年決算委員会
☆介護保険認定手抜き調査
げんたろう 我が家にも介護保険認定調査員が来た。
 79項目聞き取り調査があると思ったが、聞かない項目があった。びっくりして翌日、介護保健課に行って「聞かない項目があったがいいのか」と訪ねると、「聞かなくてもわかる。」と言われた。
聞き取り調査は、聞かなくてもわかるのか。

答弁 類似した要素は聞かないことがある。

げんたろう 問題行動に関連する19項目のうち、10項目聞かなかった。問題なしに判定されていた。
 家庭内のことは聞かなくてもわかるのか。
『食べられないものを口に入れることがある』の項目は本人を見ただけでわかるのか。
 ちゃんと聞いていたら、10項目のうち半分は問題ありの判定になっていたはずだ。

答弁 聞かなかったことがあるとしたら、申し訳ない。

げんたろう 申し訳ないですむ問題か。実態調査を要望する。