カキいかだのリサイクル




令和3年12月一般質問

(1)古くなったカキいかだの処分の現状
【質問】私は岡ア源太烽ナございます。牡蠣筏のリサイクルと障害者雇用機会創出について質問します。
 呉市は牡蠣生産量日本一です。誇らしい限りです。ただ残念なのは古い牡蠣筏を海岸で焼却処分していることです。美しい海水浴場の隣の海岸は黒くなっています。SDGsに鑑みて、古牡蠣筏リサイクルをして日本一の牡蠣ブランドイメージアップをはかるべきです。ところで本市の牡蠣筏の処分の現状はいかがでしょうか。

【答弁】 呉市内では現在約2000台程度のかき筏が使用されており,年間約400台が更新されていると推計されます。古くなった筏は,概ね5年程度で解体され,再利用できるものを除き,フロートやワイヤーは産業廃棄物として処分され,竹は地元の浜などで焼却されております。


(2)他市のリサイクルの現状
【質問文】備前市では焼き物燃料に使っています。他市の牡蠣筏リサイクルの現状はいかがでしょうか。

【答弁】            
 ご案内のありました備前市にある日生(ひなせ)漁協では,年間約80台の筏を更新しています。
 古くなった筏の焼却処分は行っておらず,全てをチップ化し,一部を備前焼の燃料として使用しているほかは,近隣にあるバイオマス発電施設の燃料として利用しております。
 また,広島県内では、ほとんどの地域で,呉市の現状と同様に焼却処分をしておりますが,廿日市市では,令和2年度に竹をチップ化してバイオマス発電の燃料とする実証実験を行っております。
しかし,特に費用面において課題が残っており,野外焼却によらない処分方法を確立するまでには至っていません。


(3)呉市もリサイクルを進めてはどうか
【質問文】日本一の生産量を誇る呉市はリサイクルにおきましてもトップに輝くべきです。リサイクルを考えてはいかがでしょうか。

【答弁】 
 カキの生産量の多い呉市では廃棄される竹の量も膨大であるため,陸揚げや解体,運搬などの場所や手間,費用等,課題が多くあるのが現状です。
 しかしながら,農林漁業者の野焼きについては「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の例外規程として条件付きで認められているものの,廃棄物となる竹を資源として有効活用することは「日本−のかきの産地」として,望ましい姿だと考えております。
 今後は,さらなる情報収集や調査研究に努め,実現可能なリサイクルシステム構築に向けて,県や関係市町,漁業関係者とともに取り組んで参りたいと思います。

【提案】阿賀マリノポリスのすべりで牡蠣筏を解体し、そこで炭にすることを提案します。サービスエリアでは竹炭が一袋千円程度で売られています。ご飯を炊くときににおい消しになったりするからです。施設の消臭剤や床下に置いて湿気取りになります。炭は海に入れると牡蠣育成に効果があるそうです。竹は2時間もあれば炭になるので、小学生の炭作り体験、たとえば午前中にドラム缶に竹を詰めると、昼を食べてレクレーションをしたら、できあがった竹炭を持って帰れます。
 牡蠣筏の竹炭化を前向きにお考えいただきたくご提案申しあげます。