家庭訪問費
☆☆☆家庭訪問費は平成18年度から廃止になりました。トラトラトラ
平成17年6月代表質問
2.家庭訪問費支給要綱について
@議会の確認について
外国籍等の児童生徒の家を先生が2時間訪問したら先生に1,200円支払われる制度があります。担任か学年主任が家庭を訪問するのならわかりますが、支給対象職員は非常勤講師から実習助手にまで及びます。これは、平成16年4月1日からの実施となっております。この制度の議会への説明は、平成16年度予算書にも、平成16年度主要施策案にも載っておりません。予算委員会の記録にも教育経済委員会の記録にも平成16年の記録にはありません。この制度を始めるに当たって、いつ議会に確認されたのかをお尋ねいたします。
また、この制度で懸念されることが児童生徒に差をつけることにならないかでございます。例えで話をさせていただきますが、素行の悪い問題児のOさんがいたとします。品行方正だけど外国籍のAさんがいた場合、先生はどちらの訪問を優先するでありましょうか。Aさんは学習塾に行って、いないのがわかっていても、つい気持ちだけはAさんの家に行ってしまうのが本音ではないでしょうか。また、児童に課題がありさえすれば、家庭訪問しなくても、屋外で話をしても1,200円支給されます。この仕組みを生徒が知ったとき、生徒はどう感じるでありましょうか。自分ことを真剣に考えて接してくれていると思った先生に裏切られたと感じるのではないでしょうか。差別があってはなりません。差別はこの世から根絶しないといけません。しかしながら、生徒に付加価値をつけ、あえて差別するようになるこの制度はおかしいとは感じられませんでしょうか、質問いたします。
3、家庭訪問費の支給要綱について議会の確認について、児童生徒に差をつけることにならないかとのお尋ねにお答えいたします。
議員御指摘の議会での確認についてでございますが、この家庭訪問費は、平成14年の3月定例会において「同和施策についての今後の見通し」について議論されたことを受け、同和対策事業の一般施策への移行に伴って創設したもので、平成14年度から実施しているものでございます。
この事業の趣旨は、人権教育の充実を期してすべての子供の人権にかかわる重要課題について、その問題解決のために、学校長が認めた家庭訪問による指導をやむを得ず勤務時間外に行った場合に支給するものでございます。また、問題行動等の生徒指導上の課題解決のための勤務時間外の取り組みに対しては、生徒指導活動費を支給しております。いずれも問題への迅速な対応と保護者との連携が不可欠であり、児童生徒が安心して学校生活を送ることができるようにするためのものでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
家庭訪問費支給要綱であります。平成14年3月からの継続事業であったということでありますが、この本文には開始時期が平成16年4月となっておりますのは、同じ制度であっても再出発したという意味ではないでしょうか。継続であっても時期を区切って始めるのであれば、議会に一言報告すべきではなかったかと思われます。
ところで、16年4月以前の制度と今回の制度の記述において一言一句違いはないのでしょうか、再度お尋ねします。
それと、また趣旨の中で「外国人等」と書いてあります。「等」は大変拡大解釈できそうなんでありますが、項目として書かれております障害者、同和問題、外国人以外に適用した事例はないのでしょうか、お尋ねします。
学校教育部長(太田耕造) 家庭訪問費の支給要綱について再度のお尋ねでございます。議員今御指摘のとおり、家庭訪問費支給要綱につきましては、支給要綱の中で平成14年5月7日から実施するということで要綱を制定いたしております。今御指摘がございました、一部16年4月1日に改正はいたしておりますが、内容的なものは変わってはおりません。
それから、外国籍児童生徒の対応以外にこういった形での支給の状況はあるかということでございますが、人権教育の課題すべてに対応しておりますので、例えば障害児童の対応とかといったあたりのところでも当然支給しておる状況もございます。
参考 内容がほとんど変わっていなくても改正したなら、議会に確認が必要です。議会に内緒で少しずつ変更するのは大問題です。いま問題が起これば、平成16年4月当時の教育経済委員の議員が何も知らないのに責任を取らされます。
内容はもっと問題です。放課後、先生がどこか気になる家を訪問しようとしたとき、訪問したら1200円になる外国籍の生徒と、そうでない生徒とどちらを優先するでしょうか。本人が家にいなくても1200円になります。さらに問題行動を持つ生徒に対しては、生徒指導費活動費支給要項という同様な制度があります。同じく1人2時間で1200円です。ゲームセンターに行って問題生徒が5人いれば6000円になります。ついつい問題の生徒を捜してしまうようにならないでしょうか。
生徒と普段関係ない非常勤講師や実習助手まで支給対象になるのはどうしてでしょう。
新たな差別を生みます。清く正しい先生の心を惑わす間違った制度です。