言葉の教育
平成21年6月代表質問
社会や経済のグローバル化が急速に進展する中、特区で小学校段階の英語教育に取り組んでいる自治体があります。
しかし、大切なことは、子供に、我が国の言葉である日本語をきちんと教えるべきであると考えます。
日本語は、感情表現の豊かさや漢字、ひらがな、カタカナという文字種が多いことから右脳と左脳が刺激され、思考力や表現力が高まります。
世田谷区では、平成16年に「日本語」教育特区に認定され、小中学校で教科「日本語」の授業が行われています。授業においては、区教育委員会が独自に作成した教科用図書を活用しています。
この取組みのねらいは、@深く考える子どもを育てる。A自分を表現することができ、コミュニケーションができる子どもを育てる。B日本文化を理解し大切にする子どもを育てる。ということです。
自分の考えを具体化する一番身近な手段は言葉です。しっかりした考え方を持つためには、言葉が不可欠であり、言葉をきちんと使いこなす力が身にについていいかなくてはならないないと思うのです。
最近は自分の感情を表現する言葉を持たないためにキレたり、誤解されて人間関係を作れない人が増えています。
これも、「言葉の力」が落ちてきているからではないでしょうか。
言葉は、学習や生活の基盤となる重要な力であり、人生を豊かにする力でありますが、本市における言葉の教育の取組についてお尋ねします。
言葉は,人と人を結ぶ大切な要素であり,言葉が豊富になることはコミュニケーション能力を高めていくことにつながります。そのため,基本的な言葉の技能や能力を児童生徒に身に付けさせることは極めて重要でございます。広島県では,平成15年度から全国に先駆けて「ことばの教育」を推進してきております。
同様に呉市におきましても,読書や音読,百人一首や論語の暗唱,俳句作り等のことばに親しむ活動や,話し方大会,作文コンクール等を活用して,筋道をたてて話したり,伝えたいことを考えながら書いたりする活動の充実を図っております。
こうした活動を通して,日本語のもつ美しさや豊かさを感じさせ,理解させ,活用できる子どもの育成に向けて取り組んでいるところでございます。
この度の新しい学習指導要領におきましても,こうしたことが求められております。
教育委員会といたしましては,これからも特に国語科を中心として,すべての教科において,「ことばの教育」の一層の充実に努め
て参ります。