校内安全対策
平成13年9月代表質問
(1)校内安全対策
◆(岡崎源太朗議員) 私は誠心会を代表して質問させていただきます。今回の質問は行政だけの判断できないものばかりであります。はっきり答弁できない面がおありとは思いますが、明瞭なお答えをお願いいたします。
まず第1点目、学校と地域の安全確保についての(1)で校内安全対策についてお尋ねします。
今年6月の大阪教育大附属池田小学校の児童殺傷事件から、監視カメラや非常ボタンを設置する学校が増えています。国が学校に安全対策のための補助金を決めたことで、機械の設置はさらに拡大するものと思われます。外からの侵入者だけではありません。最近は教室で突然倒れたり、貧血で目まいを起こす児童が増えています。4階の教室で事故が起こった場合、近くにいた生徒が職員室まで先生を呼びに行き、その足で保健室の先生に連絡します。もし誤飲による呼吸困難であった場合、このようなことをしていたのでは助からないでしょう。防犯と安全を考えれば、インターホンが効果的と思われます。幸い今年から校内LAN工事が始まります。LANの25ミリパイプを利用すればインターホンは一日で設置できます。校内防犯対策は、今後どうするおつもりなのか、国の補助を得て防犯設備等を設置するお考えはないのかお尋ねします。
◎教育長(森功) 私は1番の(1)校内安全対策の方向性についてお答えいたしたいと思います。
去る6月8日の事件は痛恨の極みであり、このようなことを絶対に呉で起こしてはならないと強く決意いたしました。そしてすぐに学校へ安全確保の通知をし、緊急対策会議、臨時校長会、そして関係機関と連携しながら「呉の子どもを守る会議」を立ち上げ、各学校にはすぐに実働できる「〇〇学校の子どもを守る会」を設置いたしました。そして「呉の子どもは呉が育てる、呉の子どもは呉のおとなが守る」という会議の趣旨のもと、多くの方々のお力添えをいただき、それぞれの立場でさまざまな取り組みがなされているところでございます。学校におきましては、1つ目には「来校者のチェック」、2つには「不審者の早期発見」、3つには「緊急時の対応」というこの3つの視点から安全体制の充実を図っております。具体的には校門への案内表示、来校者に対する用件確認の声かけや名札の着用、教職員による校内巡視、植木の伐採やすりガラスから透明ガラスへの入れ替えによる見通しの確保、緊急時の場合の笛や防犯ブザーの活用など、総合的に安全確保のための対策を進めてきております。
なお、この夏休みを中心に「呉の子どもを守る会議」会員の皆様の御協力を得て、プールも含めた校内外の巡視活動が行われました。また8月30日の早朝、JRの呉、広、安芸阿賀、吉浦駅前での啓発活動や9月1日の早朝、登校する子供たちへの声かけ活動も行われました。おかげさまで学校は無事に2学期を迎えることができました。今後とも「呉の子どもを守る会議」の趣旨を踏まえ、呉の子供を守り育てるための取り組みを進めることより、学校の安全を確保してまいる所存でございます。議員仰せのインターホンの設置につきましては、安全確保の効果があると思われますので、今後校内LAN工事にあわせた整備について検討してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
◆12番(岡崎源太朗議員) 1点だけ要望をさせていただきたいんですが、今の校内安全対策についてございますが、実際には保護者のところにまで伝わっていないというのが現状でございます。家の前をパトカーが毎晩通るけれども、地域で何が起こっているのかわけがわからずに恐怖の毎日を過ごしているという保護者からの訴えもありました。私はその自治会役員とPTAには詳細を連絡することが、徹底することが必要であると思います。それによって青少年補導員が外出するときに、補導員の腕章をはめてもらったり、犬を飼っておられる方は犬小屋を道路側にしてもらったり、道路に面した部屋はなるべく電気をつけてもらうといった、これだけでもかなりの効果があると思います。でありますから、連絡の徹底というものをぜひ要望にさせていただきたいと思います。
以上です。