呉駅周辺地域総合開発




令和4年6月代表質問
4.呉駅周辺地域総合開発の環境政策について
  (1)呉駅周辺地域総合開発の進捗状況
【質問】呉駅周辺地域総合開発の進捗状況を教えて下さい。

【答弁】まず,呉駅周辺地域総合開発の重要な要素の−つである呉駅前交通ターミナル整備事業については,昨年4月に国直轄事業として事業採択され,昨年度は測量・地質調査,今年度は基本設計と,国において着実に事業を進めていただいております。
 また,もう−つの重要な要素であるそごう呉店跡地における複合施設の整備については,昨年度,呉市において事業協力者選定プロポーザルを実施し,今年3月に,民間の事業協力者を選定いたしました。
 今年度は,次の2段階目の手続である,最終的な実施事業者の選定手法について,国と協議を進めております。
 具体的には,この「呉駅交通ターミナルの整備」と,「そごう呉店跡地における複合建物の整備」を行う事業者の選定に関し,・国と呉市が一緒にプロポーザルを行って−つの事業者を選定するのか・ 国と呉市が別々に選定手続を行うのかにつきまして,国と市で協議・検討を行っているところでございます。
 また,こうした選定手法の検討と並行して,現在,呉市では,事業協力者とともに,複合建物の整備内容の具体化・ブラッシュアップの作業を進めております。
 民間の知見を取り入れ,事業性や実現可能性などを踏まえて具体的に検討した内容を,最終的な実施事業者を選定する際の基本条件に反映していく予定です。
 こうした検討を経て,できるだけ早急に,最終的な実施事業者の選定手法を決定し,その手続に着手したいと考えております。

(2)屋上緑化・壁面緑化 駅前推進室

【質問】誠志会は熊本桜町バスターミナルを視察しました。屋上に屋上緑化と言いますか日本庭園が造ってありました。池があるので、気化による温度の低減効果はかなりあります。一つ下の階はこども広場で、地面はゴムで舗装されていました。一つ下の階に行くのに、つるつるコンクリートの広いすべり台があり、おもわずスーツのまま滑ってしまいました。周りに樹木が植えてあり、秘密基地のようでありました。かくれんぼに使えます。バスを待つ時間、大人は日本庭園で安らぎ、子供は木々に囲まれた広場で遊びまわる環境です。
 呉市もSDGsに鑑み、駅前デッキと構造物の屋上緑化あるいは壁面緑化して環境に配慮した憩いの場を創造すべきですが、市のお考えをお答え下さい。

【答弁】環境に配慮した施設の整備は,呉駅周辺事業において,カーボンゼロ社会の実現に向けて重要な観点であると考えており,昨年度,実施した事業協力者の選定プロポーザルでは,添付資料「概略要求水準」の中で,再生可能エネルギーの活用や,緑化,水循環など,地球環境に寄与する施設の整備を開発事業者に求めております。
 このプロポーザル条件を受けて,今年3月に事業協力者として選定したグループにおいても,提案書において,複合施設の−部に屋上庭園を整備するプランが提案されています。
 一方で,屋上緑化・壁面緑化は,整備コスト・維持管理コストの増大が課題であり,太陽光パネルや高効率空調など,代替技術と比較検討することも必要であると考えております。
 また,そごう呉店跡地における複合施設の整備は,主に民間の費用負担で進めるため,事業成立に向けた採算性の確保が非常に重要であり,更には,国が整備責用を負担する呉駅交通ターミナルにおいても,整備後に効率的に維持管理できる施設とすることが,重要な検討課題であると伺っております。
 こうした観点も踏まえながら,国や民間事業協力者と連携し,地球環境に寄与する施設の整備と,事業性の確保・効率的な管理との両立に向けて,屋上緑化等の手法も含め,広く検討を進めてまいります。

【提案】防水対策等の新たな費用負担が必要となります。
 熊本バスターミナルでは子供ひろばを活用した保育園が併設されていました。呉市で行うと駅型保育が実現します。環境と子育てにご配慮いただき、緑化をご検討くださいますようお願い申し上げます。

質問は以上です。ご清聴ありがとうございました。