呉市・今治市連携


令和 6年第3回 9月定例会
◆29番(岡崎源太朗議員) 私は岡崎源太朗でございます。誠志会を代表して質問させていただきます。
 昔、「広島Jエリア構想」というものがありまして、岩国市、広島市、呉市、今治市、広島湾を中心とした経済圏を形成するというものです。Jの形になることから、この名称となりました。今治市も大切なお隣であり、交流が盛んになれば両市は発展いたします。このような中、令和6年5月、今治市連携会議が行われました。呉市発展の鍵となるものと考えます。成果はいかがだったでしょうか。この後は登壇して質問いたします。
          
◎市長(新原芳明) ただいま岡崎議員から呉市・今治市連携会議について御質問をいただきました。ありがとうございます。
 呉市の豊町、それから今治市の関前地区とは橋でつながっております。これまでも呉市と今治市は様々な連携を行ってきたところでございます。昨年11月に、先ほど議員からお話がありましたように、今治市の徳永市長から、さらなる連携強化と定期的な意見交換の場を設けることについて御提案をいただきましたので、本年5月に第1回目となる呉市・今治市連携会議を、呉市において実施いたしました。この連携会議では、これまで取り組んできた斎島や三角島、今治市の関前地区における救急搬送の相互応援体制、関前地区の子供の呉市豊保育所への入所、関前地区のごみやし尿の呉市での処理、今治市のウオーキングイベントへ呉市が協力する、それから岡村島から大三島にかけて橋を架けてくださいという要望をしているんですが、早期整備に関する要望活動、この5つの項目につきまして、引き続き連携していくことを確認いたしました。
 また、新たな連携について、4つのことについて協議をいたしました。具体的には、1つ目は、サイクリングを活用した連携でございます。安芸灘とびしま海道と瀬戸内しまなみ海道をつなぐことでサイクリストの方に宿泊いただくなど、呉・今治エリアにできるだけ長い時間、滞在していただけるのではないかということで、連携をしようという話をいたしました。2つ目として、お互いに観光を基幹産業の一つとしていくために、観光分野での連携をしようというお話をいたしました。3つ目として、両市の地域おこし協力隊員の交流を深める連携をしようじゃないかということ、4つ目として、首都圏での移住フェアを合同開催できないか、こういうことについて協議をし、今後、両市の担当部署で検討を進めていくことといたしました。今後も年1回程度、市長同士による連携会議を開催いたしまして、さらに一層連携を深めてまいりたい。議員からもそういうお勧めをいただき、励ましていただきましたので、ぜひ進めていきたいと思っております。ありがとうございます。

◆29番(岡崎源太朗議員) 大変御丁寧な答弁ありがとうございました。会議項目の中でサイクリングを活用した連携があったと思います。下蒲刈、蒲刈、豊、豊浜を通る安芸灘とびしま海道があります。とびしま海道の終端の御手洗から、愛媛県今治市の岡村島に橋で渡ります。岡村島から今治市まではフェリーが出ております。呉市から安芸灘とびしま海道を渡り、フェリーで今治市に渡って、今治市から瀬戸内しまなみ海道で尾道市に渡って、尾道市から、芸南路さざなみ海道を経て呉市に戻る三角形のルートができます。行って帰るだけの海道から、3つの海道を観光しながら一周するルートができます。1日で自転車で回るのは難しいので、呉市か今治市かどこかに宿泊することになろうかと思われます。ここで提案でございますが、今治市と協力して、安芸灘とびしま海道と瀬戸内しまなみ海道と芸南路さざなみ海道を一周する観光ルートの作成と広報してはどうかと思いますが、御所見をお伺いいたします。

◎産業部長(奥村和広) 今治市との連携の一つとして、安芸灘とびしま海道などのサイクリングロードを活用した観光ルートと、それから広報してはどうかという御質問をいただきました。
 まず初めに、呉市におけるサイクリングを活用した取組から御紹介させていただきます。
 川尻町から今治市の関前地区を結ぶ安芸灘とびしま海道につきましては、サイクリングマップを作成しておりまして、呉市観光案内所や御手洗休憩所などで配布をしております。また、このマップは、呉市公式観光サイト「くれとりっぷ」での情報発信を行うほか、インバウンド対策として、安芸灘とびしま海道の各所において多言語に対応した案内板も設置をしております。また、オレンジライド等のサイクルイベントを実施し、このエリアの魅力発信にも努めております。このほか、4月から「くれとりっぷ」の観光モデルコースの一つとして、安芸灘とびしま海道からしまなみ海道サイクリング女子旅を紹介するなど、サイクリング初心者に向けた情報発信も行っております。
 次に、議員御提案の今治市との連携についてでございます。
 本年10月27日に、尾道市、今治市の両市で開催予定のサイクリングしまなみの今治会場において、呉市の観光ブースを初出展し、イベント参加者に対して安芸灘とびしま海道のサイクリングマップ等を活用したPRを行うこととしております。また、今年度中にサイクリストの動向ニーズ調査を行う予定であり、今後、その調査結果を活用して、国際的認知度の高い瀬戸内しまなみ海道と連携したサイクリングルートの形成、関連イベントの開催など、安芸灘とびしま海道の認知度の向上を図ってまいりたいと考えております。
 このほか、今年度の呉市観光コンテンツ創出事業として、民間事業者から、JR安芸川尻駅前に安芸灘とびしま海道レンタサイクルの新拠点を設けたいと御提案をいただいておりまして、今後のさざなみ海道と安芸灘とびしま海道のルートを結ぶ拠点としても期待をしているところでございます。今後もイベントの相互利用や広報などにおいて、今治市や県内関係市町と連携を図ってまいりたいと考えております。各地の観光スポットやグルメを楽しんでいただくとともに、宿泊していただけるよう、周遊促進と滞在時間の延長に向けた視点で、この安芸灘とびしま海道、瀬戸内しまなみ海道、そしてさざなみ海道を含めた3つのルートを効果的につなげてまいりたいと考えております。

◆29番(岡崎源太朗議員) 前向きな答弁、ありがとうございます。1922年にアインシュタイン博士が瀬戸内海を船でお通りになられたとき、あまりの美しさに大変感動されたそうでございます。美しい瀬戸内海を車で橋をさっと通り抜けるのではなく、風を感じながら多島美を満喫していただければと思います。