教育委員



平成25年9月代表質問
生徒児童と教育委員は接しているのか
質問 その教育委員についてですが、非常勤であり,教育の素人でありながら,教育委員は呉市の教育行政の方向性を決める重要な職務を担います。
 教育委員は,呉市の教育の隅々まで知っておく必要があると考えます。教育委員会議の開催頻度状況,情報公開,市民への情報提供はどのようにされているのでしょうか。また,教育委員は,卒業式,体育大会,つばき学級,院内学級など,どの程度教育の現場に足を運ばれて情報収集に努めているのでしょうか。

答弁 先ほどの御答弁で、教育委員会会議の開催状況についてはお答えをさせていただいたところでございますが、当然先ほど申し上げましたように、卒業式あるいは体育祭等、公式の行事等々に参加をされておられます。また、情報公開等につきましては、現在ホームページの更新も検討しておりますが、そういった形での情報公開を今やっておるところでございます。全ての教育現場に出向き、いろいろ隅々まで現場を見る必要があるのではないかというお尋ねでございますが、全ての教育委員が全ての教育現場に出向くのは、なかなか現状難しいところがございます。が、折に触れて学校現場やいろんな行事に参加して、児童生徒の状況の把握に努めてまいりたいと思います。また、今後とも可能な限り教育現場に出向く機会を多くつくりながら、児童生徒と接する機会をふやしてまいりたいと考えております。

要望 公式行事参加だけでは子供の様子はわかりません。参観日、中学生議会やまつり警戒も視察してください。授業を参観すると、LD,ADHDなど学習障害をもった児童生徒の様子もわかります。ゲームセンター立ち入り調査をすると、制服のままゲームセンターに出入りする子も発見します。不登校児は人目を避けながら登校します。つばき学級が総監部前にあったときは駅から人目につかず登校できました。今は町の中心に移転しました。今はつらい思いをしながら登校しています。院内学級では、クリスマス、年末年始を病院で迎えます。年末のお楽しみ会では担当の先生しか見かけません。点滴チューブをつけたままゲームをする姿は痛々しいです。体は病気でも心は元気であってほしいと思います。養護施設では親から虐待を受けるというDVの子供も見かけます。どんな極悪人でも親は普通味方になります。守ってくれるはずの親から虐待を受ける子供は誰を頼ればいいのでしょうか。自傷行為をした切り傷のある左手を見ると涙が出ます。
 責任者である教育委員は、呉市内にあるすべての施設をごらんになり、時間の限り職員と話し、主役である子供と会話し、子供の声なき叫びを聞いてください。



平成20年第5回12月定例会
教育委員
◆21番(岡崎源太朗議員)
 7番目に、教育委員についてお尋ねします。
 教育委員会とは、厳密には教育委員の集まりであり、自治体の教育行政の最高意思決定機関と位置づけられています。その方針のもとで具体的な事務に当たるのが教育長をトップとする事務局であり、教育委員は、市町村は5人、政令市と県は6人置くことが定められています。また、この教育委員は、レイマンコントロール、つまり、有識者で良識ある方であるが教育に関しては素人がするようになっております。
 昔の学校は、知識を子どもに提供する場だけでありました。しかし今は、知識だけなくしつけや社会を生き抜く力、国と郷土を愛する心を育てなくてはならなくなりました。登下校の安全確保、LDやADHDといった原因不明の医療に関すること、児童生徒だけなく、教員の不登校にも対処しなくてはならなくなりました。インターネットの掲示板、チャット、ブログ問題、本来協力者であるはずの保護者の一部は、学校に我が子の特別待遇を訴える手段となっております。呉市の教育委員を云々言っているのではありません。一般的に考えて、このようなさまざまな問題に、非常勤で教育の素人として選ばれた方が、月に1回集まるだけで対処できるのでしょうか。大阪府は、教育の専門家である百ます計算の陰山教授と小河式プリントの小河さんといった教育の専門家を迎えて、教育を再生させようとしています。
 ここで質問します。
 市長人事の是非を問うというものではありません。レイマンコントロールの考え方を、教育委員会はどう認識しているのかお答えください。
 次に、部屋や机の準備についてお尋ねします。
 教育長の部屋、机はありますが、他の教育委員の部屋、机はありません。社長の机がない会社があるでしょうか。教育便覧はどこで見るのですか。不登校新聞や教育新聞は仕事場で読まれるのでしょうか。当たり前の資料だけで机の引き出しはいっぱいになると思われます。会議の前後や、ふだん時間を割いて教育現場の自分の机で考えるのが責任者であり、指導者であり、プロとしての役目ではないでしょうか。教育委員の部屋、机設置の必要性について質問します。

◎教育長(長谷川晃) 教育委員について、1のレイマンコントロール、2の教育委員の部屋や机の準備について、関連がありますのであわせてお答えさせていただきます。
 地方教育行政の組織及び運営に関する法律、いわゆる地教行法では、教育委員は人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから任命するよう規定されています。この規定の趣旨は、教育現場で発生しているさまざまな問題に取り組んでいくために、豊かな見識と広い視野を持って大局的な立場から教育行政の方針を決定することができる人材が必要であるということを示しております。
 教育委員会事務局といたしましては、公正かつ中立な教育行政を行う意味からも、教育委員は専門家という一分野からでなく、幅広い分野からの人材で構成され、多面的に教育のあり方が論議されるべきであると考えております。
 また、先ほどの法律においては、教育委員は非常勤とすると定めており、特に教育委員専用の部屋、机を常備する必要はないと考えております。
 以上でございます。

◆21番(岡崎源太朗議員)
 次に、教育委員についてですが、教育の専門家が教育委員になるべきと質問しましたが、身内である教員出身者が教育委員になるべきではありません。教育委員会出身以外の方で、教育に卓越した方と、現役のPTAが教育委員を構成すべきと思われます。
 教育委員会制度は、もともとアメリカの教育制度を模範として戦後日本に当てはめた制度です。我が国は、2660年の間、この小さい島国の中で先祖を敬い、両親、先生を尊敬し、大自然を大切にしながら平和に生きてきた世界唯一の歴史ある国です。他国の教育制度は、参考にしても取り入れる必要は全くありません。大陸の狩猟民族と島国の農耕民族で平和に生きてきた我が国とでは、教育制度が違ってしかるべきであり、日本に適した方法があります。欧米に影響されることなく、真の教育をされることを願います。