教科書採択



令和 6年第2回 6月定例会
◆29番(岡崎源太朗議員)
 3番目、中学校教科書採択についてお尋ねいたします。
 今年、中学校教科書採択の年と聞いております。中学校教科書採択の流れはどうなっているのかお尋ねいたします。

◎教育部長(石川直之) 教科用図書の採択については、国の通知や県の基本方針、また呉市教科用図書の採択に関する規定等にのっとって、適正かつ公正に進めてまいります。採択は、教育長が示す基本方針や調査研究要綱、日程に沿って行います。具体的には、中学校長会長と13名の校長で組織されます選定委員会による会議や、教科書発行種目ごとに7名以内の校長及び教員等で組織されます調査研究委員による調査研究を行います。
 なお、選定委員会には児童生徒の保護者及び学識経験者に会議への出席を求め、意見を聴取いたします。それらを経て、選定委員会は調査研究委員の報告を基に総合所見を作成し、教育長に提出いたします。そのことを受け、教育長は教育委員会会議に付議し、教育委員会議において総合所見を基に今年度採択する教科用図書について審議し、会議の議決を経て、採択を行います。

◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございました。ところで、中学校教科書採択の基本方針というのはどうなっておるのですか、お教えください。

◎教育部長(石川直之) 令和7年度に、呉市立小学校、中学校及び義務教育学校で使用する教科用図書の採択に係る基本方針につきましては、5月定例教育委員会会議で議決されており、内容として、大きく3つ示されております。1つ目に、採択の基本として、教科用図書は、学校教育において教科の主たる教材として使用される重要なものであることを認識し、教育基本法や学校教育法で明確に示された教育の理念や目標及び学習指導要領に示された各教科の目標や内容等にのっとり、本市の児童生徒に最も適切な教科用図書を採択することとしております。2つ目は、適正かつ公正な採択の確保についてでございます。3つ目は、開かれた採択の推進でございます。この基本方針に基づき、教科書採択を適正かつ公正に実施してまいります。

◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございました。歴史事実をどう捉えるかで見方が違ってまいります。日韓併合の項目では、「朝鮮半島の学校では朝鮮の文化や歴史を教えることを厳しく制限し」と書いた教科書もあれば、「日本がハングルの教科書を作ってハングル文字を導入した教育を行いました」と書いた教科書があります。朝鮮総督府は、ハングルの教科書を作ってハングル文字を導入した教育をして、朝鮮の文化や歴史を積極的に教えていたそうでございます。なので、朝鮮の文化や歴史を厳しく制限したとは考えられません。歴史事実に忠実な教科書が望まれます。
 天応は、神武天皇がお立ち寄りになられたことから地名が「天応」になりました。ガマを鎌でお刈りになられたので「蒲刈」になったという伝承があります。日本は、2,800年続いた世界で最も古い一世、一つの家系の天皇としての歴史事実がございます。歴史教科書採択では、呉市にゆかりがある神武天皇について記載がある教科書を採択されますよう、天応の地元からお願い申し上げます。



平成17年6月代表質問
4.教科書採択
質問 大東亜戦争が終わり、日本はGHQにより、レイマンコントロールを基本とする教育が始められた。レイマンコントロールは思想と宗教に偏らないためと言われている。
その結果、教育の最高責任者は5人の非常勤の教育委員によって構成され、教育委員会が教育を管理するようになった。残念なのは教科書採択制度である。
 いまだ教科書採択の選定に教員が深く関わっている。
 児童生徒が使う教科書においてはレイマンコントロールの趣旨に従い、教育委員が決定し、その選別においては教育関係者を排除すべきである。
 教科書採択時に教育関係者である教職員を排除すべきと思うがどうか

 教科書の採択手順には3つの段階がございます。教科書を調査研究する段階、その調査研究の結果について審議する段階、そしてその審議結果をもとに最終的に採択する段階がございますが、採択は教育委員会が行うものでございます。
 学校の教員がかかわるのは調査研究の段階でございますが、教科書が授業の中で使われる主たる教材であることを考えますと、それぞれの教科の内容を熟知する教員が調査研究を行っていくことは当然必要なことであると考えております。先ほど教育長が答弁いたしましたとおり、関係法令、学習指導要領に基づいて、国や県から示された採択方針を踏まえ、適正かつ公正な採択を行ってまいりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

 次に、教科書採択に行きますが、きれいな水晶玉に1本の傷でもつきますと価値は下がるわけでありまして、たとえ調査といえども、教育関係者が教科書選定に入ると公平、中立が脅かされるおそれがあります。納税者でありますPTA役員とかの意見を聞く方が正しい選択だと思うんですが、再度質問をいたします。

答弁 疑義が生じないような形で採択を進めていく。



平成17年3月定例会予算特別委員会
◆岡崎委員 じゃあ、今度は289ページになりますか、教科書採択についてお尋ねします。
 4年前、教科書採択制度の選定委員会に保護者代表や学識経験者が加わりました。これによって教科書は大きく改善されました。しかし、まだ調査研究委員会の中に学校教員が入っておりまして、満足とは言えないと思います。教科書は、納税者である保護者が選定すべきと思います。調査研究委員から教員は外せませんでしょうか。

◎工田学校教育課長 調査研究をする以上は、それぞれの教科の内容を熟知した教員を外すことは、これはできません。

◆岡崎委員 教科書を売る人と教員、どうしてもちょっと近過ぎるという思いがあります。関係者は排除、全く影響を受けない保護者が選ぶべきと思います。



平成13年6月代表質問
A歴史教科書のあり方について
 東京書籍の中学歴史教科書の中で、広島原爆についての記述がある。
全体を普通の子どもが読むと、広島県民が悪いから、正義の味方アメリカが原爆で成敗したように受け取る。この記述を検証してみたい。
 1945年5月11日、12日に原爆投下の目標算定委員会が開かれたが、原爆投下の基準として、@直径3マイルを超える都市A爆風で損害を与えられることB8月まで通常爆撃をしないことの3つだったそうだ。当時広島より人口が多く、海軍工廠があった呉市に原爆を落とさなかったのは、すでに焼け野原になっていたからだ。7月3日に広島通常爆撃禁止命令を出し、広島市の建物を残しておいたのは、明らかに原爆による人体実験が目的で、共産主義国に原爆の力を見せつけるのが目的だったからだ。
歴史教科書の執筆者は歴史をねじ曲げてはならない。
 小学6年生が使う社会科副教材にトーゴービールという項目が出てくる。当時世界最強のロシアのバルチク艦隊を破った東郷元帥に、ロシアに押さえつけられてきたフィンランド人は衝撃を受け、1917年ロシアから独立を果たした。ここでトーゴービールはフィンランドの独立を記念して作られたのであることを教わる。同じくロシアに押さえつけられてきたトルコのイスタンブールではトーゴーという名の道路がある。有色人種が白人に初めて勝利したことで、その後のアジアとアフリカの独立に強く影響した。
 東欧で国独立の英雄になっている東郷元帥について、記述のない歴史教科書が今回の検定に通った。ロシアに負けたナポレオンやヒットラーは1ページを割いて掲載してあるのに、ロシアに勝った世界の英雄が歴史教科書に載っていないのは頭をひねる。
 教育委員会はどのような教科書が望ましいと考えているのか質問する。

答弁 基礎的、基本的な内容の確実な定着が図られる工夫がなさている適正かつ公正な教科書が採択されるものと考えている。



平成13年度予算委員会
 教科書問題の根本は、侵略だったかどうかという問題です。ここで開戦前の御前会議で、永野海軍軍令部総長が発言した言葉があります。
「アメリカの主張に屈服すれば亡国必至とのことであったが、戦うもまた亡国であるかもしれない。すなわち戦わざれば亡国必至、戦うもまた亡国を免れぬとすれば、戦わずして亡国にゆだねるは身も心も民族永遠の亡国であるが、戦って護国の精神に徹するならば、たとい戦い勝たずとも祖国護持の精神がのこり、われらの子孫はかならず再起三起するであろう。」
 つまり、経済封鎖で、座って餓死するより、戦って殺される道を選んだのです。これが侵略戦争だったといえるのでしょうか。絶対に勝てない相手でも、正義のためには命を惜しまないのが、大和魂なんです。かつての日本人は正義のために命を捧げる精神があった歴史を伝えるべきではないでしょうか。
 ウソを書いた教科書を採択されるるのか、正義のために命を捧げてきた先人の美しい伝統を伝える真実の歴史教科書のどちらを採択されるのかおたずねします。

答弁 学習指導要領に沿って採択します。

☆正しい歴史を知らないと、歴史の過ちを繰り返してしまいます。歴史に残る過ちをされませんようにお願い申し上げます。ここで残念なのは逆に中国の教科書「高級中学課本」の疑問をだれ一人言い返せないことです。世界中が偽物だと指摘する「田中上奏文」をなぜ中国の歴史教科書が掲載し続けるのかと言うことです。
ガツンと言える日本人を作るためにも正しい教科書の採択をお願いいたします。



平成12年12月代表質問
◆(岡崎源太朗議員) 私は岡崎源太朗でございます。誠心会を代表して質問させてもらいます。今日本丸は21世紀に向け景気回復と財政構造改革のはざまで大変難しい局面を迎えているわけでございます。今後の教育のあり方、防衛の問題、高齢化を迎えた福祉の問題、大きな曲がり角に来ているわけでございます。
 まず最初に、教育について今回一石を投じてみたいと思いますので、当局のお考えを答えてください。
 文部省と中学で大変重要である親の問題、社会とのつながりを重視して道徳教育を35時間枠入れしたと聞いております。まず歴史教科書の採択について質問いたします。
 呉市の中学歴史教科書は大阪書籍を使っています。この教科書には多くの疑問点があります。疑問点を幾つか紹介します。歴史教科書9ページの挿絵にサルとヒトの絵がかいてあり、「ヒトの先祖がサルだ」と書いてあります。パネルで説明させてもらいます。(パネルを示す)パネルで説明するところが国会の予算審議のようでありますが、これは「人類の進化」といわれる図をもとにしたと思われますが、図のもとの始まりの部分は、サルではなく、アルファール猿人と言われる類人猿です。サルではありません。ここから人になる道とサルになる道に分かれました。それぞれ違う道を進化してきたので、もしサルがヒトになるためには400万年進化を後戻りして、このアルファール猿人まで戻らないとヒトになる道を進むことができません。進化は逆戻りできないので、これは不可能です。つまり、ヒトとサルは遠い親戚ではありますが先祖ではありません。これから数千万年後、サルが進化して新聞を読むようになって、人間は環境ホルモンにより中枢神経がやられ、立場が逆転しているかもわかりません。これでもサルはサル、ヒトはヒトなんです。サルは木から下りてもサルなんです。解剖学的に言うとサルとヒトは48カ所が違うそうです。解剖学的と生物学的に教科書の記述に疑問が出ます。心を持つヒトをサルと一緒にしてしまう間違った教育が、ヒトの心の痛みを考えなくなり、いじめや殺人を生んできたのではないでしょうか。
 48ページに、都に献上品を運ぶ農民のことが書いてあります。「運脚夫とされた農民には往復の食糧さえ支給されませんでした。そのため、都に荷物を運んだ後、飢えや病気で家へ帰り着けない者も多くいました」と書いてあります。これは「続日本紀」に書かれている文章をもとにしたものですが、実際の文章は「都から帰る途中、食糧不足で行き倒れがあると伝えられる。国司らは、そうした場合には程度に応じて援助し、介護するように」となっています。国が農民の食事の世話まで配慮した通達文の一部分だけを取り出し、意味を逆転し、国が農民を使い捨てしたように書いてあります。
 文章というのは一つの固まりなんです。一部分だけ取り出すと意味を成さないんです。こんな当たり前のことが、書いた人も、それを選ぶ人もわからないのでしょうか。電話セールスを断るとき、「うちはいいです」と言った途端教材が送られてくることがあります。「いい」と言ったじゃないかというのが理由だそうです。この話と教科書の記述は同類項ではないでしょうか。
 これ以降明治時代までは、税金に苦しめられたことと百姓一揆のオンパレードです。平安な時代で浮世絵や神楽が栄えた江戸時代でさえ「大がかりな一揆があった」と書いてあります。このころの一揆は、食べ物がないからというより、米の買い占めに反発する住民運動的意味が多かったようです。しかし、この教科書を読むと、とにかく税金に苦しめられ、切れてクーデターを起こせと教えています。テロリストを目指したり、爆弾をつくる少年が生まれるのは教科書の影響ではないでしょうか。
 次に、江戸幕府から明治政府に移るとき大きな戦争はありませんでした。普通なら国じゅう丸焼けになる戦争と何百万人の粛正、国外への難民の脱出、ゲリラとの戦いが普通です。大政奉還は教科書でたった7行しか取り上げていませんが、現職公務員が反乱を起こした大塩平八郎は15行写真付きです。武力でなく話し合いで解決する日本的やり方は駄目なのでしょうか。何でも空爆で解決する国がありますが、だれも傷つけないように自分を殺して非難に耐え続ける日本こそ真の侍ではないでしょうか。教科書は対立と闘争の歴史を教えることより、忍耐が最後には勝利者になってきた歴史を教えるべきではないでしょうか。
 次は、南京大虐殺についてであります。
 あさって12月13日は南京攻略の記念日です。252ページから253ページに、「南京では占領後に20万人と言われる民衆を虐殺し……」と書いてあります。同じページの違うところでは、なぜか数字が30万人となっています。当時、アメリカ、イギリス、ドイツ、デンマーク人の15人で構成し、南京市民の安全を守る「南京安全区国際委員会」というものがありました。南京安全区国際委員会が日本大使館、その他アメリカ、ドイツ、イギリス大使館にあてた61の公文書、これは最も信頼できる第1級資料です。この中に人口問題に触れたところがあります。食糧を供与をするための報告書だから正確です。12月27日には20万人と記載していたのが、3週間後の1月14日になると、5万人増加して25万人となっています。南京の治安が急速に回復し、近隣に避難していた市民が帰還し始めた証拠です。この事実と教科書の話を総合すると、20万人しかいない南京市民を30万人虐殺し、残りが25万人になるわけです。ゾンビというかキョンシーまで殺したんでしょうか。昭和13年元旦には、難民区に大量の食糧を運び、紅卍字会支部長の陳漢林総代長から受領書と感謝状をいただいております。(資料を示す)ちなみにこれです。南京市民は爆竹を上げ、各戸に日の丸の旗を挙げて歓迎したそうです。30万人殺した殺人鬼に対して、生き残った人間に食糧を配った程度で感謝状を出すでしょうか。
 これは、昭和12年12月20日の東京朝日新聞社紙です。これは先ほど言いました、周りに避難していた市民が南京に帰ってくる様子を写した写真です。護衛の日本兵の姿さえ見えません。虐殺が行われているところに、わざわざ荷物を持って帰ってくるのでしょうか。
 これは、12月25日の新聞写真です。兵隊さんがおもちゃを拾ってきて、中国の子供と遊んでいるところです。呉市の3分の1の面積しかない南京城で30万人が殺されたのなら、町じゅう死体だらけで、死体の上で遊んでいるはずです。臭くて気持ち悪くてとても遊べないでしょう。
 これは、日本兵が子供にお菓子を配っているいるところです。自分の食糧を削ってでも子供の笑顔を見たいのは、日本人も同じなんです。学校によっては、南京の子供は日本兵に銃剣で刺され火で焼かれたと教えていますが、この写真を見る限りでは、胸に穴が開いた子供とか頭が焦げた子はいません。
 これは、12月30日の新聞写真です。写真説明に、「さあおっぱいが足らなきゃミルクをおあがり──ひげの隊長温情」と書いてあります。子供を抱えていたら機関銃の音がしたり、悲鳴が聞こえたら靴を履くのも忘れて逃げるのが普通ではないでしょうか。この奥さんの笑顔を見ていると、日本兵はこの人たちのために戦ってきたんだなということが伝わってきます。
 最後です。これは、南京自治委員会ができて万歳しているときの新聞写真です。虐殺が行われているところで、自治委員会はおかしいのではないでしょうか。30万人どころか100人殺されただけで、この人たちはチベットに逃げていたと思います。
 当時世界じゅうから150人の新聞記者が南京で取材したそうです。その目を盗んで30万人虐殺するのは技術的に無理があります。大体20万人のまちでどうやって30万人殺すことができるのでしょうか。このことからも、教科書の記述の信憑性が疑われます。
 このように、多くの疑問点を抱えた教科書を呉市が採択したのは、教科用図書研究会の推薦が原因です。教科用図書研究会の委員が公正で教科書を選ぶ能力があったかどうかが疑問です。
 ここでお尋ねします。
 教科用図書研究会の委員はどのような構成で、何日審議したか教えてください。

◎教育長(森功) ただいまいろいろと今日的課題について御提言ありがとうございました。私は1番の(1)についてお尋ねの部分について御答弁させていただきます。
 教科用図書研究会の構成と審議についてでございますが、まず構成につきましては、「呉市教科用図書の採択に関する規程」に基づいて、会長及び各教科の部会長を校長の中から、委員を校長、教頭、教諭の中からそれぞれ委嘱し、選定について諮問しておるところでございます。
 次に、審議につきましては、広島県の選定資料等が提供され、呉市教育委員会教育長に答申する1カ月間に4回程度行われ、選定に関しては、担当指導主事が指導・助言を行っております。また、数人の限られた教員が選定するのではなく、呉市のすべての教員がそれぞれの学校で、文部省の検定を通った教科用図書の見本本の回覧中に何度も研修を重ねております。その成果をもとに、さらに各校長が各教科から1名の委員を推薦し、教科用図書研究会を構成しております。そして、教育長がこれに委嘱して、教科用図書選定の研究を深めておるところでございます。


◆(岡崎源太朗議員) では、教科書についてお尋ねします。
 「1足す1が3」という算数の教科書があったら採択するでしょうか。「あなたたちのおじいちゃんや先祖がアジアで人さらいや人殺しをしてきた」と教えられて、親を尊敬し先祖を崇拝することができるでしょうか。教科書を売るためには週刊誌まがいのうそを書きつづり、正義の味方を演ずるために英霊を殺人鬼に仕立て上げる教師の行動は、中世の魔女狩りに似たところがあります。教科書は国が420億円出します。ただだから教科用図書研究会の委員は、スキャンダルを暴くような書き方の教科書を選ぶのではないでしょうか。疑問だらけの教科書が推薦された場合、今後呉市教育委員会は慣例どおり追認するのか、それとも反論するかにかかっていると思います。国によってとらえ方は違いますが、歴史事実は一つです。すべてがあからさまになるとき、うそを教えてきたことを永遠に悔いるでしょう。
 ここで質問します。本年同様、疑問だらけの教科書が推薦された場合、呉市教育委員会は今までどおり追認なさるおつもりなのか、それとも勇気をもって採択権を行使なさるのか、お答えください。
 先ほど御答弁いただいたように、教科用図書研究会委員は学校の教員で構成されています。忙しい先生方に無報酬で教科書を審議させるシステムに無理があるのではないでしょうか。他町のように有識者による審議方法にかえるべきではないでしょうか。呉市だけの特殊な採択制度そのものを根本から見直していく考えはないのか、質問します。


◎教育長(森功) 先ほど教科用図書については、主として選定過程について御答弁いたしましたけれども、教科用図書の採択に当たりましては、学習指導要領に基づき、当然文部省の検定を受けたものということでございますが、慎重に審議をし、教育委員会が主体性をもって教科用図書を決定するつもりでございますので、よろしくお願いいたします。


◆(岡崎源太朗議員) 教科用図書研究会の構成員の氏名は公表していません。恐らく教科書出版業者からの買収を恐れてのことだと思います。市役所にしろ県庁にしろ、職員の名前は通路に張り出しております。市職員は誘惑に負けない強い意思と公のための生きる倫理があることと、市民からの絶大な信頼があるからできることだと思います。学校の先生には倫理はないのでしょうか。私は学校の先生は聖職者で正しい人だと思っています。教育委員会が学校の先生を信頼しておられるのなら、氏名を公表しても何ら問題ないとは思われますが、いかがでしょうかお答えください。
 以上です。


◎教育長(森功) 選定の過程におけるその構成メンバー、その時点では、いろいろと問題がございまして、規程の中で言えないのであります。議員さんがおっしゃったこと、そんな理由ではございません、あしからず。