休職中教員



平成20年予算委員会 P263
教職員研修研究事業
休職中教員
休職中の教員についてお尋ねします。
 平成19年度広島県で小学校教員に203名が採用されましたが、既に6名が精神性疾患で病欠しまして、そのうちもう2名が今年度退職されました。理由はいろいろありますが、保護者への対応が大変だということであります。今、学校は減る、生徒は減っておるのに教員採用がふえておるという状況があります。やめる先生が多いからだそうであります。
 そこで、20年度も休みそうな先生という表現がいいんでしょうか、要は今病欠と、あと精神性疾患で休んでおられる先生の数を教えてください。

藤井学校教育課長 現在のデータが今途中、今年度が途中でございますので、17年度からお話をさせていただきます。
 まず18年度なんですが、小学校の方で病気休暇を取得している者が20名、中学校で12名、計32名となっております。その中で、小学校が今20名と言いましたけれども、一般疾病が12名、精神疾患が8名、中学校の方が一般疾病が6名、精神疾患が6名、合わせまして一般疾病が18名、精神疾患が14名となっております。
 17年度は、小学校が22名、中学校が22名、計44名となっております。小学校の方の一般疾病が15名、精神疾患が7名、中学校の一般疾病が14名、精神疾患が8名、計が一般疾病29名、精神疾患15名ということになっております。

岡崎委員 だんだん減っておるような状況ではありますけど、やはり何人かおられるということで、生徒に学校を休まずに行きなさいと言うのに先生が休んでおるという状況では示しがつかないと思いますので、こういった対策が必要であると思うんですが、今どのような手だてをされておるのか教えてください。

藤井学校教育課長 本当に教員が元気がなくて病気になってしまえば、子どもたちが一番困ることでありまして、そういうことで健康のことを十分に配慮できるような形でいろいろな施策を進めております。
 まず1つは、学校長の方が日々のその取り組みの中で教員としっかりと面談をとったり、様子をしっかりと把握をして、そういう仕事の重なる時期になりましたら、そういったところでまた休むということも進めたりとか、そういうような状況でやっておることがございます。
 また、教育委員会の方あるいは国とか県との協力におきまして、今どうしても事務量が多いとか、調査物が多いということになっておりますので、そういった要望も出しまして、来年度、20年度は国の方も4分の1の調査を減らすと、県の方も同様に、また市の方も同様な形で調査物を減らしていくというふうな形で考えております。そういったふうに負担感を減らしていくということが課題ととらえておりまして、そういったところを進めていこうというふうに思っております。
 ただ、18年度の教職員の実態調査によりますと、どういったところで多忙感を持っているのかといいますと、教員の方では教材研究であるとか授業の準備というところで大変多忙感を持っております。言うなれば、今申し上げたところは教員にとっては本務の部分でございます。そういった子どもたちとしっかりと向き合うためにそういう研修をする、そういう準備をするという部分が、一生懸命頑張っている結果、またそこが課題となっているという部分ではございますので、しっかりとそういったところを研修であるとかサポートをしながら、そういうバックアップもしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。

岡崎委員 仕事が多忙であるということはよくわかります。でも、これは教員だけではないと思うんであります。ただ、今までPTAでいろいろ先生方を見てきまして、大変だと思うのがいわゆるモンスターペアレントです。親とか子どものしつけがなっていない、こういったことからそういったことを悩んだときに相談する方がいらっしゃらないというのが、やはり大きな問題ではないかと思います。
 ちなみに、自衛隊では確かに死ぬほど苦しい訓練とかあります。でも、それを乗り越えられるのは、相談できる同期がいる、あるいは先輩がおるということが何よりも助けになります。そういった意味から呉市でも独自に研修制度をされておると思うんですが、ただ勉強するだけでなく、例えば合宿みたいなことで何かつくっていくとか、何か共同でするとか、こういったことをしてみてはどうかということを思います。これは提案です。



平成17年第3回 6月定例会
 体の故障と違いまして、精神的な面から教壇に立てない教員がいるとお聞きいたします。肉体的な故障でしたら、手術で何カ月後に復帰できるかという計画、カリキュラムが組めます。ところが、心の病気はいつ治るのか、いつ職場に復帰できるか、あるいは100%の力が発揮できるのか、再発はしないのかという予想がつきかねます。心があるからこそかかる病気でありまして、そのような意味からもとても人間らしい病気であるということが言えます。また、骨折のように自然に治癒するものでもありませんだけに、他人の力が必要であると思われます。
 ここで質問いたします。
 今現在、何人の教員が心の病気で休職されているか、また対策はどうかを質問いたします。

学校教育部長(太田耕造) 岡崎議員から教育にかかわって6点の御質問がございましたので、順次御答弁申し上げます。
 最初に、1、休職中の教員の状況についてのお尋ねにお答えいたします。
 教職員の精神的な面を含めた休職者数で御報告させていただきますが、平成17年6月1日現在、小学校3名、中学校7名、合計10名でございます。この10名は、病気による長期療養でございますので、この期間は通院や安静にするなど治療に専念させており、校長が定期的に家庭に出向いたり、医師と連携したりして休職者の状況の把握に努めているところでございます。

岡崎源太朗議員 大変御丁寧な御答弁ありがとうございました。
 1番の休職中の教員でありますが、これは呉市だけの問題ではないと思われます。ぜひ県とも連携しまして予防治療に努めていただきたいと要望しておきます。



平成18年予算委員会
休職中の教員 271教育指導費
◆岡崎委員 271ページ、教育指導費の関連から休職中の教員についてお尋ねします。
 広島県で病気休職中の教員は195人、そのうち精神性疾患が114人だそうでございます。半数以上が精神性疾患ということになります。
 ここでお聞きします。呉市の病気休職中の職員の数と、そのうち精神性疾患の数は幾らか教えてください。

◎工田学校教育部次長 まず、本年度の3月1日現在ということでお答えをさせてください。まず病休でございますけれど、小学校20名、中学校が21名の41名でございます。その41名中、一般疾病による病休者が28名、精神疾患による病休者が13名でございます。
 今現在病気休暇中の者ですけれど、今申し上げたのは年度が始まって3月1日までに病気で休暇をとったことのある者のすべての人数ですので、今現在休みをとってる状態にある者が小学校で6名、中学校で6名の12名で、うち一般疾病が8名、精神疾患が4名でございます。

◆岡崎委員 わかりました。ちょっと複雑だったんですが、教室が荒れていて指導に自信をなくした教員が多いのではないかと思われます。休職しても最初の2年は8割の給料が出るそうでありますが、仕事をしなくても8割の給料をもらったら何か得をしたようなんでありますが、現実はそうではありません。やはり教員という立場上示しがつかない、子どもが学校に行くのに自分は家でじっとしておるというのは大変つらいものがあろうかと思います。
 ちょっと提案なんですが、自信を持ってもらうために土曜日の補習とかという形はできませんでしょうか。補習は希望者なので教室が荒れておることはないと思われます。もちろんボランティアで、8割の給料が出ておるわけでありますから、こういった精神性疾患の教員に土曜日の補習というのはできませんでしょうか。

◆岡崎委員 自信を持ってもらうことが大事だと思います。やはり自分が子どもを教育するんだという初心に返ってもらうことが大事なのではないかと、これはぜひ要望でお願いいたします。



平成17年6月代表質問
1.休職中の教員の状況について
質問 体の故障と違って、精神的な面から教壇に立てない教員がいると聞く。
肉体的な故障なら、手術とかで何ヶ月後には復帰できるとかカリキュラムが組める。
 ところが心の病気はいつ治るのか、職場に戻っても100%の力が発揮できるのか、再発はしないのか、予想がつかない。
 心があるからこそかかる病気であり、そのような意味からとても人間らしい病気であり、骨折のように自然に治癒するものでもない。
今現在、何人の教員が心の病気で休職しているか、対策はどうか質問する。

答弁 平成17年6月1日現在 小学校3名、中学校7名だ。通院や安静にするなど治療に専念させており、校長が定期的に家に出向いたり、医師と連携し、休職者の状況の把握に努めている。