給食民営化




平成12年予算委員会
学校給食運営委託事業 (1800万円)
◆岡崎委員 次に、1ページめくっていただきまして、181ページの学校給食運営委託事業についてお尋ねします。
 小学校37校の1万1,800食の食事を民間委託にするということで、行財政改革の取り組みとしては大変すばらしいと思います。しかし、1年前から民間委託された大阪堺市の調査資料を見ますと、食器が汚れていたり、糸や髪の毛やバンドエイドが入っていたために1クラスは給食を中止したところがあります。O−157で2人の犠牲者を出した堺市でさえこのような状況でございます。チーフが3日でやめて臨時と交代したそうでございます。3日で交代しますというと、衛生教育と検便と健康診断が間に合うのかという素朴な疑問が浮かんでまいります。手は洗うが消毒はしないそうでございます。ナメクジやニワトリのくちばしが入っていたところもありました。食中毒も発生しました。調理師免許を持たない少年が調理主任として配置されていたところもありました。このあたりの心配事を疑うわけではありませんが、安心できる御回答をいただければと思います。

◎山崎学校管理課長 平成12年度の4月から阿賀小学校を手始めに民間委託を実施してまいります。
 議員さん仰せの御心配のことでございますけれども、教育委員会といたしましては、調理業務や作業基準、衛生基準をしっかりつくっております。これに従って給食業務を行っていただくようにしております。先ほど議員さん仰せのように、人がかわるのではなかろうかというようなことを危惧されておりますけれども、これはもう1カ月ぐらい前からその次の月の人員の配置についてはしっかり提出させるようにしておりますので、よろしくお願いします。

◆岡崎委員 これは85年に文部省が言い出したことですので、反対できる立場ではありませんが、運営のチェックができるようにぜひしていただきたいと思います。要望です。



平成11年9月代表質問

◆岡崎源太朗議員  次に、給食民営化についてでございます。
 学校給食の民営化は行財政改革の面から大変すばらしい取り組みであります。しかし、効率化を優先する余り、衛生面、残留農薬等の管理がおろそかになる面は考えられませんでしょうか。野菜の洗浄回数が減るなどのことはないと断言できるでしょうか、当局の見解をお尋ねします。

学校教育部長(崎本賢次) 3、給食民営化についてお答えをいたします。
 給食業務の民間委託によって衛生面がおろそかにならないかとの御質問でございますが、議員さん御指摘のとおり、給食業務の安全・衛生管理は大変重要なことであると認識しております。受託業者の安全・衛生管理につきましては、詳細な指示を行うなど適切な指導を徹底してまいります。具体的に申しますと、施設の日常点検、職員の定期的な健康診断、安全・衛生の研修等を実施することや調理業務の作業基準、衛生基準などの遵守を義務づけ、報告書の提出を求めることにしております。
 給食業務の民間委託を実施するに当たりましては、教育委員会、学校、受託業者がしっかりと連携し、常に万全の体制で取り組んでまいりますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。

◆岡崎源太朗議員 それと学校給食の件でございますが、近年、病原性大腸菌は幼稚園、小学校、老人ホームの給食から集団発生して死亡者が出ております。小学生は特に発病率が高くなっております。病原性大腸菌による死亡者が発生した場合、今までと同じ責任を市がとり、同じ補償が約束されるのでしょうか。できるかできないかでよろしゅうございますので答えてください。

学校教育部長(崎本賢次) 給食民営化につきましての再質問にお答えいたします。
 万一事故が起きた場合の補償の問題でございますが、給食業務のうち民間に委託するのは調理と食器の洗浄、清掃業務だけでございます。万が一事故が起きた場合は、事故責任の所在を徹底的に究明し、受託業者に責任がある場合は業者に損害賠償を求めることになりますが、最終的には市が責任をとることとなると考えております。

◆岡崎源太朗議員 学校給食の件でお尋ねいたします。
 御答弁ありがとうございます。学校給食の件で今までと同じ責任をいただけるというお言葉、もったいない限りでございます。今一度具体例で確認させていただきとうございます。
 例えば業者の明らかな手抜きによりO−157で死亡者が出て業者が倒産した場合、これでも市が業者にかわって責任を負い補償が約束されるのでしょうか、お尋ねします。配慮のほどよろしくお願いいたします。

答弁
 市の責任は免れません。保証について心配ないよう考慮して業者を選定します。