名水
平成21年6月代表質問
呉は明治22年1889年7月に日本海軍の呉鎮守府がおかれてから、急速に発展した町です。このことから今年2009年は呉軍港開港120周年の年と言えます。
呉に鎮守府をおくことになったのは明治16年に予備調査にこられた肝属兼行(きもつき)少佐の推薦によるものです。肝属少佐は「真梨(しんなし)ニ清水(せいすい)アリ」と中央に報告されています。真梨は神原(かんばら)山の中腹にあり、真梨清水はアセモに効く霊泉として江戸時代から汲みに来る方が多かったと言われています。この水は海軍用水として使われ、「赤道を越えても腐らない」と言われたそうであります。
蒲刈桂の滝名水は平成の名水百選に選定されました。千代田よみがえりの水と共に広島県の代表となりました。桂の滝の水は直接飲めます。軟水でミネラル分が少ないことが雑菌の繁殖を抑えるのではないかと言われています。平成の名水の中でも直接飲める名水は少ないそうです。この際、海軍お墨付き、直接飲める呉の名水として、広く宣伝し、観光の一つとすべきと思われますが、当局のお考えを質問します。
答弁 名水が湧き出ている場所は,呉市内に34箇所あると認識しております。
昨今の名水ブームをきっかけに,登山客や観光客から問い合わせが多くなっており,市におきましても代表的な名水について,数年おきに水質検査を実施しております。
鎮守府開庁以来「腐らない水」として旧海軍の用水として重用されていた神原町の「真梨清水」も水質検査を行っていましたが,残念ながら大腸菌が検出され,生水での飲用には適さないため,現在,現地に飲用できない旨の看板掲示をしております。
なお,蒲刈町の「桂の滝の水」につきましては,市の観光ホームページ等でも紹介しており,今後とも全国に誇る呉の名水として,より有効活用を図って参ります。
要望 名水ですが、最近の細菌調査で「腐らない水」と言われた真梨清水(しんなしせいすい)も直接飲めなくなったそうであります。
しかし、比較的良質の水が呉市では湧き出ております。できればもう少し案内看板を増やしていただくようお願い申し上げます。