生ゴミの堆肥化




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◆岡崎委員 ありがとうございました。
 それでは、次に清掃費のことについてお尋ねします。3枚めくっていただきまして119ページをお願いします。
 ごみ処理費のことですが、焼却ごみを減らすために生ごみを堆肥化するお考えはありませんでしょうか。

◎弓山環境部長 今、生ごみの堆肥化ということで、一言で堆肥化というふうにお答えをしづらいというのは、実は事業所のような割と比較的大量に出されるところから、ごく少量の家庭から出る生ごみ、いろいろと形態があろうかと思います。つい先般の議会での代表質問にもございました。その際にもお答えしましたように、家庭向けですとまず新年度にモニターをやらせていただいたらという考えはありますが、事業所の大きなところでは、やはりその事業所ごとに堆肥化について進めていただきたいという、私どももそういった意向はありますけれども、事業所内の運営にもかかわりますし、また投資をしなければなりませんので、もしそういった点で相談に乗ってほしいとか、あるいはそういった情報が欲しいというようなことでございましたら、いかようにも事業所サイドと私どもは協議をする用意はいたしております。

◆岡崎委員 東京都庁では食堂から出る残飯を発酵処理して月3トンの堆肥を都内の農家に有償で配るそうでございます。そしてできた野菜を都庁の食堂の材料に使うそうでございます。そういった面で御高配いただければと思います。



平成11年9月代表質問
A 平成11年9月定例会
◆岡崎源太朗議員 次に、生ごみの堆肥化についてでございますが、生ごみを焼却する理由は、燃やすことで腐敗がなくなり、ハエや悪臭を出すことも少なくなり、容積が15分の1になってしまうからであります。しかし、生ごみをそのまま焼却炉で燃やすことは、低温で燃えるためにダイオキシン発生の原因の一つになっております。そのために、家庭から出る生ごみを可燃ごみとして焼却するのではなく、好気性の生物化学的発酵を利用して高速堆肥化処理する方法を導入している自治体も少しずつ増えております。呉市は導入に向けて研究をしていく考えはありませんでしょうか。

環境部長(弓山憲二) それでは私の方からは、生ごみの堆肥化についてのお尋ねがございましたのでお答えをいたします。
 この件につきましては、市も以前から廃棄物の減量、あるいはリサイクルの推進といったようなことで、一つの方策として考えておりまして、各世帯の生ごみにつきましては、過去7年間にわたりまして処理容器の購入に対する補助事業を実施してまいりました。購入を希望される方が年々減少しましたので、平成9年度までということで補助制度は取りやめております。続いて、平成10年度には電動式の生ごみ処理機のモニター事業を実施いたしました。モニターの方々からは購入価格がかなり高額であるといったことや、維持管理がかなり難しいといったような御意見もありまして、御自分で購入されて使うということについては消極的な御意見の方が多かったようでございます。
 生ごみの堆肥化につきましては、処理に際しての臭いや、あるいはできたものの受け入れ先などの問題もございます。ただ、最初に申し上げましたように、廃棄物の減量、あるいはリサイクルといった面から見ましても、議員さん仰せのように、確かに一つの手法として考えられるわけでございます。
 そこで、こうした処理の方式について様々なタイプがあるようですし、また、ごみから肥料となり、実際に肥料として使われるまでのシステムづくり、あるいは他の都市での導入事例等々、調査研究をこれからしてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどお願いいたします。

◆岡崎源太朗議員 今度はごみの堆肥化に関してでございますが、微生物を使う方法と、土をかぶせて80日で発酵させる方法と、2つの自治体があるわけでございますが、一宮市などでは、一般家庭の整備購入にも補助制度があるそうでございます。また、微生物利用は堆肥化だけではありません。沖縄県の具志川市では、焼却場から出るダイオキシンを微生物を使って100分の1に抑制しています。また内海町では、川の悪臭防止で成功して毎年220万の川の清掃費用を削減しました。家庭菜園だけでなく公害防止にも効果があるのではないかと思います。バケツの半額補助だけでなく、汚染された土壌改良に利用していくべきではないでしょうか。市民の大変関心のあるところでございます。市民に十分こたえられるようにお願いいたします。

環境部長(弓山憲二) それから生ごみにつきまして、生物化学的な発酵を利用してということで、いろんな面で応用できるというお説でございますけれども、確かに、私どもまだ勉強不十分なところがございますので、これにつきましても調査して研究していきたいというふうに考えております。

再質問
 生ゴミの堆肥化に関しては、微生物を使う方法と、土をかぶせて80日で発酵させる方法を使う自治体と二通りがあります。一宮市などは一般家庭の設備購入にも補助制度があります。微生物利用は堆肥化だけではありません。沖縄県の具志川市では焼却場から出るダイオキシンを、微生物を使って1/100に抑制しています。内海町では川の悪臭防止で成功し、毎年220万の川の清掃費用を削減しました。家庭菜園だけでなく、公害防止にも効果が認められます。バケツの半額補助だけでなく、汚染された土壌改良に利用してゆくべきではないでしょうか。市民の関心のあるところでございます。市民の疑問に十分答えられるようお願いいたします。

助役(川崎初太郎) 環境問題についてお尋ねがございました。
 呉市の取り組みでございますけど、過去にも先ほど環境部長の方から答弁しましたように、生ごみの処理器とか、いろいろ対応してまいっているところでございます。また分別収集もやっと軌道に乗ったところでございますが、続きまして、焼却場のダイオキシン問題が全国的に問題化されておりますので、これを基準内に抑えるべくどういう方法がいい、どういうものがいいかを今検討中でございます。最初の質問のときにお答えしましたように、ただいま呉市では環境基本計画を策定中でございまして、審議会にもお諮りをしているところでございますが、本年度中を目標に策定をしまして、またそれに基づきまして、まずは町内で自ら率先してやっていこうということで、そういう率先行動計画も同時に作成をするように今検討をし、いろいろの部署で協議をしているところでございますので、年度内に仕上げてまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。