ネー20




平成18年度予算委員会
ネー20 237海事歴史科学館資料収集事業 
◆岡崎委員 同じページの下の方で、今度は海事歴史科学資料収集事業についてお尋ねします。
 旧帝国海軍は終戦間際ジェットエンジンを完成させて、航空機に積んで試験飛行しておりました。ネ−20、ネの「ふたじゅう」と言うかもしれませんが、そのエンジンは占領軍が持ち帰った後日本に戻されまして、呉のIHI工場を経て今は田無工場にあるそうであります。ネ−20のジェットエンジン、世界初ではありませんが、世界に先駆けてジェットエンジンを完成させたということは、日本人の誇りであります。何とか2〜3年ほど貸してもらうか、呉工場に戻してもらうというようなわけにはまいりませんでしょうか。

◎相原海事歴史科学館主幹 日本海軍初のジェットエンジン、ネ−20についてのお尋ねでございます。
 この件につきましては、ネ−20、旧海軍が特別攻撃機「橘花」用に開発したものでございまして、確かに呉海軍工廠造機部の方でもそのエンジンの開発に携わったというお話は伺っておりますので、ぜひ大和ミュージアムで展示したいということは準備段階中から大きく話が出ておりまして、所有者の方にお願いを何回もいたしました。ただし、その会社の社宝中の社宝ということで、田無から出るのはちょっとということがございました。
 もう一つ、ネ−20につきましては、アメリカの資料調査を行いましたところ、スミソニアンの航空宇宙館の倉庫の中にあることが判明しておりますけれども、こちらの方もやはり当方の実績等ございませんとなかなかアメリカからというのは非常に難しゅうございます。今後の、私どもの大和ミュージアムで展示したいという考えはまだ持っておりますので、引き続きいろいろ検討、要望等していきたいと、このように考えております。

◆岡崎委員 これも夢で終わるかもわかりませんが、語らせてもらいますけど、大和が世界一、ゼロ戦世界一、魚雷世界一、ここに帝国海軍のジェットエンジンがあったら日本人は胸を張ることができると思います。たった70年で世界一の技術を身につけました。国連常任理事国これを見なさいと言えると思うんですが、このことは今の希望をなくした青少年に与える影響は、はかり知れないものがあろうかと思います。日本人はやればできます。無理はわかっております。あきらめずに、なせばなりますので、あきらめず交渉をよろしくお願いしたいと思います。
 終わります。