農薬入り給食パン




平成14年6月定例会
◆岡崎源太朗議員 次の項目で、学校給食についてお尋ねいたします。
 1番目、食材の安全確保への取り組みについてお尋ねいたします。
 私は、今年4月に学校給食パンを日本食品分析センターに送り、残留農薬の検査をしてもらいました。試験の結果、殺虫剤のクロルピリホスメチルが10ppb検出されました。ppbはppmの1000分の1です。私の加入する環境団体が、全国180の主要都市の給食パンの残留農薬を検査した結果の平均は3.5ppbです。数値の高かった埼玉県と佐賀市は、国産小麦に変更しました。国産小麦とカナダ産の小麦には、残留農薬はありません。呉市給食パンの残留農薬は全国平均の3倍です。現在、呉市の学校給食パンは、どのようなものを使っておられるのか、他都市同様国産小麦かカナダ産に切りかえられないものかお尋ねいたします。


◎学校教育部長(崎本賢次) 2の(1)食材の安全確保への取り組みについてでございますが、学校給食用パンの原料となる小麦はアメリカ産でございますが、広島県学校給食会が農林水産省及び厚生労働省の実施する残留農薬検査に合格し、安全性が確認されたものを一括購入し、各市町村の契約するパン工場へ納めているところでございますので、御安心いただきますようよろしくお願いいたします。


◆岡崎源太朗議員 次に、給食パンについてでございます。
 昨年度までは、「日本体育・学校健康センター」という特殊法人が輸入小麦を握っていました。今年度からは、下部組織である県の学校給食会が一括輸入します。米と違って、小麦は国庫補助がつくことから、県と離れて国産小麦導入は市の強い態度が必要だと思われます。将来を担う子供の健康維持のためには、特殊法人の圧力をはねのけて国産小麦への切りかえが必要だと思います。これは要望です。お願いいたします。




平成13年度予算委員会
◆岡崎委員 次に、179ページの学校給食費についてお尋ねします。
 学校給食パンを100グラム食べると1マイクログラムの有機リン系殺虫剤が体に入ることが、農林水産委員会で問題になりました。呉市は安全な給食パンを使っておられるのかお尋ねします。


◎山崎学校管理課長 安全な給食パンを使用しているのかというお尋ねでございます。
 呉市の学校給食で使用しているパンの原料でございます小麦粉でございますが、これは、国の指導監督のもとに日本体育学校健康センターから供給されているものでございます。
 この小麦粉は、残留農薬など検査は当然行われているものでございまして、安全性が確保されているものと認識をしております。どうか御理解いただきますようお願い申し上げます。


◆岡崎委員 輸入小麦が、えてして悪いのではないでしょうか。国産にはかえられませんでしょうか。


◎山崎学校管理課長 自治体によっては、地場産業である小麦粉を使って学校給食のパンを製造しているところもあるやとは聞いております。しかしながら、ほとんどの自治体におきましては、この文部科学省の外郭団体である日本体育学校センターの小麦粉を使用しているのが実態でございまして、国の補助もございまして安く入るということでございますので、よろしく御理解いただきたいと思います。


◆岡崎委員 体がつくられる時期です。大変影響しやすいと思います。今後の慎重審議をよろしくお願いします。