RPA




令和6年3月定例会予算特別委員会
 最後の質問になりますが、予算書163ページ、情報政策費の中から、デジタル化推進事業、AI、RPAについてお尋ねいたします。
 昨年AIとしてChatGPTが導入されまして、RPAにおきましても実証実験をされてこられたと思います。今年予算がついたということは、RPAにつきまして成果が上がったのではないかと推察する次第なんでございますが、その成果がありましたら教えてください。

◎近藤行政改革デジタル推進第2課長 RPAについての効果でございます。委員が今言われましたように、今年度スマートチャレンジの中で、ICT技術を活用した行政事務の業務改善の検討ということで、RPAのトライアルをさせていただいております。効果ということですので、事例があったほうが分かりやすいと思いますので、幾つかやった中からちょっと御披露させていただきますと、障害福祉課のお仕事の中で、更生医療の受給資格の確認という業務があります。これは毎月のレセプトデータから負担区分とか資格の期間の受給者情報を、システム内で情報を照合しチェックして、必要事項を入力するという作業になるんですけれども、これがかなり手間がかかるということで、これについてRPAを入れてみました。
 導入前は1件当たり6分から7分かかっていたらしいんですけれども、RPAを入れますと半分以下になるということですので、1件当たり3分程度としまして、月に300件以上、年間で3,800件ほどこの業務があるそうですので、時間換算にしますと年間190時間になります。これを例えばフルタイムの職員が1日8時間これに従事するということになりますと、年間で約23.7日ですから、月に2日丸々この職員がそのデータ照合と入力にかかりきりなっていた時間が浮くということ、これが定量的な時間削減効果かなと思います。
 実際この定量的な効果以外にも、お話を聞きますと、職員が目視のチェックとか、手作業での入力ということなので、やっぱり支給誤りということはありますと、内部統制事案になって、非常にそこら辺でミスの防止につながるということで心理的な負担も、これは定性的なものとして効果があるのかなと思っております。
 3つ目の効果として、これは言えるかどうか分かりませんけれど、こういったRPAがこういうところで役に立つんだなというのは、我々が経験値として実感しましたので、来年度以降このBPR、まさに既存業務を可視化して業務の洗い出しをしますので、同類の似たような作業の場合にこういったRPAを使えば、横展開といいますか、水平展開で広げることができるなということで、来年度スマートチャレンジの枠からは外して、RPAの予算で要求をさせていただいた次第でございます。

◆岡崎委員 御丁寧な答弁、誠にありがとうございました。機械にできることは機械にしていただきまして、余った時間はその他のサービスに力を注いでいただければと思います。効率化を御提案申し上げます。質問は以上です。ありがとうございました。