朝鮮通信使世界記憶遺産登録




令和3年6月15日14時 一般質問
【質問】☆ユネスコ世界記憶遺産朝鮮通信使登録資料の今後の活用についてお考えをお示しください。質問席に移動します。

【答弁】
 呉市など鮮通信使ゆかりの自治体や関係団体等で構成するNPO法人朝鮮通信使緑地連絡協議会では,現在はコロナ禍で活動も縮小しているが,全国交流大会の開催を始め,韓国側協議会との交流も行っている。
 また,ユネスコ「世界の記憶」登録直後に専門部会として立ち上げた「ユネスコ連絡部会」では,令和元年度に朝鮮通信使に関する資料の図録を作成したほか,巡回展の開催や資料の保存管理研修等の実施を計画している。
 呉市の取り組みとしては,松涛園では登録された資料を定期的に展示しているほか,特別展の開催や旅行業者へのPRなど指定管理者と一緒になって取り組んでいる。
 現在,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,イベントなど制限しなければならない状況ではあるが,今後も登録市町と一緒に日韓親善友好の歴史的な資産であるユネスコ「世界の記憶」の情報発信とPRに努めていきたいと考えている。

(イ)他市と連携してはどうか
【質問】ユネスコ国連遺産は3つの種類があります。世界遺産、世界無形遺産、世界記憶遺産です。世界遺産の広島市の原爆ドーム、廿日市市の厳島神社、世界無形遺産の北広島町「壬生の花田植」と呉市の世界記憶遺産朝鮮通信使の4つの市町が連携を取れば歴史文化観光に効果があります。
 また、朝鮮通信使が共同で申請した時の2国18都市が連携を取ることが、国際交流につながると思います。
☆ユネスコ国連世界遺産の近郊4市町連携と2国18市町連携についてお尋ねします。

【答弁】
 広島市や廿日市市などの近隣市町との連携については,例えば広島県観光連盟が作成している広島県の観光ガイドブックにおいて,原爆ドーム,厳島神社のユネスコ「世界遺産」,北広島町の壬生(みぶ)の花田植の「無形文化遺産」,呉市下蒲刈町の「世界の記憶」などについて紹介いただき,日本遺産を含めた周遊モデルコースが案内されている。
 県内関係市町や広島県観光連盟を始めとする関係団体等と今後も情報発信などで連携を図りながら,誘客促進につなげていきたいと考えている。
 また,朝鮮通信使の登録市町との連携については,「NPO法人朝鮮通信使緑地連絡協議会」や「朝鮮通信使ユネスコ連絡部会」での色々な事業を通じて,「世界の記憶」の啓発や情報発信に向けた取り組みを進めていきたいと考えている。

【提案】他市との連携により、観光客の増加と文化発展を望みます。



平成30年度予算委員会
次に、観光客誘致費についてお尋ねします。
 日本遺産で大変盛り上がっておる次第なんですが、朝鮮通信使も国連ユネスコ記憶遺産登録になりました。まずは本庁にユネスコ国連旗上げてもらいたいところでありますけれど。ところで、呉市の来年度の朝鮮通信使の観光客誘致の取り組みというのがありましたら教えてください。

◎森川観光振興課長 ユネスコの世界記憶遺産に平成29年10月31日に認定をされまして、それ以降、私ども情報発信、誘致活動には一生懸命取り組んでおるところでございます。具体的には、旅行会社の訪問とか、団体客に対してここの魅力を十分にお話をしております。中でも、朝鮮通信使でたくさんの市がかかわっておりますけれども、御馳走一番館のような建物があるのは本市だけではないかという認識でおりますので、しっかりアピールして誘客に努めたいと考えております。

◆岡崎委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。他市はどうもいろいろ動いておるようでございますので、呉市もぜひ取り組んでいただきたいと思います。特に世界遺産というのは国からの補助がないので、なかなか盛り上げるのに欠けるのではないかなということも思います。ただ呉市は、あのキムチの親、禹長春さんのふるさとでもありますし、ぜひ稲森会長にも御招待させていただければと思いますし、おっしゃっていましたように展示施設は呉にあります。桟橋もあります。県民の浜があります。風呂もあります。コテージもあります。お土産にミカンもあるということで、全てがそろっておるということで、ぜひツアーの計画をしていただきたいと要望して、終わります。



平成28年度予算委員会
3.朝鮮通信使国連記憶遺産登録
(1)現在の状況

質問 最期の質問です。朝鮮通信使国連記憶遺産登録にご尽力いただいていると思いますが、現在の取り組み状況を教えてください。

答弁 世界記憶遺産は,人類が長い間記憶として後世に伝える価値があるとされる書物などの記録物を対象として,保護と振興を目的に登録されるもので,ユネスコ3大遺産の一つでございます。
 朝鮮通信使ユネスコ世界記憶遺産登録については,平成26年3月に日韓共同申請の合意がなされ,日本側の推進機関として,朝鮮通信使の寄港地,呉市を含む対馬市から日光市までの15の自治体と関連団体等で組織された「朝鮮通信使緑地連絡協議会」が母体となる「朝鮮通信使ユネスコ記憶遺産日本推進部会」を設立し,韓国側の推進機関である「釜山文化財団」と共同申請へ向けて準備を進めてきたところでございます。
 本市では,平成26年度から世界記憶遺産登録候補資料の調査を進め,下蒲刈町の「御馳走一番館」で所蔵している「朝鮮人来朝覚備前御馳走船行烈図」を平成27年4月24日に市有形文化財に指定いたしました。その後,世界記憶遺産の登録リストに申請し,本年1月12日の日韓共同会議で登録申請の最終決定を受けまして,他の332点の資料とともに,登録リストに掲載されております。
 本年1月29日に長崎県の対馬市において,日韓の推進機関により日韓共同申請の調印式を行い,3月初旬にユネスコ委員会へ登録申請書を提出するよう準備を進めております。
 申請後は,ユネスコの諮問機構の評価後,ユネスコ事務局長が登録可否の最終決定を行い,登録の可否が決定されます。時期は,平成29年6月頃の予定でございます。

要望 登録になりますと、呉市は国連の町になります。庁舎前の3本のポールに国連旗を掲げていただくか、無理ならユネスコ旗を掲揚いただくよう要望します。



平成27年度予算委員会
企画課
朝鮮通信使を世界記憶遺産登録
143ページ、国際交流費についてお尋ねします。今、朝鮮通信使を世界記憶遺産登録しようという動きがありまして、世界遺産に登録されますと手間はふえるんですが、補助金がついたり観光客がどっとふえたりするんですが、そういった面から特に日韓交流を盛り上げて登録を推進すべきじゃないかと思うんですが、ところでこの世界記憶遺産登録はどうなっているか、わかる範囲で教えてもらいたいんですが。

世界記憶遺産の登録に向けての動きは、私も報道とかを通じて、韓国と日本の国内でのゆかりの地が主体となってそういった活動を進めておられるのは承知しております。ただ、私ども国際交流といたしましては、平成16年ぐらいからだったと思うんですが、朝鮮通信使再現行列に韓国から楽団を招請し、その行列に加わっていただくということをされておられまして、言葉の問題もございますので、私ども国際交流としてもいろいろな事務の調整あるいは当日の対応など、お手伝いをさせていただいているところでございます。

呉市出身で三津田高校を卒業した禹長春という博士がおられまして、韓国では農業の父、国賓第2号、韓国の教科書にも載っておって、知らない人がいないというぐらいで、またそのお嬢さんがKDDIとJALの会長の奥さんでもあって、国際交流に貢献しておられます。そういった面から呉市と韓国はすごく深い仲であると思います。世界記憶遺産登録に向けてやるならことしではないかと思いますので、ぜひ要望ですが補正も考えていただいて、よろしくお願いします。プタカムニダ、ここだけハングルでお願いします。


教育委員会
世界記憶遺産登録
朝鮮通信使が、来年平成28年にユネスコ世界記憶遺産登録で動いているそうでございます。世界記憶遺産登録は、朝鮮通信史がここに来たとか、ここに泊まっておったとかというのではなくて、どうも書物が要るそうでございます。呉市にそういった書物があれば、来年のユネスコ世界記憶遺産登録に申請すれば、再来年ぐらいに登録されるかもしれないという状況なんです。そこで、対象となる書物があるのかないのかをお聞きしたいんですが、他市との兼ね合いもありますし、戦略もあると思うんですが、答えれる範囲、公表できるものがありましたら教えてください。

このリストに登録されるためには、記録物が自治体の文化財指定を受けている必要がございます。現在、朝鮮通信使関連で文化財としての指定を受けておるものはございませんが、朝鮮通信使関係の資料の調査を進めました結果、登録できる可能性がある資料は2件ございました。学識経験者から所見をいただき、現在、呉市の文化財指定に向けて事務を進めているところでございます。

あとは要望になるんですが、ぜひそういった貴重なものでありますので、紛失しないように、焼失しないように、また盗まれないようにしていただきたいと思います。ユネスコ世界記憶遺産登録されますと、文化振興課が一躍世界遺産保護課になるのではないかと思いますし、新庁舎にはユネスコのロゴの入ったユネスコ世界記憶遺産登録のまちという看板を出せるのではないかと思います。ことし平成27年のプレゼンにかかっとると思いますので、ぜひ頑張ってください。