線引き
平成22年度予算委員会
質問 都市計画調査費1,200万円についてお尋ねします。
都市計画決定がなされますと、家が建てられる市街化区域と調整区域に分けられます。調整区域に指定されますと、建設が制限されまして、実質建てられなくなるわけです。
四国香川県は、線引きをなくして、調整区域をなくしております。高松市の方に聞くと、あっという間に家が建ったそうであります。ただ、難点は、地価が下がったそうであります。下がったというよりは平均化したのではないかと思われます。
高松市と比べて平地の少ない呉市は、線引きをなくして、郷原、栃原、苗代で住宅建設を可能にするべきと思いますが、線引きはなくせないでしょうか。
今村都市計画課長 旧呉市の区域でございますけども、こちらの区域は広島市を中心として、西は大竹市から呉市まで4市4町で構成する都市計画区域でございます。こちらのほうは市街化区域と市街化調整区域に区分されております。これは都市計画法によって、政令市を含む都市計画区域ではこの区域区分をしなさいという形となっております。これは大都市では公益の視点で無秩序な市街化を防止するという観点から規定されておるものでございまして、広島圏都市計画区域に含まれる呉市の都市計画区域は調整区域をなくすことはできないというふうな状況でございます。
岡崎委員 はい、わかりました。要は広島圏都市計画区域の中に政令市の広島市が入っておるから線引きをなくすことができないということであれば、じゃあ広島市と分ける、広島市を除けばいいのではないかと思うんですが、できないでしょうか。
今村都市計画課長 確かに広島圏都市計画区域から広島市が外れれば、実務的にはできなくもございません。しかしながら、昨今、道州制とか言われる中で、そうなれば広島市に州都をということも議論もなろうかと思いますけども、そういうことになれば呉市としてもその一翼を担うという議論も出てくるものと思われます。また、昨今、コンパクトシティというふうなことを言われておりますけども、これは市街化が郊外に薄く広く広がることによって行政コストが増大するという側面があって、最近はコンパクトシティという課題を全国的に検討しておるところでございます。市内におきましても、焼山地区等におきましては、古い住宅団地では既に空き家等、空き地が発生している状況がございます。また、新しい住宅団地ではまだ売れ残るという状況もございまして、現段階ではそういうことを検討する視野にないというふうに考えております。
岡崎委員 では、要望で終わりますが、田舎を調整区域にするから、もっと過疎になると思います。前にも言いましたが、私は小泉総理にメールを送りました。どうしても調整区域にしたいのなら東京23区を調整区域に指定したらどうでしょうか、東京はもう家が建つ必要はないと思いますとメールを送ったことがあります。ぜひ線引きをなくして、しかし将来道路になるところには一定の制限を設けるとして、呉市に家をふやして人口をふやしましょう。
終わります。