消防団による砂防ダム調査
(1)呉市の砂防ダムの状況
砂防ダム(堰堤)の調査,点検について
Q 砂防ダムいわゆる砂防堰堤について質問します。15m以下が砂防堰堤だそうです。昨年8月20日未明に広島市安佐南区で発生した集中豪雨による土砂災害は,70数名の犠牲者をだし,10か月近くがたつ現在も,仮の住まいでの生活を強いられている人達がいる状況である。
広島土砂災害を急傾斜地区自治会長と見に行きました。口々に言ったのは、「なんで砂防ダムつくらんかったんじゃろう」です。
国と広島市が連帯しながら災害復旧に向け尽力しているところだが,そこでは砂防ダム,いわゆる砂防堰堤の重要性や有効性が再認識され建設が急がれている。呉市では,過去に同じような豪雨災害を経験し,市内に325ケ所の砂防堰堤が設置され.現在新たに8基が建設中であると聞いているが.その砂防堰堤が土砂災害防止にもたらす効果はどのようなものか。
A 砂防堰堤の役割についてでございますが,砂防堰堤は,上流からの土石流をくい止め,下流にすむ人々の生命財産を守る目的で整備されるものでございます。また,堰堤に土砂が貯まることで河床の勾配が緩くなり,土石流の破壊力を弱めるとともに,山裾を固定し,山腹の崩壊を抑制するなど,土砂災害防止に大きな役割を果たすものでございます。
Q 砂防堰堤の役割は大変重要であると認識するが,建設から月日が経ち,土砂が堆積し満杯になっているものを見受けるが,施設の維持管理に係る調査,点検はどのように行っているのか。
A 砂防堰堤の調査・点検については,広島県が平成20年度に施設の総点検を実施しております。それに基づきまして,維持管理計画を策定しており,毎年施設の補修や定期的な調査・点検を実施するなど,計画的な維持管理に努めていただいております。
Q 土砂が堆積し満杯状態になっている施設は,十分な効果が発揮できないと思うが,市民から土砂等の竣沫の要望や問い合わせはないか。
A 堆積土砂の濠漢の要望については,昨年の広島市の土砂災害以降,市民からの波沫等の要望や問い合わせが増えております。
呉市としましては,そういったご意見やご要望に対しまして,速やかに広島県にその旨を伝え,調査・対応をお願いしているところでございます。
(2)消防団による砂防ダム調査の可能性
Q 県が調査、点検を計画的に行っているとのことであるが、答弁にあったとおり市内には数多くの砂防ダムがあり、地域住民もこれらすべてを把握することは困難である。
このため、地域に精通した消防団員の力を借りるなどし、たとえば消防団が山林パトロールの際に砂防ダムの調査をしていただくと、地域の安全につながります。消防団の山林警戒活動の際に砂防ダムをちょっと見ていただくことは可能でしょうか。
A 消防団の砂防堰堤調査は難しい
消防団員の力を活用した地域の危険箇所の把握についてお答えいたします。
地域住民の方々にとって,砂防ダムを含めた地域の危険箇所の把握に努めることは,大規模災害時において,被害軽減のために大変重要なことであると認識しております。
消防団は,地域に精通し,地域住民とともに地域の安全を守る組織であり,平常時には,林野火災防ぎょ訓練など地域の実情に応じた様々な活動を定期的に行っております。
これらの機会を捉え,これまでにも住民からの要望を受け,砂防ダムなど災害時の危険な場所の把握のため消防団員に同行していただき,住民とともに調査したケースがございます。
今後も,市民の安全確保のため,消防団員の力を借りるなどし,砂防ダムに限らず危険な場所の把握に努め,地域住民の方へ周知して参ります。
Q たまたまでしょうか庁舎建設が始まって消防団の山林パトロールをしなくなった気がします。私の気のせいかもしれませんが。庁舎建設のしわ寄せが市民に来ています。山林パトロールは土砂崩れしそうな所の把握と、行方不明者が出たとき、効果的な捜索をするために必要なことであると認識しております。山林パトロールを復活し、併せて砂防ダム監視を行っていただきますようお願い申し上げます。