生涯学習
平成29年度予算総体質問
◆17番(岡崎源太朗議員) 次に、生涯学習についてお尋ねいたします。
旦那の語源は、仏教用語のダーナです。意味は施し、人の役に立つことです。男性は、人の役に立つと心が喜ぶ構造になっておるようです。銀行の頭取が、定年退職して自治会に入ったのはいいが、地域に溶け込めずに浮いてしまって引きこもったと聞いたことがあります。生涯を通して学習し、人の役に立てる技術を身につけることが定年退職後の生きがいに必要となってまいりました。東広島市では、生涯学習パスポートを発行して、ポイント数に応じて表彰し、将来的には賞を受けた人が上級者として講師になって社会に還元することも想定しておられます。東広島市では生涯教育を推進しておりますが、呉市ではどのように生涯教育を推進しているのか、また何らかを取得した者が講師となって教えるなど社会に還元している講座等があれば例をお示しいただきたいと思います。
◎文化スポーツ部長(上東広海) 呉市の生涯学習については、つばき会館にある生涯学習センター及び市内20カ所のまちづくりセンターで実施しております。その内容を平成27年度の実績で申し上げますと、生涯学習センターと市内のまちづくりセンターで738の講座を開いておりまして、その講座で学んだ成果を各地区で行われている文化祭で発表することで、やりがいや生きがいなどを感じておられる方が大勢いらっしゃいます。そうした中、受講者の中から独自に活動を始めるサークルも生まれてきており、自立したサークルも含めた自主サークルの数は現在227団体いらっしゃいます。こうした団体には、市政だより等による広報などの支援を行っております。また、講座で知識や技術を習得された方が講師になった事例を申し上げますと、工作教室や合唱団のOBによる講師の事例などがございます。私どもといたしましては、まずは講座の受講をきっかけに生きがいづくりを見つけていただく方をふやすことに主眼を置いた取り組みを推進してまいりたいと考えてございます。
◆17番(岡崎源太朗議員) 公民館活動以外にも、消防には防災リーダー育成ですとか、地域協働にはレクリエーションとか市や県や公的団体の研修制度があろうかと思います。専門機関の情報はなかなか手に入りにくい状況がございますので、ぜひホームページなどで各課共通のフォーマットの案内で閲覧できるようにまとめていただければと思います。ぜひパソコン講座のお題にしてください。また、東広島市のように技術を習得した方にはボランティアで活躍するシステムを御整備いただければ技術習得に力が出てまいります。
平成22年12月代表質問
生涯学習について
質問 東広島市では、「東広島市生涯大学システム」があり、これに申し込むと生涯学習パスポートが発行され、大学の授業のように様々な講座に参加できます。講座の内容は英語やドイツ語から内臓脂肪減少レッスン、憲法の講座・・・けんぽうも体を動かす拳法と法律の拳法があるのですが、多くの講座があります。この講座の目標単位を取得された方には、奨励賞が贈られ、また技能の収得者として小学校の総合教育の講師として呼ばれることもあるそうです。
呉市にもきらりスト等の登録制度がありますが、この生涯大学システムのように幅広く受講生を呼びかけ、知識、伝統を継承する人材を育てる仕組みを作るべきと思われますがどうでしょうか。
また、東広島市には企画講座も募集しており、これは自分が企画したい講座について申請をしてその企画が通れば、講師謝礼と消耗品費、印刷費が補助されるものです。同様の企画補助制度は岩国市にもあります。
子育て、環境、介護などせっかくの知識が眠っていることが考えられます。その知識を講座を通して多くの人と共有することができます。
このような企画講座も計画できないか質問します。
答弁 現在、きらりすと制度には119名が登録されておりますが、この中で一部の方は学校の総合学習などの講師としても活躍をされております。ただ、この現在のきらりすと制度だけで我々も十分であるとは考えておりません。市民が生涯にわたって生き生きと活動していくためには、どのような内容の講座が必要なのか、またどのような活躍の場があるのか、こういうことにつきまして地域協働課など関係部署とも相談しながら、市民のニーズを十分に調査把握していく必要があると考えております。いつまでも既成のものに頼るのではなくて、社会の新しい動きに対応していくことが大切であると考えております。
要望 日本人は世界でも珍しく、思いやりのある民族です。これは島国という限られた地域の中で、毎年台風が来るという過酷な環境の中では人と人とが助け合わなければ生きていけないという中から生まれたものと考えられます。男も女も大人も子供も身分も学歴も関係ないみんなが力を合わせて堤防を作らなくては台風に備えられない。そんな風土が他人との争いを避け、思いやりのある民族を作ってきたのだと思います。
自衛隊はイラクに派遣されました。アメリカやオランダがテロ攻撃を受ける中で、日本には弾一発も飛んできませんでした。それは地域住民の中に入って、地域住民と一緒になって活動し、信頼を勝ち得たからです。
これは先ほど言った島国特有の一緒になって仕事をする精神があったからです。自衛隊が現地に行くと、すぐに人だかりができる。その中の一人でもピストルを持っていた人がいたら、大変なことになる。爆弾を巻いた人がいたら天国に行ってしまう。その危険を顧みずに一緒に活動したことは、日本の誇りです。一緒になって、汗を流す。この精神も伝えていく必要があります。
日本人のみんなで一緒に仕事をするという良き伝統を残す講座を開いていただきますようお願いします。
岩国市では日本人の良き伝統の「思いやり」を江戸仕草という講座て開いています。江戸は地方から様々な人が集まります。その中で、争い事無く平和に暮らすための知恵が出されました。嘘をつかない。他人様に迷惑をかけない。
ひとつの例が馬車です。
江戸の馬車は馬一頭が車を引きます。それは、なるべくほこりを立てないようにという他人に対する配慮からです。
他人を思いやるという美しい日本の伝統は何らかの講座で語っていただきたいと思います。
それ以上に考えなくてはならないことがあります。
今年、百歳以上の高齢者が行方不明というニュースが流れました。
3年も4年も経って白骨化した遺体が見つかる。このようなことがあっていいのでしょうか。
また、乳幼児二人をマンションに残して遊びほうけて、餓死させた母親もいました。冷蔵庫には小さな手の跡が無数に残っていたそうです。
親子三代が同居すればいっぺんに解決します。
他市では親子が同一の建物に住むと補助されるところもあります。
呉市は親子三世代同居の講演など企画していただければと思います。
自衛隊の宣誓分の中に、
『事に臨んでは危険を顧みず、身を以て責務の完遂に努め、以て国民の負託に応える』という文章があります。
警察も消防も保安庁も危険な仕事です。しかし、最初から命を捧げることを宣誓する仕事があるでしょうか。
日本は1万年以上の長きにわたり単一国家を形成し、他国に侵略されたことがありません。これを維持するために家庭を顧みず命を捧げた尊い先人がいました。まずは英霊をたたえ、その伝統を受け継いでいく講座も作る必要があります。
日本人はすべてのものに神が宿っていると考えたから、ものを大切にし、自然を破壊することなく自然と調和して生きてきました。
子供は国の宝でみんなで地域で育てていました。
日本人の伝統を受け継ぐ講座を企画くださいますようお願い申し上げます。