SNSソーシャルネットワーキングサービス
平成24年9月代表質問
(2)SNSソーシャルネットワーキングサービスの活用について
岡崎源太朗議員 次に、2番目、SNS、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの活用についてをお尋ねいたします。
3・11の教訓から、災害時とその後しばらくは、電話やメールといった通信手段は今回使えないことがわかりました。東日本大震災で唯一連絡手段として使えたのは、SNS、ソーシャル・ネットワーキング・サービスという掲示板のような一方的に情報を発信するサービスです。ある避難所で、食料は何とか届くようになったんですが、高齢者向けのやわらかい食事が必要になりました。ところが、メールも電話も携帯電話も使えない、連絡手段がない。そこで、そこの方はツイッターにその旨を書き込んだところ、それを見た飲食店とかすし屋が、じゃあということで、やわらかい食事をつくって届けてくださったそうでございます。ただ、これが双方向の通信ではないために、何か一遍にたくさん届いて、逆にちょっと困ったこともございました。ということから、災害発生が起こった後に有効なのは、防災メールよりもSNSといったソーシャル・ネットワーキング・サービスではないかと思います。ふだんからもSNSを使って積極的に市と地域の情報発信をしている自治体がございますが、呉市でも、災害後の連絡手段として、またふだんの情報発信としてSNS、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用してはいかがでしょうか。
総務企画部参事(西岡伸一) 議員からもありましたように、ソーシャル・ネットワーキング・サービスは、情報通信手段の一つとして有効であると認識しており、ツイッターやフェイスブックなど、各自治体での利用も始まっているところでございます。本市においても、現在フェイスブックを市制110周年のホームページで試行的に活用しており、一定の成果が出てきていると感じているところでございます。一例を申し上げますと、呉市のお宝紹介として、狩留賀の夜景や野呂山からの景色などさまざまな写真をアップしますと、その都度閲覧者からの反応がすぐにわかりますので、次の取材をする上で参考になっております。また、フェイスブックの特徴でもある友人や知り合い同士のつながりによって、呉の情報がこれまでなかなか届きにくかったところまで広がってきております。今回の試行の中でいろいろな検証を行いながら、フェイスブックなどソーシャル・ネットワーキング・サービスを広報や情報伝達手段として活用していきたいと考えております。
岡崎源太朗議員 ぜひ台風情報でありますとか、近々行われる行事とか、献血の呼びかけとか、どんどん情報発信をしていただきたいと思います。ただ、その際、デジカメで写真を撮って、またパソコンを立ち上げてデータを移してアップロードしていくのでは、時間と労力が逆に無駄になってしまいます。タブレット端末で思いついたら即写真を写して実行する環境が必要なのではないかと思います。タブレット端末を各所に配備するべきだとは思われますが、いかがでしょうか。
総務企画部参事(西岡伸一) タブレット端末などの技術革新によりまして、さまざまな情報端末、次々と開発されております。また、利用されてきているようになっております。有効なツールであることは認識しております。議員御指摘のように、タブレット端末を各所に配備することについては、なかなかそういうことにはいきませんけれども、今後も情報の収集や発信を行うための器具について、有効な活用方法を研究してまいりたいと考えております。