特別会計

平成25年度予算委員会
借金を企業会計から

歳入 P133市債 財政課 借金を企業会計からできないか
岡崎 では、133ページ、市債について、借金を企業会計から借りられないかということについて質問します。
 小村市長就任までは毎年100億円ずつ借金がふえておりました。平成12年の市債は760億円ですが、平成17年には倍の1,456億円になりました。しかし、小村市長就任後は毎年20億円ずつ借金が減っております。小村市長の経済効果は年120億円ではないかと思われます。
 ここで、市長就任以来ずっと減り続けてきた市債が、惜しいことに平成23年度だけは前年度よりふえました。これは交通局民間委託の費用のために50億円の借金をしたからだと思います。利子が3億円かかります。このとき、水道局と健康保険で蓄えが55億円ありました。返すことができる借金なら、企業会計、特別会計から借りればいいと提案をしたんですが、ここで質問です。複数年度で間違いなく返すことができる借金なら、特別会計、企業会計からちょっと借りれないでしょうか。

阿原財政課長 会計間の資金のやりとりの御質問だと思います。
 ただいま、例えば水道局もしくは健康保険で、一番大きい数字としては国保財調の基金なんかのことだろうと思います。一つ考え方として、同一法人格内にある会計間におきましては、貸し付けということになりますと、これは金銭消費貸借のいわゆる契約になりますので、同一法人格内においては契約という概念が発生しないという考え方が一つございます。国保財調から、ずっと金がそこにあるんであれば、しばらく借りてはどうかということなんですけれども、これは法律上についてこれを違法だとするものはないんですが、財政運営上、保険料、目的税等で運営されている事業が一時的に黒字になっているからといって、これを一般会計に繰り出して他の財源に充てるということは、後で返すからといっても一般的に問題があるということが言われておりまして、このような場合には、その会計内、国保の財政調整基金でありますとか、そういった基金へ積み立てて後年度に備えるというのが一般的な解釈とされておるところでございます。
 呉市におきましては、今は複数年度において、一事業年度を超えての考え方でございますので、一会計年度内におきましては、例えば一般会計と各特別会計で保管しております、一般会計にもございます各基金のお金は一元管理をしております。一元管理をしておりますので、現実的には1年間の中で全てのお金を必要があるときに使って、それぞれ最後年度末に精算して、本来つけておくべきであった預金利子等を各基金等へお返しする、それを積立金として各基金のほうへ積み立てをするという運用を現実的にいたしておりまして、お金のやりとりを現実的にはいたしておるという状況があります。
 あと、企業会計についてのお尋ねもございましたけれども、企業会計との間では、お互いの資金の状況を見ながら、繰りかえ運用という形で一時借入金というような、現実的には一時借入金という位置づけの繰りかえ運用をやっておりまして、これは1年度の中での話になりますけれども、例えば下水道事業会計で10億円資金に余裕があって、一般会計のほうに資金に余裕がなければ、これを一般会計は10億円をお借りして利子をつけてお返しするという運用は従来からやっておるところでございます。

岡崎 ほとんどわからなかったんですけれど。(笑声)
 あとちょっと目をつむってくれたら、利子3億円が入ったんじゃないかなと思いまして、金庫のお金があるんなら、そこから借金したらいいのではないかなということを普通に思わさせてもらいます。それは我が家で同じことがあったら、あんたばかじゃないと言われるのじゃないかと思います。
 ちょっと要約しますと、単年度ならば貸し借りが恐らくできるのではないかなと理解しました。それと、複数年度でも、法律的に無理じゃないけれど、余りいいことではないという形で聞いたんですが。だったら、例えば別会社といいますか、どこかトンネルで別会社をつくって、そこに融資してそれを借りるとかということはできないんでしょうか。

阿原財政課長 別会社をつくってというのはちょっと無理があると思うんですが、資金の運用については、できるだけオール呉市で見たときに違法性がなく、有利な運用ができるように今後とも検討してみたいと思っております。

岡崎 わかりました。特別会計につきましては、塩川正十郎元財務大臣が、母屋でおかゆを食って辛抱しておるのに、離れで子どもがすき焼きを食っておるとやゆされたことがございます。国の一般会計も、今年度は90兆円の予算のうち56兆円を借金されるということで、でも特別会計には毎年20兆円の余剰金が出て、200兆円ぐらい蓄えとると言われております。いつか国も改善されるであろうと思いますので、国の方針が変わりましたら呉市も柔軟に対応をお願いいたします。