特殊詐欺等の防止


令和 6年第2回 6月定例会
◆(岡崎源太朗議員) 私は岡崎源太朗でございます。
 昨日の新聞記事にもありましたように、今SNS型投資詐欺が大発生しております。どのようなものかと申しますと、LINEでトークルームに入りますと、そこにテレビの有名人ですとか経済産業大臣が入ってきて、投資話になるそうでございます。そこでみんなでやろうやろうと盛り上がりまして、投資すると、画面上ではいきなり10倍に上がったりするそうでございます。しかし、これは外国為替なので、換金のためにはさらにお金を振り込まないといけない、また税金を犯人に振り込まないといけない。そういった振込というのはインターネットバンキングで行われるそうでございます。いざここで下ろそうとすると、連絡が取れなくなって分かってしまう。ちなみにトークルームに入ってくる有名人とか経済産業大臣は、AI、人工知能を使った外国人によるなりすましだそうでございます。これまでのおれおれ詐欺でしたら、留守番機能付電話にするとかATMとコンビニ対策で防ぐことができました。しかし、SNS型詐欺は固定電話は使わないので、留守番機能付電話は効果がありません。ネットバンキングが使われるので、ATMとコンビニ対策では防ぐことができません。
 ここで質問いたします。
 まずは、昨今の特殊詐欺及びSNS型詐欺の発生状況を教えてください。
 ここで質問席に移ります。

◎市民部長(堀江敏明) 特殊詐欺とSNS型詐欺の発生件数と被害額についてお答えをいたします。
 初めに、特殊詐欺とSNS型詐欺の違いについて御説明いたします。
 特殊詐欺とは、電話やはがき、封書などで親族や公共機関の職員などを名乗り、被害者を信用させた上で、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、ATMを操作させ、犯人の口座に送金させたりするなどの詐欺でございます。一方、SNS型詐欺とは、SNSを通じて対面することなく通信を重ねるなどし、関係を深め、信用させた上で、ネットバンクを利用し、振込などの方法で金銭をだまし取る詐欺でございます。
 次に、発生件数と被害額についてお答えをいたします。
 広島県警の発表によりますと、令和5年の県内の特殊詐欺の発生状況は、発生件数343件、被害総額は約8億8,000万円でございます。そのうち呉市管内のものは、発生件数17件、被害総額は約3,900万円でございます。続いて、令和5年の県内のSNS型詐欺の発生状況は、発生件数が128件、被害総額は約9億4,000万円でございます。また、令和6年は、1月から5月までの発生件数は150件、被害総額は約19億5,000万円と、5か月間で件数、被害総額ともに昨年1年間の数字を大きく上回っております。

◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございました。昨年度は、おれおれ特殊詐欺よりもSNS詐欺のほうが被害額が超えたようでございます。ここでSNS詐欺についてですが、対策についてお考えがあればお教えください。

◎市民部長(堀江敏明) SNS型詐欺の被害防止への本市の取組についてお答えをいたします。
 議員御紹介の生成AIを利用した、有名人を語ったSNS型詐欺の被害が頻繁に報道されました今年3月には、呉市見守りネットワーク、消費生活情報で注意喚起のメールを発信するとともに、呉市ホームページや呉市公式LINEなどでも注意喚起をするなど情報発信を行いました。また、4月に開催された呉みなと祭では、会場を訪れた市民へ特殊詐欺に係るチラシを配布し、注意喚起を行いました。さらに、日進月歩で変化する相談に対応するため、本市の消費生活相談員は国が開催する研修に積極的に参加するなど、日々スキルアップに努めております。今後とも、生成AIを利用した新たな手口であるSNS型詐欺などから市民を守るため、呉市ホームページや呉市公式LINE、市政だよりなどを活用し、市民へタイムリーに適切な情報を提供するとともに、市内で啓発活動を行っている警察や呉市防犯連合会、呉市消費者協議会などの関係機関とも連携を密にしながら、被害防止に取り組んでまいります。

◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございました。AIによるなりすましSNS型詐欺です。AIに対してはAIで対抗することも必要と思われます。警察と市民相談室、地域協働課、行政改革デジタル推進第1課、第2課、総務課、秘書広報課、国際交流センターがSNS上でAIの回答を参考に対策会議をされ、詐欺被害防止に努められますことを御提案申し上げます。
 今月、6月から定額減税が始まりました。松江市では既に先月、定額減税の還付金詐欺が起こりました。北九州市でも還付金詐欺が起こりました。定額減税で減税手続が間に合わないときは還付金となります。今年度は定額減税に乗じた還付金・給付金詐欺が起こらないよう、広報による注意喚起をよろしくお願いいたします。