豊かな山の育成
令和6年12月定例会
2.豊かな山の育成について
(1)人工林から豊かな山への転換を図る取組 農林水産課
◆29番(岡崎源太朗議員)
次に、豊かな山の育成についてお尋ねいたします。
川と海の魚が育つのに山の自然環境が大きく影響いたします。漁獲高を高めるために、漁業事業者が植樹を手伝うこともあります。山を破壊する行為として、風力発電とメガソーラーがあります。風力発電は、山頂までプロペラを通すために、40メートル幅の道路を造ります。多くの森林が伐採されます。メガソーラーは、土砂災害の原因となっております。深さ60センチの土をつくるのに2万7,000年かかるそうでございます。山を削るとすぐには元に戻りません。
もう一つ、山に悪影響を与えるのが、杉、ヒノキといった針葉樹の人工林です。下刈りや枝打ち、間伐などの手入れもしていない人工林は密生してしまいます。また、針葉樹は常緑樹で、寒い時期でも葉を落とさないことから、年中日光を遮り地面や根元まで光が差さなくなってしまうことから、広葉樹をはじめとする低・中木の成長が妨げられ、土がどんどん痩せていきます。このような人工林に植えられている針葉樹は、裸子植物なので実がならず、葉も野生動物の食用に向かないことから、餌を求めて里に下りてくる一因となっておると考えられます。人里近くを里山、その奥を奥山と言いますが、昔から奥山には手をつけてはならないという言い伝えがございます。
ここで質問させていただきます。
杉、ヒノキなどの針葉樹が住宅建設のための商業用に里山に植えられましたが、十分な管理がなされておらず、そのような森林は荒廃の一途をたどっているのではないでしょうか。人工林を天然林のような山本来の姿に戻し、豊かな山の育成に資する取組についてお尋ねいたします。
◎農林水産担当部長(久保隆弘) 議員御案内のとおり、森林は木材などの林産物の生産でありますとか、山崩れなどを防ぐ国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止などの多面的機能を有しておりますが、過去に植林された人工林において、適切な維持管理が行われていない場合、森林が持つ本来の機能が十分に発揮されない状況となります。
呉市内の人工林における針葉樹の現状でございますけれども、面積は約1,000ヘクタールで、本市の森林面積約1万9,000ヘクタールの約5%を占めており、その多くが、野呂山と灰ヶ峰に位置しております。
こうした状況の中、本市では、個人所有の人工林に対して、国の森林環境譲与税を活用し、市が所有者に代わって間伐等を行うことで、地面に日が当たり、下草や広葉樹が成長しやすい森林の整備に取り組んでおります。
また、本市所有の人工林については、ひろしまの森づくり事業を活用して間伐等の環境改善を実施するとともに、里山についても、防災・減災につながる森林整備や森林保全活動を行う市民ボランティア団体に支援を行っております。
引き続き、多面的な機能が発揮される豊かな森づくりに努めてまいります。
◆29番(岡崎源太朗議員) ありがとうございます。杉やヒノキの葉には殺菌作用がありまして、微生物を殺します。なので、腐葉土にはなりません。熊は、杉、ヒノキの葉は苦くて食べられないそうでございます。杉の木は実がなりません。食べるものがないので、熊やイノシシが人里に下りてまいります。ちなみに、熊は呉市にいませんので御安心ください。
杉とヒノキは裸子植物で、大量の花粉をまき、多くの人に迷惑をかけます。バイク乗りである私は被害を受けております。私は被害者です。人と動物と魚に迷惑をかける杉、ヒノキは早く撤去をしていただきたいと思います。
豊かな森が豊かな海をつくります。自然と共生してきた日本が、自然と動物と共生し、テクノロジーと産官学協力体制で漁獲量を増やし、世界に技術指導に行きましょう。そして、世界中の人がおなかいっぱいになる世界を願います。
そのためには、先ほど言いました農林水産省と環境省と広島大学と海上保安大学校と呉市が、豊かな海づくりで共同研究開発取組実施をする必要があると思います。陰ながら応援いたしますので、よろしくお願いいたします。