エコフィード



平成22年予算委員会 
小学校衛生管理事業 P257  3千4百万円
小学校衛生管理事業の中のじんかい等収集業務等になると思います。予算3,400万円です。昭和東と原小学校内に残飯を堆肥化する機械が知らないうちに設置してありました。議会に説明はなく、承認をしておりません。機械内部は回転する歯がついており、大変危険であります。他市ではフェンスで囲んでいるところもあります。もしメタンガスが発生した場合、爆発火災になるのではないかと思います。モーターを使用しておりますので電磁誘導によって電圧が発生します。見たところ感電防止のアースをとっていないようです。
 ところで、この機械の土地使用料と機械の電気代は業者が払っておられるのでしょうか、お尋ねします。

大尾教育施設課長 委員今昭和東と原小学校というふうにおっしゃられましたが、21年度から原小学校は撤去して、今昭和東小学校だけに設置をしております。一応給食残渣を今まで焼却処分をしとったわけですけども、これを堆肥にして学校の学級園に入れて育てるということでございまして、教育委員会としてもこういう事業に賛同しまして、土地の使用料、電気代については免除ということにしております。

岡崎委員 機械1台ということは大変失礼いたしました。
 そこで、危険な機械で製造した堆肥は売却しておられると思うんですが、このときの売却益は市に入っておるのでしょうか。

大尾教育施設課長 先ほどもお答えしましたけど、売却じゃなくて、堆肥にして昭和東小学校の学級園で植物を育てるのに施肥にしておりますので、売却はしておりません。
 以上です。

岡崎委員 エコフィード事業でこの取り組みを30校に拡大して、残飯を倉橋の林養豚業者に売っておられると思うんですが、このときのもうけは呉市に入っておられるのでしょうか。

大尾教育施設課長 今委員がおっしゃったのはエコフィードといいまして、20年度の2学期からスタートした事業でございます。先ほども申し上げましたけども、いわゆる給食残渣については、従来は一般のごみと一緒に集めて焼却処分をしとったわけでございますけども、食物連鎖といいますか、残渣を有効に利用しようということとごみの減量化、CO2の削減ということで、給食残渣を収集して、業者さんは自社に持ち帰られて飼料ですね、豚のえさに加工されて養豚業者さんに売却をされとるということです。我々としてはごみを収集するいわゆる収集コストがありますので、収集運搬業務の委託料を払っておりますけども、業者のほうからは売り上げというか、利益が出てるかどうかというのはわかりませんけども、それは市には収入としては入っておりません。

岡崎委員 本来じんかい収集業務は、残飯を集めて、まあ残飯だけではありませんが、紙とかも集めてそれを焼却炉に持っていく仕事です。その中からこのように残飯を別に運んで、それで業者がもうけておる。もともと市の残飯といえども財産でありますから、それを売ったお金は市に入るべきと思われるんですが、どうでしょうか。

大尾教育施設課長 先ほども言いましたけども、従来は一般ごみの中で一本でやっておりました。21年度からはエコフィードと一般のごみを分けて、一般のごみは収集して焼却、あるいは不燃ごみにはそれなりの処分をしとります。エコフィードは、先ほど言いましたけども、大きく言えば循環型社会といいますか、資源として再利用するということで、そっから先は業者さんの努力ということで、我々としてはやっぱり学校のほうから出た給食残渣について収集運搬していただくということで、業者さんに手数料を下さいとかということにはならないと思っとります。

岡崎委員 立派な残飯が出て大もうけしてもやはり市に入らないのかなということを思います。
 機械設置のときも、エコフィードのときも議会に報告はありません。私がこの機械をこっそり見に行ったとき、ふたにかぎはかかっておりませんでした。子どもが機械の中に転落したら堆肥化されて骨も残らないでしょう。事故が起こったときに議会にないしょでは市民に説明ができません。事業をするときは議会に報告していただきたいと思います。



平成21年度予算委員会
☆怪しいエコフィード事業  小学校給食運営事業P263  221,067千円

質問 エコフィード事業、20年度からされとると思うんですが、21年度も実施されるんでしょうか、お尋ねします。

答弁 21年度も、実施する予定でございます。

質問 エコフィード事業のこの事業を手がける業者は、お尋ねするんですが、原小学校と昭和東小学校で残飯堆肥化をしておられる業者なんでしょうか。

答弁 今年度については、その業者でございます。

質問 では、聞くんですが、エコフィード事業をこの業者が手がけることになったのはなぜなんですか。入札ではないんですか。

答弁 今年度、これは学校じんかいの収集業務の中で、費目は学校給食運営事業じゃなくて学校衛生管理事業の中なんですけども、学校じんかいの収集契約、これは入札でやらせていただきました。収集業者の方から、給食の残渣を今まではずっと焼却処分をしとったわけでございますけども、何とか資源化したいということでエコフィード事業に取り組んで、教育委員会としてもそのほうが再資源化につながるということで協力をしとるところでございます。

質問 今御答弁ありましたように、残飯をクリーンセンターに運ぶ契約というのは年2,011万円で今年度されております。その残飯を、業者は2校の残飯を横流しして堆肥化をして、倉橋のH養豚業者に売ってもうけておるんですが、このときのもうけというのは呉市に入るんですか。

答弁 金額的には市には入っておりません。ただ、現行、じんかい収集の契約の枠内で今エコフィードのほうに取り組まれております。当然、収集コストとか、かなり業者の方の持ち出しのほうが多いかというふうに考えております。

質問 要はこの売ってもうけた額が呉市には入っておらない、要は業者のもうけになっとるということであります。今回、このエコフィード事業でさらに30校に拡大して、さらにもうけさせようとしておるんですけど、そもそも残飯をクリーンセンターに運ぶ委託契約を2,011万円でしておるんですが、こういうふうにその残飯をよそに流すということは契約違反にはならないんでしょうか。

答弁 先ほども申し上げましたとおり、現行の2,000何万円の学校じんかいの収集契約の枠内でエコフィードを進めてます。現在、小学校32校、旧市内の学校ありますが、生ごみ処理機を置いとる2校を除いて30校で現在やっております。

質問 どうなんですか、今後これ拡大して、例えば全校に広がったときに、クリーンセンターに残飯を運ぶという契約そのものがなくなってしまうんではないですか。

答弁 21年度からは、いわゆるこの生ごみのエコフィードとほかの一般の学校ごみは分けて発注する予定にしております。

質問 ところで、そういった今まで2校で堆肥化してきたこと、あるいはこの事業、エコフィード事業を進める、このことは教育経済委員会には報告はされたんでしょうか。

答弁 委員会のほうには御報告をしておりません。エコフィードにつきましては、昨年の実は9月、2学期からスタートした事業でございまして、この1月末で大体給食残渣が約48トン出とりますが、そのうちいわゆる豚のえさになったのが11トンということで、CO2の削減にもつながっておりますし、先ほど申し上げましたように残渣をそのまま焼却処分するんじゃなくて、いわゆる再資源化ということで、大きく言えば循環型社会の構築の一端になっとるということで考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。

質問 今まで30年間、この業者に対して随意契約で5,000万弱で契約してきた、今は小村市長になりまして入札にはなりましたが、今度はこういうふうにエコフィード事業を進めるということで、それをまた教育経済委員会に報告しないというのは私はよくないと思いますので、考えていただきたいと思います。


【学校の残飯を焼却場に運ぶだけの仕事を30年間5000円で入札でなく随意契約してきました。(※岡崎の指摘で入札に) 今度は残飯を倉橋の養豚業者に横流しするのを黙認し、30校に拡大し、さらに業者をもうけさそうとしています。また、この事業のことは議会に報告していません。呉市教育委員会はどこまで腐っているのでしょうか。】



平成19年度決算委員会
☆(堆肥化事業?)※決算書に記載なし?
○質問 小中学校の残飯,そのほかのごみを焼却場まで運ぶ仕事を,平成18年までの30年間5,000万円の随意契約で実施していたが,平成19年度は入札となり幾らで落札したのか。
○答弁 平成19年度までは随意契約で,入札に移行したのは20年度からである。平成19年度の契約額は4,600万円余,平成20年度は2,011万円である。
○質問 決算の範囲を超えていた。申し訳ない。入札にした英断と経費節嘩した努力に感謝する。
 昭和東小学校と原小学校に堆肥化する機械が設置してある。議会の承認を得て実施している事業か。
○答弁 事業というよりも学校ごみの収集業者が教育委員会とタイアップして給食残さを減らそうとするものである。これまで給食残さについては,すべて焼却処分していたが,有効活用できないかということで,生ごみ処理機を置いて堆肥化するために,2台を昭和東と原小学校に試験的に設置したものである。
○質問 議会に報告ないのは,問題がないからよいだろうという判断だと思うが,搬入口から子供が転落すると大惨事となる。以前,搬入口には鍵がかかっているという答弁であったが,私が調査したときには,鍵がかかっていなかった。証拠として石とほうきを突っ込んでおくことも考えたが,モーターが加熱して火災になってはいけないのでしなかった。私のような善良な市民だけではない。議会の承認を得ていないし,近隣の議員や自治会長に火災や爆発の危険性を報告していないのはよくない。恐らく子供か転落したらすべてが堆肥化されてボタンと靴しか残らないのではないか。事故の責任はだれが負うのか。業者か,学校長か,教育委員会か,追及しなかった議会か。
○答弁 鍵がかかっていなかったということだが,機械を稼働するボタンにはすべて施錠している。動かすときのみ給食調理員を中心に職員が解錠して稼働させている。子供が誤って入ることはあり得ないと考えてる。
○質問 搬入口に鍵がかかっていなかったら,機械が動いているときに転落するかもしれない。民間業者が設置しているが,土地の使用料と電気代はどうなっていたのか。
答弁 教育委員会も協力するということで,使用料は取っていない。電気代は学校の電気使用料の中で市が負担している。
○質問 市が税金で支払っていたということだが,今年度,残飯堆肥化の計画であるエコフィード事業を実施するとのことだが,教育経済委員会への報告はないのか。既に小学校に機械を設置し,2校で既成事実をつくっているこの業者が,この事業に参画するのは圧倒的に有利であることは言うまでもなく,事実参加している。この業者に30年間随意契約してきたことも疑問が残るが,事業を始める何年も前から場所と電気を提供し,議会に内緒で実績をつくらせてきたことは,ますます疑問が残る。平成20年度にエコフィード計画が念頭にあったから,議会に内緒で業者を特別優遇して,平成19年度の実績づくりを
したのではないか。
○答弁 2校に生ごみ処理機を試験的に設置しているが,ほかの30校はどうするかという問題は残っていた。今までは,給食残さをすべて可燃ごみとして焼却処分していたが,先般6月議会の本会議でも答弁したように,給食残さを何とかして有効活用できないかという思いがあった。今年度に入って飼料として豚のえさにできないかということで,実験的な取り組みとして,この9月の2学期からほかの30校についてはじんかい収集業者が収集して,自社で飼料化している。
○質問 議会に内緒で事業を実施すべきではない。教育委員会は議会制民主主義を知っているのか。給食残さに異物が混入しないように各学校に指示をしたのは,できた堆肥を業者が倉橋で高値で売るための配慮ではなかったのか。平成19年度決算の範囲から外れるので追及できないが,今後は議会も大事にするよう願う。



平成19年予算委員会
質問 昭和東と原小学校内に残飯を堆肥化する機械が勝手に設置してある。議会に説明はなく、承認をしていない。機械内部は回転する刃がついており、大変危険である。他市ではフェンスで囲んでいるところもある。もしメタンガスが発生した場合、爆発火災になるのではないかと思う。モーターを使用していれば電磁誘導により電圧が発生する。感電防止のアースを取っていない。土地使用料と機械の電気代と堆肥の売却益は市に入っているか。

答弁 アースは取ってある。装置入り口は鍵がかかるようになっており、安全性が確認してある。

質問 この業者は残飯を焼却場に運ぶ仕事を呉市と毎年5000万円で31年間随意契約してきた。事実に間違いないか。

答弁 その通りだ。

質問 30年以上も独占させるのはおかしい。競争入札にすべきだ。


平成17年度決算委員会
質問 毎年5000万円の仕事を30年間1社が独占している。間違いないか。

答弁 現在随意契約でおこなっている。

質問 入札にすることを要望する。この会社が昭和東小学校、原小学校へ勝手に堆肥化をする機械を設置している。メタンガスが発生したら爆発の危険性があり、アースをとっていないと感電する。平成17年度に自治会長や地元議員に相談したか。

答弁 地元に相談はしていないが、学校の了解を取ってある。




平成18年度予算委員会
給食残飯堆肥化 275小学校管理運営費
◆岡崎委員 次に、275ページ、小学校衛生管理事業についてお尋ねいたします。
 給食の残飯を今機械を入れて堆肥化されておるようであります。昭和東と原小学校内に残飯を堆肥化する機械がこれ勝手に設置してあります。議会に説明がなく、これ承認をしておりません。機械内部は回転する歯がついておって、大変危険であります。他市では、フェンスで立ち入りできないように囲んでおるところもあります。もしメタンガスが発生した場合、火災になるのではないかという懸念もあります。実際モーターを使用しておると思いますが、モーターを使用しておりましたら、電磁誘導によって電圧が発生しておると思いますが、感電しないようにまずアースはとってあるんでしょうか。
 もう一つ、この機械の電気代はだれが負担しておるのでしょうか教えてください。

◎正脇学校安全課長 今議員仰せの原小学校と昭和東小学校の残飯の堆肥化の機械でございますけども、勝手に置いておるといいますか業者の方から置かせてくれということで以前から置いております。
 アースはとってあるのかという御質問ですが、ちょっとアースについては確認しておりませんけども、危険のないように投入口にはかぎをつけて、かぎは給食調理員の方が管理しております。
 それから電気代についてでございますけど、電気代は市の方が負担しております。

◆岡崎委員 環境学習のため残飯を堆肥化することはいいことであります。ただ、議会に内緒でこういったことを進めるのではなく、正式に導入計画を立てて入札によって機械を安全に設置していただくことを、これは希望いたします。
 ところで、残飯を運ぶ業者がどうして固定した機械を置くことができるのだろうと思います。永久契約になっておるのかなというのがありますが、廃棄物処理業者は呉市に1社だけなんでしょうか。この業者は今まで何年連続して契約してきたか教えてください。

◎正脇学校安全課長 学校のじんかいの収集につきましては、現在の業者とは昭和50年から契約しておると思います。

◆岡崎委員 これちょっと違うかもわかりませんが、資源回収業者は呉市に7社、産廃の資格を持った業者はたくさんあります。随契でなく入札にしていただきたいと要望いたしておきます。



平成15年決算委員会
☆残飯堆肥化事業
げんたろう広島市では給食の残飯を堆肥化する機械を設置している学校がある。
 呉市では堆肥化する機械を設置する考え、あるいは堆肥化する事業を取り組む考えはないか。
答弁 堆肥化事業を検討したことがあったが、悪臭が発生する等の問題があり、機器の設置はしていない。

げんたろう これは呉市のある学校に設置してある機械の写真だ。機械の銘板には生ゴミ処理機と書いてある。「堆肥化事業を取り組む」と議会で聞いた覚えはないし、1台350万円する機械の購入予算や工事の予算は議会が承認した記録がない。
 この機械が設置してあるのはなぜか。

答弁 市が設置したのではなく、業者が試験的に設置した。

機械の中はこのように回転する刃がついている。児童が巻き込まれた場合、大惨事になる恐れがある。どうするのか。

答弁 生徒に近づかないように指導している。

他市では柵で囲まれているところもある。議員にも相談すべきだ。




平成14年6月定例会
◆岡崎源太朗議員 2番目に、給食残飯の堆肥化についてお尋ねいたします。
 大自然では、ライオンの食べ残しをハゲタカやハイエナが食べ、その食べ残しをネズミやカラスが食べます。みんながおなかをいっぱいにし、みんなが幸せになります。しかし、人間社会では、残飯はほとんどの場合、灰にしてしまいます。それも化石燃料を使い、炭酸ガスをまき散らしてです。社会構造や衛生面を考えますと、焼却に反対しにくうございますが、子供は疑問に思います。広島市では、小学校に残飯処理機を設置し、堆肥をつくっているところがあります。呉市においても、環境教育の一環として残飯処理機を設置すべきだと思われますが、当局の御見解をお伺いいたします。



 2の(2)給食残飯の堆肥化についてでございますが、議員仰せのとおり、環境教育の観点から大切な内容であると考えておりますが、学校において円滑に機能をさせるためには、機械の管理や堆肥として活用するために要する労力等、幾つかの課題がございます。今後さらに研究し、学校の実情に応じた実践について検討してまいりたいと考えております。