ゼロエミッション構想




9月定例議会代表質問 平成11年9月14日
誠志会 岡崎源太朗

@◆岡崎源太朗議員  まず、環境に関してでございます。
 ゼロ・エミッション構想についてでございますが、1年間に出るごみの量は、家庭ごみが5,000万トン、産業廃棄物が4億トンに達します。そのため、現在国では、あらゆる産業廃棄物をゼロにすることを目指したゼロ・エミッション構想を発表し、環境に対して、他の地域にない先進的な取り組みがなされておる自治体にエコタウン都市の指定をしております。国からエコタウン都市に指定されると、通産省と厚生省からリサイクルなどの公共施設建設費用の2分の1が補助されます。現在、北九州市ほか6つの都市が指定を受けております。広島県は「ひろしまゼロ・エミッション推進事業」を打ち出し、エコタウン都市指定取得に向けて力を注いでおります。呉市がエコタウン都市指定取得に行動を起こすことによって、環境への負荷の少ない経済システムの構築やリサイクル施設の整備が進み、市民に環境への意識が深まると思われます。
 呉市として、県のひろしまゼロ・エミッション推進事業に参画し、エコタウン都市指定取得に向けて取り組むべきと思われますが、市の環境に対する姿勢をお尋ねします。

答弁 助役(川崎初太郎) 私からは、1番目のゼロ・エミッション構想についてお答えをしたいと思います。
 「ひろしまゼロ・エミッション推進事業」は、環境と調和した活力ある広島を築いていくため、広島県が事業主体となり、環境への負荷の少ない経済システムの拠点づくりやリサイクル施設の整備、環境に優しい事業活動の推進など、資源循環型社会の形成に向けた施策を推進する事業でございます。
 現在のところ、県におかれましてはフロンガスや食品トレーの再生処理など、資源再利用の技術を持つ企業が集まる備後地区を対象とした「循環型経済拠点構想」を策定するとともに、国に対して「エコタウンプラン」の承認の申請をしているというふうに聞き及んでいるところでございます。
 呉市も「エコタウン事業」に取り組む考えはないかという御質問でございましたが、対象地域の要件といたしまして、資源循環型のインフラや技術の一定の集積、他地域にない独創性や先駆性などが求められておりまして、また、他の地域の先進事例をいろいろ検討してみましたけれども、相当の事業規模や企業間の連携が必要とされております。指定の基準が非常に厳しい内容になっているところでございます。しかし、廃棄物ゼロを目指す資源循環型社会の転換は本市にとりましても非常に重要な課題でございまして、エコタウン都市に指定をされようがされまいが、環境基本計画を策定することによりまして、より積極的に環境保全に取り組んでまいる所存でございますので、よろしくお願いを申し上げます。

◆岡崎源太朗議員 エコタウン、ゼロ・エミッション構想についてでございますが、エコタウン都市指定に関しては、御答弁のとおり備後地区に動きがあります。福山では、フロンをただ回収するだけでなく、リサイクルに回したり、ペットボトルなどのプラスチックは、製鉄に使ったりしております。ごみを圧縮して固形燃料化し、燃やして発電させ、ダイオキシンの発生を押さえるというRDF発電、さらに出てきた灰は、高温処理し建設材料に利用する溶融スラグ構想等県と一緒になって計画をされております。
 呉市としては環境に対する取り組みがあり計画があると思われますが、公表ができるものがあれば教えてください。

環境部長(弓山憲二) それでは再度のお尋ねでございますので、エコタウンの方でちょっと県に聞いた情報がございますけれども、県の方は確かに、議員さん仰せのように備後地区で今申請をされておる最中でございますけれども、これが終わりまして終了ということではなくて、第2、あるいは第3のまた次なるエコタウン計画をつくっていくというようなお考えがあるというふうに聞いておりますので、県などとも協議を重ねて、いろいろ情報を入手しながら研究していきたいというふうに考えております。

◆15番(岡崎源太朗議員) ゼロ・エミッション計画、環境についてでございますが、呉市は環境基本政策を軸に進められるということですが、先ほどの御答弁にもありましたように、備後地区では目に見える形で環境対策に取り組まれております。呉市でも説明できる形で取り組まれてはいかがでしょうか。例えば環境管理の国際規格ISO14001の取得、コピー用紙に古紙配合100%の紙を使う、トイレットペーパーにケナフ紙を使うなどが考えられますが、市の考えはいかがでしょうか。庁舎で使うコピー用紙1,300万枚を古紙配合100%にすれば立木400本が救われると思いますがいかがでしょうか。

答弁
 庁舎内では率先実行計画を策定中です。古紙利用のコピー用紙とケナフ使用は取り組んでいるものもあります。
(コピー用紙は白色度が足りないため、古紙配合100%は使っていません。トイレットペーパーはケナフ使用ではありません。)