ゼロトレランス




平成18年6月代表質問
ゼロトレランスに対する市の考え
 児童生徒と指導のあり方を研究調査していた国研、国立教育研究所生徒指導センターと文部科学省は、先月22日、問題行動を起こした小中学生を出席停止にするなど厳格な対応を求める報告書を公表いたしました。手法はゼロトレランスと同じです。現場では問題行動に手を焼いているとお聞きいたします。
 ここで質問します。
 呉市は文部科学省が出した報告書に対し賛成の立場か、それとも反対の立場をとるのかをお答えいただきたいと思います。
 質問は以上です。御声援、御清聴ありがとうございました。(拍手)


市長(小村和年) 幾つか御質問がありましたので、私の方から一番最後のゼロトレランスという考え方、この報告書についての御質問にお答えをさせていただきたいと思います。
 議員の御指摘の報告書につきましては、拝見はしましたが、国や県からの通知が届いておりませんのでコメントが難しい面もございますが、私はこの公表された趣旨や内容に関しましては、非常に大切なことだというふうに考えております。
 お尋ねのゼロトレランス方式につきましては、違反に対する指導や処分を行う基準や段階を明確にしまして、規則違反者には例外なく統一的に指導するものであると承知をしております。呉市教育委員会では、これまでも社会で許されない行為は学校においても断じて許されないんだという毅然とした姿勢のもとで、教職員が一致して取り組むよう指導しておると承知をしております。私は行政の責任者としまして、これまでの教育委員会の指導が徹底できるようさらに指導してまいりますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 以上でございます。

 最後、ゼロトレランスに対する市の考え方ですが、生徒指導センターによりますと、この報告書を4万部作成して全国に配布予定とのことであります。夏休みに問題行動を起こさないように早期に計画することが必要であろうと思われます。夏休みまでに速やかな対応を要望いたします。
 以上です。



平成18年度予算委員会
ゼロ・トレランス 271教育指導費
◆岡崎委員 次に、今年2月、呉市の中3生徒が先生に対する暴力で逮捕されました。大和ミュージアムも被害を受けました。大変申しわけありませんでした。学校では先生に罵声を浴びせたり騒いだりして、実際授業になってないクラスもあります。アメリカで今効果を上げておるのがゼロトレランスです。導入すべきと思いますがいかがでしょうか。

◎正脇学校安全課長 今、議員御提案の生徒指導におけるゼロトレランス、いわゆる毅然とした対応の考え方についてでございますけども、これは治安とか犯罪の論議でしばしば取り上げられております例の割れ窓の理論というんですか、ビルの窓が1枚割れてると、放置すると次にはそのビルの窓がたくさん割られ、ビルが管理されてないという認識になる、それがだんだん広がって、地域全体が荒れていくというようなことから、例えから文部科学省においても今生徒指導のところで検討しているところです。私どもとしましては、これまでも児童生徒の問題行動に対しましては、小さなルール違反も見逃さない、悪いことは悪いという毅然とした態度で接するようにはしております。これは、考え方は議員と一緒だと思っております。小さな、犯罪の芽を小さなうちに摘むことは大切であると考えておりますので、これからもそのように指導してまいりたいと思っております。

◆岡崎委員 ゼロトレランスの趣旨は、毅然とした態度というよりも、ルールを決めるということです。停学は停学というはっきりとした態度を示すことであります。現実的に、生徒に例えばチョークを投げたら暴力教師だとかと言われたりするそうでございます。やはり先生が生徒に思うように指導できないというのが問題であろうと思います。
 ここでちょっとまた笑われる提案かもわかりませんが、市の職員なら何を言われようと人事に影響ないという思い切った指導ができるんではないかと思われるんですが、市の職員をサポーターで出向というわけにいきませんでしょうか。例えば土木とか、いつも声の大きい人に対応しておられる方だったら何とかなるような気もするんですがどうでしょうか。

◎正脇学校安全課長 いわゆるスクールサポーターというような考え方の御提案だと思いますけども、今、市の職員を学校の方にという考えは持っておりません。

◆岡崎委員 本当剣道の達人みたいな方が来ていただくとよろしいかなということを思う次第であります。