平成20年12月代表質問
国連誘致の可能性
事業仕分けの実施
使い切り予算
中心市街地活性化法
休山新道第二トンネル
教育委員
家庭教育係
平成20年第5回12月定例会 質問全文
国連誘致の可能性
◆21番(岡崎源太朗議員)1番、国連誘致の可能性についてお尋ねします。
平成12年6月、代表質問で、保守系会派2派から、呉市に国連誘致の提案がされ、国連担当者の来呉等ありましたが、最終的に広島市に決まりました。現在、広島商工会議所の5階一部を借りて事務所としておられますが、アジアを統括する国連事務所としては狭いように思われます。この際、国連の教育施設として位置づけるならば、広大な敷地と各種さまざまな施設を有するポートピアこそ国連施設に最適と思われます。呉市に国連の移転を働きかけるべきと思われますが、お尋ねします。
◎総務企画部長(長原寛和) 呉ポートピアパークに国連機関を誘致してはどうかとの御提案でございます。
国際化という大きな社会潮流の中で、学術文化の国際交流、国際平和、国際協力とともに国際貢献活動が強く求められております。本市には、大規模な災害や国連平和維持活動に活躍する海上自衛隊、海上保安業務に関する教育を行う海上保安学校など、国際貢献に取り組む多くの機関があり、本市が果たしてきました役割を認識しながら、大変意義深い御提案につきまして調査研究してまいりたいと思っております。
以上でございます。
◆21番(岡崎源太朗議員) 御丁寧な答弁ありがとうございました。まことに感謝申し上げます。
まず、国連誘致についてですが、ポートピアパークの敷地の周りに、世界196カ国の旗がなびき、管理棟に国連旗と日の丸と呉市の旗が掲げられた姿を通勤通学の呉市民が見るとき、どれだけ呉市を誇らしく思うでしょうか。世界じゅうの旗がなびく中で遊んだ子どもは、いじめをするより古切手を集める子どもになると思われます。10億人が飢餓に苦しみ、1億人の子どもが学校に行けない現状を知るとき、給食を残したり不登校をする子はいなくなるでしょう。その教育的効果ははかり知れません。じゃぶじゃぶ池や漫画図書館もいいでしょう。世界平和に貢献することが、海軍のまちとして欧米の支配からアジアを解放した呉市に与えられた使命ではないでしょうか。ポートピアパークが、ポート・ピース・パークと呼ばれるようになることを願います。
事業仕分けの実施
◆21番(岡崎源太朗議員)
次に、事業仕分けの実施についてお尋ねします。
国が行政改革推進法に規定した中で、事業仕分けという作業があります。事業仕分けとは、予算事業に外部の目を入れ、そもそもその事業が必要かどうかを審議し、必要な事業であれば、官がやるか民がやるかを審議することです。既に、全国32の市が実施し、国においては文部科学省と環境省で実施し、文部科学省では1,590億円相当の事業が不要と評価されました。このことは3つのテレビ局で放映されました。ことし10月には財務省が実施、今月初めに外務省が実施しました。ODAは10を超える省庁が執行しており、重なって支出している予算を適正にすれば、さらに予算を削減できると思われます。
先進的な取り組みを行う横浜市は、既に2回実施しております。宮崎県では本格的に行われ、結果をホームページで公表されています。この仕分け作業は大変経済効果が高く、高島市は仕分け作業で予算約20億円削減しました。約260億円の予算の市でありますから、約1割近い予算削減効果ができたことになります。呉市であれば、予算の1割、100億円、100億円近い予算削減効果が期待できるのではないでしょうか。事業仕分けの計画の有無について質問します。
◎総務企画部参事(木坂修) それでは2項目めの事業仕分けの実施についてお答えをいたします。
事業仕分けにつきましては、事業の担当職員と外部の評定者とが議論を行い、最終的に評定者の多数決により、事業の要、不要や、実施主体が民間を含めてだれが適切であるかなど仕分けしていくものでございまして、行財政改革に向けた取り組みの一指標として既に幾つかの自治体で実施をされております。
議員御指摘の高島市の例でございますが、平成18年度予算が17年度予算に比べ約22億円予算規模を縮小しております。これは事業仕分けの実施による事務事業の見直しだけでなく、投資的事業の削減など、さまざまな取り組みの中で実現したものというふうに聞いております。
本市におきましては、平成14年度から事務事業評価の試行をしており、評価に際しましては、事業の仕分けの特徴である妥当性評価、客観的な評価という点で既にその考え方の一部を取り入れております。また、事務事業評価だけでなく、財政集中改革プログラムに基づく取り組みや予算編成システムの見直しなど、さまざまな取り組みにより、歳出の削減に努めているところでございます。
なお、昨日土井議員にお答えしましたように、事務事業評価も試行導入から6年を経過していることから、呉市の実情に応じた効果的、効率的なやり方を目指して、見直しに着手しているところでございます。
見直しに際しましては、他都市の実例や事業仕分けの考え方も十分参考にしながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆21番(岡崎源太朗議員)
事業仕分けの実施について言わせていただきます。
定額給付金2兆円の財源は、財政投融資特別会計の金利変動準備金から捻出されたものですが、これは10月に実施した財務省仕分けで不要と判断されたものです。つまり、事業仕分け実施の成果とも言えます。
財務省は歳出をチェックする省庁ですが、その財務省の仕分けで不要金が出ました。我が市でも、仕分けを行えば約100億円の不要金を捻出することが可能と思われます。前向きに取り組むことを要望いたします。
使い切り予算
◆21番(岡崎源太朗議員)
次に、使い切り予算についてお尋ねします。
公務員は予算を使い切る職員が優秀とされる風潮があります。呉市の職員皆様がそのような考えでおられるとは思えませんが、鳥取県で予算を使い切らなくていいという方針を出しますと、170億円浮いたそうであります。約500億円の税収の県でありますから、税収の3分の1が浮いたことになります。呉市で実施すると、税収の3分の1の100億円の余剰金を出すことができると思いますが、使い切り予算の廃止について取り組む考えがないかお尋ねします。
◎市長(小村和年) 8点の御質問がありましたけれども、私は3番目の予算の執行について、使い切り予算ということについてお答えをさせていただきます。
議員の御案内のように、呉市は昨年度財政集中改革宣言を行うとともに、本年3月には財政集中改革プログラムを策定をいたしまして、財政健全化に向け着実な実施を図っておるところでございます。このような状況の中で、議員からの、厳しい財政状況の折、目的を果たした予算残額は使わずに残すべきであるという御提案、御提言につきましては、私も全く同感でございます。
呉市におきましては、従来から委託業務や工事請負費等入札で生じた残額など、その目的を達成したものについては、使い切ることなく残しておくということとしております。ただし、市民生活に直結した道路、河川等維持補修費など、安心・安全にかかわるものにつきましては、これは限られた予算の中でございまして、私も十分に予算措置が難しいなという分野でございますので、これは使い切ると、補修その他にはきちっとこれはやっていくということを前提に予算執行をしておるところでございます。
また、経常経費につきましては、19年度から、私、前から思っておったんですけどもインセンティブ方式ということで、予算執行の段階でいろいろ創意工夫をして歳出の削減を図った場合には、その効果額の一定割合を次の予算編成のときに上乗せをするという仕組みにしております。そういうことによりまして、予算を使い切ることなく効率的な予算執行に努めておるところでございます。
私も、行政の仕事を長くやってまいりました。若いころには、いかにして大蔵省に行って予算をしっかり取ってくるか、定員を確保するか、それが優秀な職員だという評価でありました。今、本当にそうじゃなくて、いかに少ない人数で、いかに少ない予算で、ちゃんとした市民サービスができるかということが、これが優秀な職員だと、こういう理念を変えて予算の執行あるいは人事管理をしていきたいと、こう思っております。どうか御指導のほどよろしくお願いします。
以上でございます。
◆21番(岡崎源太朗議員)
使い切り予算について、ここで単年度予算で締めるところに無理があるのではないでしょうか。例えば、部署によっては複数年度という考えはできないでしょうか。観点を変えて質問します。
◎財務部長(礒本勝) 使い切り予算について、単年度予算で締めるところに無理があるのではないかとの御質問でございます。
議員御承知のとおり、地方公共団体の会計年度は、地方自治法第208条の規定により毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わるとされております。単年度の予算措置で完結できない事業につきましては、複数年度で予算執行できる制度として、継続費、繰越明許費及び債務負担行為などがございます。いずれも、あらかじめ予算に定めることが必要でございます。したがいまして、通常の予算につきましては、複数年度での執行はできない仕組みとなっております。なお、当該年度に何らかの事情で執行できなかったものにつきましては、翌年度改めて予算措置しているところでございます。
以上でございます。
中心市街地活性化法
◆21番(岡崎源太朗議員)
次に、4番目、中心市街地活性化法に基づく計画についてお尋ねします。
平成10年11月に、呉市中心市街地活性化基本計画が策定され、それに基づき楓橋や堺川可動堰が整備されました。これとTMO構想との両軸で中心市街地は大きなにぎわいが創出される予定でした。平面駐車場が中心部にふえている現実を考えると、絶大な効果があったとは言いがたい面があります。その後、この法律は一部名称が変わり、支援制度も変更がありました。
このようなことから、新たな基本計画の練り直し、国の認定を再度受ける必要があるのではないかと思われますが、市の計画をお尋ねします。
◎産業部長(中崎雄二) 私のほうからは、4番目の中心市街地活性化基本計画についてお答えいたします。
全国的に衰退傾向にある中心市街地の活性化に向け、平成10年6月に中心市街地活性化法が制定され、本市ではこの法律に基づく基本計画を平成10年11月に、全国で13番目に策定いたしました。
この基本計画では、堺川の楓橋歩道橋の整備、電線の地中化、さらには本通第2公園の整備等の市が行う都市基盤の整備と、商工会議所が行う中心市街地商業活性化のためのTMO構想を2本の柱としておりました。
その結果として、市の事業はおおむね完了したものの、TMO構想の銀座デパートと三劇跡地への各商業施設の建設は、諸般の事情により残念ながら実施に至らなかった経緯がございます。ハード中心の支援を核とした旧活性化法に対し、民間が計画づくりに参画すること及びハードに加えソフト事業も盛り込み複数の効果に対する数値目標の設定を義務づける改正が、平成18年8月に行われたところでございます。
本市といたしましても、来年度に新たな基本計画を策定するため、現在庁内調整会議を立ち上げるとともに、民間主体の効果ある事業の掘り起こしに向け鋭意努力を行っているところでございます。
以上です。
◆21番(岡崎源太朗議員)
次に、中心市街地活性化法ですが、改正された中心市街地活性化法は、計画どおり確実に実施されることが条件となります。官民が一体となって進められますよう要望いたします。
休山新道第二トンネル
◆21番(岡崎源太朗議員)
5番目に、休山新道第二トンネルについてお尋ねします。
阿賀トンネルの完成により、勾配とカーブの連続する呉越を通らなくてもよくなり、交通緩和には大きな成果がありました。今の通過台数を見ておりますと、もう一つトンネルが必要であることは言うまでもありません。
そこで、今現在第二トンネルの計画について公表できるものがあれば教えてください。
次に、そのルートについてお尋ねします。
第二トンネルを掘削するルートについて一言言わせていただきます。一般的には、既存のトンネルのわきを掘削し、上下線を分けることが安全面から普通の考えでありますが、これでは通行量が2倍にふえるだけです。本通と駅前の信号交差点の横断数を減らすことが、運転者にとっても、渋滞緩和面からも重要なのではないでしょうか。いっそ場所を南にずらし、呉駅前から真っすぐ休山に向かって掘る、あるいはもっと南にずらし、大和ミュージアムから教育隊の横を通って練兵場の下からトンネルを掘って阿賀南に抜ける案は考えられないでしょうか。練兵場から真っすぐ阿賀南に抜けると、そこがマリノ大橋の根元に接続できます。海岸通りからわずか7分で先小倉に到着できます。道路の終点のような感が否めない阿賀マリノが、東広島と広島とアジアを結ぶ流通の拠点になるのではないでしょうか。阿賀マリノを価値あるものにするためにも、トンネルは練兵場の下を通すべきと思われます。もし、阿賀第二トンネルを掘削するとした場合、どこが適当と思われるかお答えください。
◎副市長(中本克州) それでは私のほうから、休山新道の2本目のトンネルについて、今後の予定とそのルートについて一括して答弁をさせていただきます。
休山新道は、東広島・呉自動車道と広島呉道路をつなぐ大変重要な道路でございます。休山新道の計画車線数は、上下2車線ずつの4車線で、そのための用地も既に確保されておりますが、早期に事業効果を発揮させるために、平成14年3月に暫定的に2車線で供用開始されたものでございます。しかし現時点では、朝夕を中心に大変な渋滞となっております。この現状は道路管理者である国土交通省も認識しており、平成16年度より、用地が確保されている現在のトンネルに隣接してもう一本のトンネルを掘るための工法を検討しているところでございます。
議員御提案の休山新道の南側にもう一本トンネルができますと、阿賀マリノ地区と呉中央地区との交通の利便性は確かに相当高くなります。私どもといたしましては、当面、休山新道の4車線化の実現に全力を傾注し、将来、想定される交通需要に応じてもう一本のトンネルについて研究してまいりたいと考えております。
◆21番(岡崎源太朗議員)
阿賀トンネルのルートについてですが、練兵場の下を通って阿賀に抜ける第二阿賀トンネルは、私は、大和トンネルと勝手に名前をつけておりますが有料道路にすることを案の一つとして提案いたします。立ち退きは国の施設だけです。掘削に1メートル400万円かかるとして、3.2キロで130億円、ETCで100円取れば約8年で償還できると思われます。民間主導という方法があります。御検討をよろしくお願いいたします。
安芸灘架橋通行料
◆21番(岡崎源太朗議員)
6番目、施設誘致による安芸灘架橋通行料の補助についてお尋ねします。
9月の代表質問でも取り上げられていましたが、安芸灘大橋の無料化は、4島島民の悲願であり、呉市民の願いであります。しかし、利用料金による償還に頼っていたのでは時間がかかり過ぎます。そこで、国か県の施設誘致による何らかの補助制度が使えないものか質問します。
1つの例を出しますが、海上自衛隊101掃海部隊第1掃海隊群を蒲刈埋立地、向区に移転したらどうなるでしょう。現在の掃海艇は、呉湾を出航して宮島沖をぐるっと大きく回る必要がありますが、蒲刈に移れば真っすぐ訓練海域に進むことができます。時間と燃料の大幅な節約になります。地元は、基地周辺整備費あるいは何らかの補償費で、橋の料金が無料か割引になれば大きなメリットがあります。24時間常駐する自衛隊は、島にとって大きな経済基盤になるでしょう。掃海母艦と掃海艇は防波堤がわりになります。自衛隊が地元から歓迎され頼られる存在になるのではないでしょうか。宝町跡地が使えれば、海が見えるレストランとして呉市のデートスポットになります。自衛隊、島民、呉市、関係者すべてが幸せになります。自衛隊に限らず、償還につながる施設の誘致を検討すべきと思われますが、可能性を質問します。
◎総務企画部長(長原寛和) 安芸灘大橋の償還につながる国や県の施設の誘致に関する御質問にお答えいたします。
安芸灘大橋の通行料金の引き下げや早期無料化につきましては、本市といたしましても、本土と島嶼部とを結ぶ生活道路であるとの認識のもとに、強く要望を行っているところでございます。
海上自衛隊施設の移転につきましては、これは国の防衛、外交に関する事項でもございますし、この厳しい社会経済状況の中では、国や県の施設等の誘致は大変難しいものと考えております。
いずれにいたしましても、豊島大橋が開通したことに伴い、引き続き新たなにぎわいの創出を図るなど利用促進に努めるとともに、県を初めとする関係機関に強く働きかけを行ってまいりたいと思っております。
以上でございます。
◆21番(岡崎源太朗議員)
施設誘致による安芸灘架橋通行料の補助についてですが、例えば自衛隊基地移転によって安芸灘大橋が無料になったとします。もしそうなると、4島の各家は護衛艦旗を掲げて自衛隊を大歓迎していただけるのではないでしょうか。地元から大歓迎されるところに基地ができることが自衛隊員の願いです。基地移転は、自衛隊にとって、自衛隊員にとって、4島の島民にとって、呉市にとってメリットがあります。みんなが幸せになる方策です。よろしくお願いいたします。
教育委員
◆21番(岡崎源太朗議員)
7番目に、教育委員についてお尋ねします。
教育委員会とは、厳密には教育委員の集まりであり、自治体の教育行政の最高意思決定機関と位置づけられています。その方針のもとで具体的な事務に当たるのが教育長をトップとする事務局であり、教育委員は、市町村は5人、政令市と県は6人置くことが定められています。また、この教育委員は、レイマンコントロール、つまり、有識者で良識ある方であるが教育に関しては素人がするようになっております。
昔の学校は、知識を子どもに提供する場だけでありました。しかし今は、知識だけなくしつけや社会を生き抜く力、国と郷土を愛する心を育てなくてはならなくなりました。登下校の安全確保、LDやADHDといった原因不明の医療に関すること、児童生徒だけなく、教員の不登校にも対処しなくてはならなくなりました。インターネットの掲示板、チャット、ブログ問題、本来協力者であるはずの保護者の一部は、学校に我が子の特別待遇を訴える手段となっております。呉市の教育委員を云々言っているのではありません。一般的に考えて、このようなさまざまな問題に、非常勤で教育の素人として選ばれた方が、月に1回集まるだけで対処できるのでしょうか。大阪府は、教育の専門家である百ます計算の陰山教授と小河式プリントの小河さんといった教育の専門家を迎えて、教育を再生させようとしています。
ここで質問します。
市長人事の是非を問うというものではありません。レイマンコントロールの考え方を、教育委員会はどう認識しているのかお答えください。
次に、部屋や机の準備についてお尋ねします。
教育長の部屋、机はありますが、他の教育委員の部屋、机はありません。社長の机がない会社があるでしょうか。教育便覧はどこで見るのですか。不登校新聞や教育新聞は仕事場で読まれるのでしょうか。当たり前の資料だけで机の引き出しはいっぱいになると思われます。会議の前後や、ふだん時間を割いて教育現場の自分の机で考えるのが責任者であり、指導者であり、プロとしての役目ではないでしょうか。教育委員の部屋、机設置の必要性について質問します。
◎教育長(長谷川晃) 教育委員について、1のレイマンコントロール、2の教育委員の部屋や机の準備について、関連がありますのであわせてお答えさせていただきます。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律、いわゆる地教行法では、教育委員は人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから任命するよう規定されています。この規定の趣旨は、教育現場で発生しているさまざまな問題に取り組んでいくために、豊かな見識と広い視野を持って大局的な立場から教育行政の方針を決定することができる人材が必要であるということを示しております。
教育委員会事務局といたしましては、公正かつ中立な教育行政を行う意味からも、教育委員は専門家という一分野からでなく、幅広い分野からの人材で構成され、多面的に教育のあり方が論議されるべきであると考えております。
また、先ほどの法律においては、教育委員は非常勤とすると定めており、特に教育委員専用の部屋、机を常備する必要はないと考えております。
以上でございます。
◆21番(岡崎源太朗議員)
次に、教育委員についてですが、教育の専門家が教育委員になるべきと質問しましたが、身内である教員出身者が教育委員になるべきではありません。教育委員会出身以外の方で、教育に卓越した方と、現役のPTAが教育委員を構成すべきと思われます。
教育委員会制度は、もともとアメリカの教育制度を模範として戦後日本に当てはめた制度です。我が国は、2660年の間、この小さい島国の中で先祖を敬い、両親、先生を尊敬し、大自然を大切にしながら平和に生きてきた世界唯一の歴史ある国です。他国の教育制度は、参考にしても取り入れる必要は全くありません。大陸の狩猟民族と島国の農耕民族で平和に生きてきた我が国とでは、教育制度が違ってしかるべきであり、日本に適した方法があります。欧米に影響されることなく、真の教育をされることを願います。
家庭教育係
◆21番(岡崎源太朗議員)
最後の質問ですが、家庭教育係への再度の取り組みについて質問いたします。
大学生が大麻を自宅で栽培していたとして、大学関係者がテレビの前で謝罪する報道を何度か見ましたが、なぜ大学生の自宅の行動まで学校側が責任を持たなければならないのでしょうか。本来、両親がテレビの前で深々と謝罪すべきではないでしょうか。子どものしつけに対する責任が転嫁されていると思われます。
平成18年12月のある新聞記事の見出しに「確かな学力は安定した家庭に」という記事がありました。学力テスト上位の福井、富山、秋田は離婚率が低く、学力テスト下位の沖縄、大阪は離婚率が高いことが、その新聞に表と数字で比較してありました。
そこで、大阪府の教育委員会は、朝食を食べる習慣などを今後5年かけて推進するプランを発表しました。大阪府の教育委員会は、家庭習慣の大切さに目を向け出しました。ここで大事なことは、学力をつけるために朝食の習慣を推進するのではありません。朝食をとるときの家族とのコミュニケーションから、規則正しい生活習慣から、子どもの学ぶ意欲と好奇心と向上心が、家族とのきずなの上に学力が引き出されると考えたからです。個食、個人の食、孤独な食とも言われてますが、朝食だけでも家族が集う場が必要と思われます。
我が呉市は、世界に先駆けて家庭教育係を平成13年4月に新設しました。全国でも珍しいとのコメントつきで当時新聞報道されました。直接家庭を幸せにするこの係の重要性は言うまでもありません。前例がない、実績が評価されない、国、県の補助がない等の難問は多数ありますが、現代社会にぜひとも必要な組織です。家庭教育係を復活する考えがないか質問します。
◎教育総務部長(原真市) 最後でございます。
家庭教育係への再度の取り組みについてお答えいたします。
家庭教育係は、平成13年4月に当時の生涯学習課に設置したものです。その後、平成17年度の機構改革におきまして、子ども育成部ができました際に、家庭教育係の業務もあわせ持つこととして係を廃止したものでございます。
家庭教育には、奥の深い多様な側面があり、それぞれの課題に対して行政としてさまざまな支援、助言をしていかなければなりません。そのためには、教育委員会の1つの係が対応していくのではなく、市長部局も含めさまざまな部局で取り組むことが必要であると考えます。したがいまして、教育委員会に家庭教育に関する特定の係を設けることは考えておりません。
以上でございます。
◆21番(岡崎源太朗議員)
最後、家庭教育係ですが、親子三代が同居することが教育にいいと言われています。おじいちゃん、おばあちゃんは孫を、いわゆるばかかわいがりします。無限に愛を与えます。神様の愛、仏様の慈悲のような一方的に愛されること、この中から人に愛されることと人を愛することを学びます。両親は、子どもをかわいがるとともにしかります。しつけをします。この中でしてよいことと、して悪いことの善悪と社会に適応する能力を学びます。それぞれの家庭の中で役割があるので、親子三代が同居することが理想と思われます。核家族が当たり前の世の中になってまいりましたが、子育てと介護は他人でなく家族がすべきです。核兵器と核家族の両方の核に反対いたします。
◆21番(岡崎源太朗議員) ありがとうございます。
呉市は2年続けて借金を減らしております。呉市始まって以来ではないでしょうか。これは呉市長の卓越した指導力と職員の努力のたまものであります。一般企業であれば、あしたのボーナスに大きく反映されておるところであります。
ここで、お釈迦様に説法ではありますが一言言わせていただきます。
呉という漢字をようく見ますと、人が手を合わせて拝んでいる、お祈りをしているような姿を横から見たような形をしております。事業仕分けの実施と使い切り予算を廃止すると、毎年200億円近く余剰金が出るかもわかりません。余剰金が出たら、まず世界平和のために使いましょう。世界平和を願うまちにしましょう。次に、理想家庭を実現するために使ってください。文部科学省は、3歳までの子育てが人格形成に影響すると発表しました。3歳まで家庭で子育てする家庭に助成してください。介護は家庭ですることが理想と思います。家庭介護についても助成してください。また、感謝を表現するまちにしてください。職員のネームプレートは、殺風景でお役所的です。「ありがとうございます」を書き加えてください。電話の対応は「ありがとうございます。呉市役所でございます」が基本です。「ありがとうございます」を定着することに余剰金を使ってください。呉の字のごとく、世界平和を祈り感謝するまちとして永遠に発展することを願いまして、質問のすべてを終わります。ありがとうございました。